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インテリアコーディネーターのブログ。
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10月14日 料理をしないキッチン

2009-10-14 | インテリア/建築
設計事務所は作品といい、
ハウスメーカーは商品といい、
不動産屋は物件という
わたしたちは家をつくりたい

ある建築中の現場に掲げられた看板に目が留まりました。
少し言葉尻が違うかも知れませんが、面白いなぁ。と思って。

私たちが扱う「建物」は、ある時は「作品」と呼ばれ、またある時は「物件」と呼ばれます。そこに暮らす人にとっては「城」なのかも知れません。
全く同じものは一つとなく、そして、住む人の住み方によって、そのものの役割も変わる存在。それが「家」と呼ばれる建築物です。

先日、久しぶりにTOYO KITCHEN のショールームへ行ってきました。
「キッチンにお金かけた」と言えば「TOYO KITCHEN?」という質問が返ってくるくらい、キッチン業界では少し別格に位置するメーカー。
近年では、世間のニーズに合わせて、手に届きやすい価格帯の商品もたくさん現れました。
そんなTOYO KITCHENを訪れた理由は「V-LAND」スタイルに続く新たな提案「CD-LAND」というスタイルキッチンを見るためです。

(でたな!)と思い、慌ただしくそこを訪れると、いつもと変わらず(?)いえ、いつもに増して別世界な雰囲気漂う空間がそこにはありました。
出された飲み物は紙コップに入ったお茶でもコーヒーでもなく、ワイングラスに注がれたワインレッドの飲み物。
(・・・まさか・・・仕事中だからアルコールではないよね?苦笑)
心の中であれこれ考えながら、やっぱりただならぬ空気感にちょっとドキドキしちゃいます。
10年前の私なら、「きゃ~☆TOYO KITCHEN以外のキッチンなんてあり得ないわぁ~♪」と思ったことでしょう。

そこには確かな「作品」が存在していました。

鋭角に研ぎ澄まされたカウンター、
まるでオブジェのような存在感ある水栓
収納スペースが存在しないキッチンは、スカルパターンのレンジフード付

走り回る幼い子ども、よちよち歩きの姿を思い浮かべて、恐ろしくなり
(でか過ぎるわ!)と心の中でつぶやき、
(料理できひんやん?!)と、突っ込みを入れ・・・

まぁ、目も心の中も大忙しな時間を過ごしたわけですが、消費者も選ぶように、消費者を選ぶキッチンがそこに存在していました。
狭いターゲットに向けて提案された商品、それはメーカーの挑戦とも言えるでしょう。
私が個人的に目指す住宅提案とは少し離れて来たかなぁ?と思わなくもありませんが、キッチンがただの作業スペースとしてではなく、「主役」として位置付ける提案の自由さと挑戦に力を感じました。

それでは、そんなTOYO KITCHENのキッチンスタイルの一部を下にご紹介したいと思います。


D-LAND
ダイニングを一体化したキッチン。TOYO KITCHENらしいステンレスが印象的です。

V-LAND
2年前、2007年9月にこのブログでも取り上げたスタイル。
オリジナリティーの豊かさを感じた商品でした。
http://blog.goo.ne.jp/ogawa_advance/d/20070918

C-LAND
Continent(大陸)をイメージした奥行き1,460mmのダブルサイズキッチン。まるで理科の実験室のような作業台は、家の中心として存在し、その家の顔となること間違いナシ!

そして、CD-LAND
でかっ☆という言葉が、思わず漏れてしまうキッチンですが、通常のキッチンにダイニングテーブルを配した時と比べると、省スペースに納まります。トーヨーキッチン曰く「現代の囲炉裏」なのだとか。

最後に紹介したいのがスカルモチーフのレンジフードが特徴的な、ハッキリ言って料理は出来ないキッチン。
見た目が全てです・・・。スタッフの方自身が「『男性のデザインでしょ?』と言われます」と白状するほど、女性であり、凡人の私から見るとあり得ないデザイン。
このISOLA Linearと呼ばれるシリーズは、全9種類のデザインから成り、他にシャンデリアモチーフ、ドッグモチーフ、モザイクタイルが印象的なシリーズがあります。
今回は、人気があるけど、私にはその魅力が全くわからないスカルパターンを選びました。
好きな人は好きなんだろうなぁ~。

この他、紹介したい、コメントしたい、そして、突っ込みどころ満載な商品がたくさんあります。
もちろん!その美しさにホレボレするものもたくさん、たくさんあります。

日常に非日常を求めたい。
そんな貴方におすすめのメーカーです。

そうそう。ごく一般的な扱いやすいキッチンも、もちろんたくさんありますよ。
ついつい、特徴的な商品ばかりのご紹介になってしまって、ごめんなさい。

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