第3章『この習慣が健康な体をつくる』の章に入ります。今回は、❶「食事の1時間前に水を飲みなさい」と❷「水はミラクル・エンザイムのよきパートナー」を要約します。
❶食事に「よい食べ方」があるように、水にも「よい飲み方」がある。
口から入った水は、胃腸で吸収され、血管を通って全身に運ばれる。その際、血流の流れをよくし、新陳代謝がスムーズに行われることを助け、血液中のコレステロール値や中性脂肪を減らすのにも効果がある。成人であれば、最低でも1日;1500~2000㏄、高齢者でも最低1000㏄飲むのがおススメ。食事中や食後では消化エンザイムが薄まり、消化・吸収の妨げになる可能性がある。食事中で水を飲むときは、コップ1杯(200㏄)程度。
❷体内に取り込まれた水は、老廃物や毒素を排出し、腸内細菌やエンザイムの活性化を促し、ダイオキシンや様々な環境汚染物質、食品添加物や発がん物質なども体外に排出してくれる。そのため、水をあまり飲まない人は、病気にかかりやすくなる。また水は、血管の中だけでなく、リンパ管の中でも活躍し、人間の健康を守っている。リンパ管の役目は、皮下組織にある過剰水分やたんぱく質、老廃物などを浄化、ろ過、濃縮した後、血流へと運び込む。その中には、免疫力をもった抗体や抗菌作用をもつエンザイムも含まれる。
お茶類、コーヒー、炭酸飲料水、ビールなどの「水」ではない飲料は、多飲すると、脱水を起こす原因になり、血液をドロドロにしてしまう。例えば、夏の暑い日、ビールをがぶ飲みする人は、中高年の人で、高脂血症や高血圧の気のある人、糖尿病の人などは、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなるので、とても危険である。まずは、「よい水」を飲むことが大切である。
水の飲み方;朝起きぬけに500~750㏄、昼食の1時間前に500㏄、夕食の1時間前に500㏄。個人差、季節、体格、運動・労働の量などがあるので工夫したり、冬場は少し温めた水をゆっくり飲む。人間のエンザイムが最も活性化するのは、体温が36~40℃。しかもこの範囲であれば、体温が0.5℃上がれば免疫力が35%アップする。冷えは、健康を保つ上で大敵である。