栃木県日光市山内に輪王寺があります。
輪王寺の常行堂と法華堂との間の渡廊(わたりろう)は間口8間、奥行1間で東の端を常行堂に接し、西の端は切妻造りとなって法華堂に続いています。二荒山神社の前に並んで建つ常行堂と法華堂は慈覚大師によって建立されました。2棟は渡り廊下で結ばれていて、2棟で「二ツ堂」とも称されています。比叡山延暦寺の「にない堂」を模して建立されたといわれています。
中国の天台大師による「摩訶止観(まかしかん)」に基づく修行には、常坐三昧・常行三昧・半行半坐三昧・非行非坐三昧の4つがあります。常行堂では常行三昧、法華堂では半行半坐三昧が行われました。この2つの堂を結ぶ渡廊は慶安2年(1649)に建てられています。昭和19年(1944)に国の重要文化財に指定されています。
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