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インテリアコーディネーターのブログ。
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8月22日 邸宅の外装

2006-08-22 | インテリア/建築
この秋、クボタ松下電工外装が発表する サイディングの新シリーズ。
日本の住宅(特に建売住宅)にはハッキリとした流行があり、その外観を見るとだいたいいつ頃の建物なのか想像することができます。

近年、「モダン」ということばが溢れ、よりシャープでよりすっきりとしたデザインが人々に受け入れられるようになってきました。
ところがこの「モダン」デザイン。バランスを取ることがとても難しく一歩間違えると、なんだか安っぽい印象を与えてしまいます。

モダン=軽いというイメージになってしまわないようにすること。ここにテクニックがいるように思います。

今、再び求められているデザインは、「重厚さ」。
恐らく、「モダン」で「シャープ」なものを追求した結果、置き去りにしてしまっていたものを、拾おうとする動きなのではないでしょうか。

その時代の流れに応じて、「邸宅の外装材」をコンセプトに発表された3シリーズ。
これまでのサイディングの常識を良い意味で裏切ってくれるラインナップです。


Rafaga
こだわりの集積した空間に、真の心地よさは生まれる。
上質や洗練、ゆとりといった言葉のイメージで、設計からインテリア、家具など視界に入るもの全てにこだわった空間。そんな主張のある空間を生かす、外壁材がここにはあります。

リビングの周囲にはフリースペースを設け、外壁で囲いました。ガラス越しに見える外壁の天然石のような質感は、室内のインテリアに負けない高級感を備え、洗練された空間を形成しています。


Assets
卓越した表現力が、シンプルなシルエットに生かされる。
スクエアな面を基調に構成された外観。そのシンプルなシルエットを引き立てるために、大理石調の外壁材が正面の壁をシンボリックに強調します。デザインの妙だけでなく、外壁自体の豊かな風合いによって、住まいの格をも高めています。

中庭を構成する壁には、ポイント的に使用。割肌の大理石の豊かな風合いは、ガラス越しの風景を深く味わいのあるものにしています。


Decorer Cube
内と外の連続性に、住まう人の意思が宿る。
リビングやダイニングなどと隣接してデッキや中庭を設けることで、空間の開放感や広がりを創出した住まい。そこでは、内と外に連続性が生まれるように、インテリアと外壁の美しい調和を実現しています。

ダイニングとデッキをホワイト基調のやさしいイメージで統一。
独特な多色感を持つタイルの壁は、構造的役割だけでなく、ダイニングからの視覚的なアクセントとしても機能しています。

特に私が注目しているのが、最後にあげた「デコレキューブ」です。
まるでモザイクタイルのようなパターン。サンプルを拝見しましたが、独特の素材感がありました。机の上に置いて真上から見てしまうと、その良さが半減してしまいますので、実際に施工された時のような状態(=つまり壁などに立て掛けて)にしてご確認下さい。
とても厚みがあり、実に面白い商材です。
使い方次第で、如何様にも変化してしまう特徴のある商品ですので、利用面積、利用箇所など、施工に関しては慎重に対応した方がよさそうです。

今日は住宅に「重厚さ」が求められるようになってきた流れを「外装材」の側からご紹介しましたが、これは「内装材」や「設備デザイン」にも言えることだと思います。

※一部クボタ松下電工外装のパンフレットより内容を引用しました。