第3章『この習慣が健康な体をつくる』の「ミラクル・エンザイムの消耗を防ぐ生活習慣とは?」を要約します。
エンザイムは、人間の生活・生命エネルギーの全てをつかさどっている。手を動かすも、目を動かすことも、頭を使うことも、人間のすること全てがエンザイムの働きによってなされている。人間の体には、生命を健康的に維持するために、「ホメオスタシス(=恒常性)」という機能が備わっている。傷が少しずつ治っていくのも、日焼けして変色した肌がまたもとの色を取り戻すのも、ホメオスタシスが働いているおかげである。ホメオスタシスは、体の異常に敏感に反応して、もとの健康で正常な状態に戻そうとする働きである。急に過激な運動をしたり、就寝時間が遅すぎたり、ウンと早く起きたりすると、そうした「異常」を調節しようとする。その調整に用いられるのは、やはりエンザイムである。そうした異常が時々であれば、体は調整できる。しかし、異常を繰り返したり継続してしまうと、ミラクル・エンザイムを消耗してしまい、ボディ・エンザイムのバランスが崩れてしまう。
このように、規則正しい生活をすることは、こうしたミラクル・エンザイムの消耗を防ぎ、健康を維持するうえで欠かすことのできない習慣である。若いころから夜ふかしをしたり、不規則な生活をしている人は、それだけミラクル・エンザイムを浪費してしまったことになる。過労死の実態は、すなわちミラクル・エンザイムの消耗死である。すなわち、どんなリズムであれ、規則正しい生活を続けることが、健康維持には絶対必要である。