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🅼-35.“病気にならない生き方”(35)~「命には寿命をまっとうできるしくみがある」から

2022-08-05 07:00:00 | 🅼医療・健康本~本要約

 第4章『「命のシナリオ」に耳を傾ける』の「命には寿命をまっとうできるしくみがある」を要約します。教授の医学に対する根本的な考えや精神性が書かれています。



 医学は飛躍的に進歩をとげているが、病気になる人は減るどころか年々増え続けている。なぜ病人は減らないのか。それは、現代医学は「治療」、すなわち病気を治すことからスタートしていることに原因がある。健康な状態から体をとらえ、どうしたら健康を維持できるのかということを考えなければ、本当の医学は成り立たないのではないか

 

 様々な論文を読み、患者さんに協力してもらい、臨床データを集め、薬の影響を自ら検証し、野生の動物からも学んだ。たどりついた結論は、「この世を包んでいる自然の摂理に反することをすると人間は病気になる」。また、「命というものは、本来健康に寿命を全うできる仕組みをもっている」ことではないか。初めから病気になることが運命づけられた命などはない。不幸にして、先天性な疾患をもって生まれてくる命もあるが、それは、命の発生段階で遺伝的もしくは環境的に何らかの悪影響があったためと考えられる。この世に原因のない結果は存在しない。

 これまで、人間が培ってきた文化は、ある意味で「欲」の文化。よりおいしいものを食べたいという欲を満足させるために、自然の摂理に則した食の範疇からはみ出す様々の文明の利器を生み出すとともに、自然環境を破壊してきた。もっとラクに作物を育てたい欲は、農薬を作り出し、もっと土地やお金が欲しいという欲が、争いをうんできた。私たち人間も自然の一部である。自然の一部が健康に生きるには、自然の摂理に身をゆだねなければならない

 これからの医学は、病気を力でねじ伏せるような医学ではなく、自然の摂理に立ち返り、自らに備わった自然治癒力を目覚めさせ、命を養っていく医学にシフトしていくべきと考える。

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