旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

海住山寺

2017年03月14日 | 旅 歴史
 京都府木津川市加茂町例幣(れいへい)海住山に海住山寺(かいじゅうせんじ)があります。
 補陀洛山海住山寺は恭仁宮跡の北約1kmにある海住山中腹にある真言宗智山派のお寺です。天平7年(735)、聖武天皇の勅願により東大寺の良弁僧正が一宇を建立し、十一面観音菩薩を安置して、藤尾山観音寺と号したのが始まりと伝えられています。
 保延3年(1137)の火災で諸堂は焼失し、廃絶しましたが、承元2年(1208)、解脱上人貞慶がこの観音寺跡に草庵を営み補陀洛山海住山寺と名づけて中興したということです。慈心上人覚真は先師の遺志をつぎ、寺観の整備に力をつくしました。
 国宝に指定されている五重塔はこの慈心上人によって建保2年(1214)に建てられた塔です。寺運は栄え、塔頭が58坊もありました。天正年間(1573-92)に豊臣秀吉の検地によって寺領を失い、現本堂を中心に整備されて現在にいたっています。
 広い境内には五重塔のほか、国の重要文化財に指定されている文殊堂をはじめ、本堂、奥之院、庫裏、納骨堂、開山堂、不動堂、鐘楼、子安堂、山門など寺観も整っています。本尊の木造十一面観音立像は像高189cm、平安時代造立の一木造りで、国の重要文化財に指定されています。

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