旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

西本願寺

2007年01月19日 | 旅 歴史
 大伽藍を誇る西本願寺は、浄土宗本願寺派の本山です。1272年(文永9)宗祖親鸞聖人の娘の覚信尼が京都東山に廟堂を創建したのがはじまりです。室町時代に蓮如上人が寺勢を盛り上げたが、反目を買い、 比叡山宗徒に破壊されました。
 各地に寺基を移したが、天正19年(1591)豊臣秀吉により七条堀川に寺地寄進を受けて顕如の子准如が造営にあたりました。慶長7年(1602)、徳川家康は、顕如の子教如(准如の兄)に寺地を与えて東西に分裂させました。東本願寺ができたので西本願寺と呼ばれるようになりました。1633年(寛永19)頃にはほぼ現存の姿になったようです。
 広大な境内には、御影堂を中心に多数の伽藍が建ち並び、広々として壮観です。国宝の唐門や書院は伏見城の遺構、飛雲閣や能舞台は聚楽第の遺構で、桃山建築の美を堪能できます。
北能舞台は現存する最古の能舞台で、虎渓の庭という桃山の庭も見どころです。西本願寺は1994年世界文化遺産に登録されました。ただ本願寺御影堂は平成大修復中で平成10年から20年まですやねに覆われて姿を見ることはできないようです。

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