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インテリアコーディネーターのブログ。
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2月9日 魔法のフライパン

2009-02-09 | インテリア/建築
「魔法のフライパン」という名のフライパンをご存知でしょうか。
これは、三重県にある錦見鋳造株式会社が製造・販売している尾張鉄器のフライパンです。私がこのフライパンの存在を知ったのは今から2年半ほど前のことだったと思います。当時、テレビで目にする機会が多く、「ほぉ~」と思いながら見ていました。
それからしばらくたった2007年2月、社内会議で「価格にこだわらなくても売れるか?」というテーマで話し合ったことがありました。その時私は「高いから売れる例」と「価格以上の価値を求める例」の二つをもとに検証しました。
その結果、『自分にとって価値を見出せるものには、その対価を惜しまないが、例え安くても、必要がなければ買わない人たちが増えている』というレポートになりました。

「価格以上の価値を求める例」の一つに取り上げたのがこの「魔法のフライパン」です。そこで、「自分にとって価値を見出せるものにはその対価を惜しまない」という自分の検証結果に基づき、自分自身がそれを試してみることにしました。
なぜなら、その時その魔法のフライパンの納期は2年半後だったからです。

2007年2月16日、納品までは2年半待ちとなることを了承して、ネットより注文しました。2年半後の生活なんて当時は想像できていなかったけれど、あまりに先のことだから、かえって軽い気持ちだったような気がします。

それからしばらく経ち・・・というか、申し込んだことさえもほとんど忘れそうな今年2009年1月、錦見鋳造から「発送予定」の連絡が入りました。
2009年2月3日、改めて「発送準備完了」の連絡。(どちらもメールがやってきました。)
そして、当初の予定よりも若干早い2009年2月6日、注文から約2年経ったその日、そのフライパンは私の手元にやってきました。

さて、そんなフライパンの特徴を簡単にご紹介したいと思います。
① 熱しやすく冷めにくい
② 全面に均等にこげ目が付き、うま味成分を逃がさない
③ 油なじみが良く、焦げ付いたり、こびりついたりすることなく、使えば使うほど使い勝手が良くなる
④ 熱伝導率が鉄製やフッ素コートのフライパンに比べて格段に高い。(全面が200℃に到達する時間は一分ちょっと。=より早く食材の中心へ熱を通すことができるので、エネルギーの節約にもなる。)
⑤ 炭の遠赤外線効果により、フライパンの表面全体が均一に熱くなり、食材にも効率よく熱を伝える。
⑥ 一体成形で丈夫。

・・・などなど。
とにかくその特徴を書き並べましたが、特に嬉しいのがその軽さ。直径26cmで980gというのは、鋳造フライパンとしては 驚異的に軽いそうです。その秘密は画期的な薄肉鋳造にあります。開発当初、業界の常識だった板厚4.5mmを世界初の1.5mmにまで薄く作ることに成功されたそうです。
そして、フライパンをようやく手にして、改めて「いいなぁ」と思いました。なぜなら、これこそ「究極のエコ商品」だと思うのです。単純に省エネだから。ではありません。スーパーで1,000円程度で買うことができるフッ素加工されたフライパンは、1年経たない内にその化工部分が剥がれ、焦げ付きに悩まされることも少なくありませんが、使えば使うほどに馴染むこのフライパンは、この先何十年も使い続けることができる。いわば一生ものの一品です。
エコに対するアプローチは、様々な方法がありますが、私は、永く使い続けられるものを購入することや、物を大切に長く使うこと、長く使い続けることが出来る商品を提供すること、簡単に壊れない商品を提供することも、立派な“エコ”だと思うんですよね。

そして、現在の錦見鋳造のホームページを見ると「納品までは2年6ヶ月以上となります」と掲載されていました。やはり「良いもの」は「売れる」ということでしょうか。

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