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インテリアコーディネーターのブログ。
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5月28日 くつろぎの照明は睡魔を誘う

2010-05-28 | インテリア/建築
-照明環境が良い眠りをつくる。
ということは、これまで何度も参加した照明に関するセミナーの中で学んだことの一つではありますが、「人は暗くなったら眠たくなる」という習性を改めて感じています。

我が家は、Panasonic電工が提案するところの「シンフォニーライティング=複数のあかりを目的に合わせて配置し、切り替える手法」を取り入れた照明計画をしました。
この言葉は、今年のカタログから登場したようなので、計画当時は、「適所適光」、「一室複数灯」といったところでしょうか?
これに加え、高木英敏さんに「どこ照らしとんねん!」と言われないように慎重に計画した結果、こんな感じになりました。


部屋の外周に2灯ずつ。
それから、左端の収納の前に1灯、全5ヶ所がダウンライト。
グレイの少し大きめに表示したものが、天井面にも配光できるシーリングライト。リモコン操作で20%まで照度を絞ることができます。
キッチンにはスポットライトが1つ。
ダイニングテーブルに並ぶ3つの灯りだまりはダイクロイックハロゲンランプが煌くガラス製のペンダント。調光器で調光できます。
図面右上、テレビの横に居るのは、スタンドライト。本当はここにもダウンライトを配置したかったのだけれど、会ったことも無い高木さんの顔がチラつき、断念。
数個のナツメ球が器具の切れ目からほのかに灯るスタンドライトは、確かにダウンライトより素敵だけれど。

きっとご想像されたように、全ての照明を100%点灯させても、お世辞にも明るい空間ではありません。それは昼間の方が厄介で、外が明るい分、面で光らない照明器具たちは、全く意味を成しません・・・。

とりあえず、昼間のことは置いておいて、夜のお話しをしましょう。

帰宅後、一番にすることが料理。この時はここの照明を灯します。

恐らく、我が家が一番明るい時間です。

料理が完成すると、こうなります。

これが食事中の灯り。
ちょっと雰囲気の良いレストランの照明環境と似たような感じ。
食事には、良いですが、読み書きにはサイアクです。
(レストランじゃないんだから、ダイニングテーブルは、食事をするだけのスペースじゃないんだけどねぇ。)

食事が終わるとこうなります。

2ヶ所のダウンライトと、シーリングライトを20%まで絞ります。
この時、シーリングライトは直下への配光はほとんどなく、天井面だけを柔らかに照らします。

そして更に・・・

時にはこうなり、

時にはこんな風にもなり、

そして究極は、こうなります。
これにノラ・ジョーンズのCDをプラスすれば、眠るまでに1秒も必要ありません。

ここで考えなければならないのは、くつろぎ空間を演出する照明環境をどの様に整えるべきか?!と、いうこと。
確かに、照明環境が後押しして、ゆったりと心地良いくつろぎを与えてくれているのかも知れませんが、この眠気と戦いながら、ベッドに入るまでの時間を過ごすことは容易ではありません。
(やらなきゃならないことは、いくらでもあるんだよ!)
と、自分が計画した照明たちが放つ柔らかで暖かい光を感じながら、つぶやいてしまいます。

くつろぐばかりではない、自宅での過ごし方には、心地良い照明空間を手放しで喜ぶわけにも、そこにどっぷりと浸るわけにもいきません。
過ごし方が一定ではない住宅では、寛げるだけではなく、時には活動を促す照明環境も必要なのかも知れませんね。

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