第3章『この習慣が健康な体をつくる』の「こまめに5分の仮眠をとる」を要約します。
昼食後20~30分程度昼寝をしたり、疲れを感じたとき仮眠することは、血流の流れやリンパの流れ、神経や内分泌など体全体の機能が鈍っているのを正常に戻すために有効な手段である。なぜ、体を休めるといいのか。起きて活動するということは、それだけエンザイムを使っているということで、それがラクな姿勢で休養をとると、その間に様々な体の機能も休止する。それが短時間でも、それまで多くの活動のために使われていたエンザイムが一気に消費されなくなることにより、その分のエンザイムが、疲れた場所の修復や恒常性を保つように働くことができるようになるからだと考える。
睡眠は、人間の体のリズムの非常に大きな部分を担っている。何時に寝て何時に起きるか、食事の時間、昼寝の時間など、こうしたものが一定していると、体に負担がかからず、結果的にミネラル・エンザイムの消耗を防ぐことができる。例えば、海外旅行で「時差」を経験した人も多いと思うが、遠方で昼と夜が入れ替わる場合、体が新しいリズムに慣れるまでには、どうしても2週間ほどかかる。それでも、よく自分の体を観察していると、各臓器の働きが全て完全に整うには、さらに時間がかかる。
このように「眠くなる」ということも、体のリズムによって自然に訪れるが、体にとって一番よい眠りに通じる。眠れないと言って、睡眠剤や睡眠導入剤を常用する人がいるが、このような薬は脳に直接作用するものなので、とても危険である。睡眠薬は、脳のエンザイムを多量に消耗させるものなので、早くボケたり、アルツハイマー病になりやすくなると考えられている。もし、睡眠薬を常用している人で、最近物忘れがひどくなったという人がいたら、それは危険信号である。安易に薬を服用することは絶対しないこと。まずは、規則正しい生活をし、日中でも眠くなったら少し仮眠をとると、自然と夜も眠れるようになる。