一日一トライ~”その記憶の記録”

陶芸を主に、自分の趣味や興味関心事、日々のNewsや出来事などを記憶のあるうちに記録しています。

Ⓠ-3.「弓道八節」の「残心(残身)」について 🏹

2023-10-22 07:00:00 | Ⓠ-🏹 弓道の心・技・体

 弓道八節の中の離れ」は、弓から矢が飛び出し、弓から「離れ」た後の姿勢のこと。弓を引く一連の動作は、「離れ」によって終結したのでなく、形でいえば「残身」ですが、精神・ココロで言えば「残心」です。これは、「離れ」の連続ですから、その姿勢を保ちながら、体は天地左右に伸ばし、眼は矢の着地点を見ていなければなりません。射全体のよしあしや射手の品格・風格は、この「残心(残身)」によって決まるといわれほど大切な所作です。



弓道八節の「残心(残身)」

 またこの「残心(残身)」は、最後の場だけでなく、八節の一つ一つのつなぎ目にも起きています。次の動作に移るときの「間」 (ま)というか、「瞬間」のつなぎなのです。時間にしたら1秒かも、2秒かも知れませんし、100分の何秒かも知れません。この「間」を会得するには、同じ所作を繰り返し体験=稽古する必要があります。これをマスターするには、自助努力・自己啓発が基本ですが、指導者のアドバイス・助言を得ることにより一歩前へ進めます。



 この的は「小的」(=近的)といい、直径36cm。
※ どの場所にあたっても、あたり!になります。


 剣道や合気道、空手なども、この「残心(残身)」を大切にします。これは、それで終わったのでなく、次への構えなのです。茶道においても、すばらしいお点前は、「残心(残身)」が的確なのだと思います。自分を客観的に見えるようになると、更にバージョンUPすることでしょう。そのためには、常に初心に却って、稽古、稽古です。この「残心(残身)」は、芸ごと、各種スポーツ、日常生活などにも活用することができます。

コメント

Ⓠ-2.和弓のひき方~「射法八節」のこと 🏹

2023-10-21 07:00:00 | Ⓠ-🏹 弓道の心・技・体

 弓道は歴史も長く、教え方が体系付けられ、弓のひき方も確立されています。弓矢を持って射を行う場合の射術の法則を「射法」といい、八つのステップの教えを「射法八節」と言います。和弓を練習するには、まずその基準となり法則となっているこの射法を理解することが必要で、初心者も高段者もこれに従って稽古に励みます


「射法八節」~

    ①足踏み➡②胴づくり➡➂弓構え➡④打起し➡
 ⑤引分け➡⑥会➡⑦離れ➡⑧残心(残身)


「8.残身(残心)」と残心(残身)は同意語です。
※全日本弓道連盟編「弓道教本」では、後者の呼称を使用。


 この①~⑧は、終始関連させ、精神統一しながら、流れるように一連の動作として終結させなければなりません。どの段階でも大切なのですが、中でも最後の⑦離れ➨⑧残心(残身)の過程であり、その瞬間です。なお、私の場合;「③弓構え、④打ち起こし」は、図の上段の流れでやっています。

コメント

Ⓠ‐1.「巻き藁」だけの練習場 🏹

2023-10-20 07:00:00 | Ⓠ-🏹 弓道の心・技・体

 カテゴリー「Ⓠ-🏹弓道の心・技・体」のはじめに」若い頃、弓道をしばらく続けれたのは、縁がありよき指導者に恵まれたことです。弓道で的中率を上げるには、技術的なことと合わせて、精神性が伴わなければならない奥の深い分野で、ある程度の段位に到達するにも稽古に費やす時間が必要になります。仕事の関係で時間確保が困難になってきたこともあり、現在は道場通いはしていません。私の体験程度では「弓道とは⁉」と語ることはできませんが、本カテゴリーは、弓道について未知or初心の方への解説と情報提供、私の弓道を通しての体験談や学んだことを記録していきます。


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 生涯スポーツの一つとして、また一日の日課として自宅に簡易でも弓道場的なものがあればイイな!と思っていました。以前住んでいた家の敷地には、屋根付きの的場をDIYで作り弓を射ることのできる場所がありました。しかし、現在地に居を構えると決めたときに、28mの的場を確保することができなくMy弓道場の夢を断念し、「巻き藁」だけでもどこかに置こう!と考えました。

 巻き藁を置くだけなら室内でも置く場所はあります。灯油窯の置いてある場所は、ちょっとしたスペースがあります。しかし、和弓の場合、弓をヒク過程で、少なくても3.5mほどの高さが必要です。この高さは、射手の身長と弓の長さによって決まります。私の場合、この場所では「打起し」の場合、天井にぶつかってしまいます。40cmほど高さが足りないのです。
そこで考えたのは、巻き藁を窓のある室内に置き、練習するときはその窓を開け、屋外から射るようにしました。いいアイディアですが、私には周囲の視線が気になります。


 巻き藁は少し斜めにセッティング。右が灯油窯です。
※ 巻き藁(直径50cm 長さ80cm 重さ約36.5kg)

 いろいろ変遷!があり、遂にイイ場所が見つかりました。私がパテオ(中庭)と呼んでいる場所は、周りから全く見られません。理由;昨年までこの場所は、ブドウ棚がありましたが、日当たりのイイ庭に移しブドウ棚を撤去したためです。しかし、窓のすぐ近くまで灯油窯が迫っています。


室内から見たところ。やっと入った!といった感じ。

 巻き藁は、斜めにするとやっと入ることがわかりました。灯油窯を使うときは、巻き藁は移動できるようにしてあります。手前のスチール製の棚も簡単に移動できます。巻き藁;36.5Kgは少し重いですが、好きなことであればナンのその!冬季と雨天の日はできませんが、これが我が家の「巻き藁」だけの練習場!です。

コメント