一日一トライ~”その記憶の記録”

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🅼‐36.“病気にならない生き方”(36)~「今夜の焼肉より10年後の健康」から

2022-08-06 07:00:00 | 🅼医療・健康本~本要約

 第4章 ”命のシナリオに耳を傾けるの「今夜の焼肉より10年後の健康」を要約します。



 様々な病気の検査を通していろいろなことを学んだことの例だがー。
 例えば、乳がんの検査でも、その食歴を聞くと、食と病気の因果関係が見えてくる。乳がんになる人は、コーヒーが好きで、牛乳、チーズ、ヨーグルトを頻繫にとり、肉食をしていることがわかったこと。そして、このような食事をしている多くの人は、乳がんを発病して乳房の感触がゴリゴリとする「乳腺症」の症状が出ていることもわかった。すなわち、コーヒー、乳製品、肉食という組み合わせが乳腺症を招き、そのまま食生活を改善しないでいると、乳がんを発症する可能性が高くなることがわかった。乳がんの予防には、食事を改めることとともに乳房を毎日5分間くらいマッサージすることがとても有効なのだが、これも臨床で学んだことである。

 こうした経験を積んでいると、「食」の大切さを日々痛感する。しかし、今の日本は、体にとって害になる食物が、「よいもの」としてまかり通っているのが現状である。これまで、機会を得るごとに「食と健康の関係」、「危険な食物」について述べてきたが、まだ社会通念を改革するには至っていない。しかもこのまま臓器別医療が徹底されていっ若い医師が臨床で学ぶことがますます難しくなっていく。
 これからの医学に必要なことは、予防医学である。そして、正しい予防医学を確立するためには、正しい食の知識が必要不可欠である。すでに、既存の常識でこり固まった大人の意識を改革するのはなかなか大変である。本人が病気になれば別だが、未病の段階では「10年後の健康」より「今夜の焼肉」という人が多い。

 今期待していることは、次世代の教育。よく知育、体育、徳育の三つが教育の柱というが、これからはぜひもう一つ「食育」を組み入れて、正しい食の知識を多くの人に知ってもらう機会を教育や医療の場で、作り出してほしい。現在の、カロリー計算と間違った理論にもとづく学校給食はとても危険である。学校給食の改革と子供たちを対象にした食育がこれから急務である。

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