一日一トライ~”その記憶の記録”

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Ⓢ‐2.カナリア諸島と「カナリア海流」

2022-08-09 07:00:00 | Ⓢ-スペインでの3年間

Q:北緯28度で、最高気温が27℃より上がらないのか
と疑問に思った人もいるかも知れません。
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A:北からやってくる海流=カナリア海流のため

 メキシコ湾で温められた海水は、偏西風などの影響でヨーロッパ大陸に向かいます。その海流がポルトガル・スぺイン付近の大陸にぶつかり、北と南に向かう海流に分かれます。南に向かう「カナリア海流」は、アフリカ海岸を南下します。この海流は、北上中すでに冷やされて海水温は下がっています。海水は、太陽いっぱいの緯度の低いところに進んでも、そう簡単に上昇しません。そして、この海流は北からの涼しい風を一緒に運んできます。カナリア諸島は、緯度の低い割に気温が低いのはこのためです。



 ちなみに、同緯度の奄美大島は、南からやってくる暖流(黒潮)の影響を受けているため、湿度が高く、雨も多く、暑い期間が長く続きます。また、高緯度の北欧諸国が北海道より温暖な気候で、しかも不凍港であることは、このメキシコ湾海流(暖流、偏西風)の影響です。


                              コロンブスが乗った「サンタマリア号」


          ラス・パルマスの旧市街にあるコロンブスの家

 帆船時代、コロンブスが新大陸を発見するとき、この
カナリア海流にのり、ラス・パルマスに立ち寄り物資を調達し、船員たちの休息の地となりました。市内にコロンブスが滞在した建物「コロンブスの家」(現在;博物館)があります。コロンブスは、ここから更に南下し「北赤道海流」にのり、新大陸!と思ったカリブ海のある島に着きました。その地を新大陸か!とー。そして帰りは、メキシコ湾流にのり北上し、ヨーロッパに向かったことになります。

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