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インテリアコーディネーターのブログ。
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4月24日 本の話

2006-04-24 | 本の話
私の睡眠欲は、何ものにも勝つことができないが、それさえ乗り越えることができれば、通勤電車のわずかな時間は読書にあてられる。

連休前で、片付けなければならない仕事が盛りだくさんなので、ネタを繰る時間が取れない。
だから今日は個人的な話をしようと思う。

読書。
ある時からハタとしなくなった。
振り返って思い出そうとしても、いつからなのか具体的なことが思い出せない。

おそらく・・・想像する限り、中学生になり、1年365日のうち362日が部活にあてられた頃からではないかと思う。
つまり、14歳くらいの私には余裕がなかったのだと思う。

高校~短大と進学したが、これまた自発的な読書とは無縁であった。
読み物としては、教科書と夏休みの宿題で課せられる読書感想文用の指定図書1冊(といっても、あとがきを読んで、その後に斜め読みする程度だが)。

短大に入学して、このブログで何度か触れた大西教授と出会う。
19歳になる年の1年間教授の授業を聞き、2年目は時折研究室にお邪魔して話を聞くうちに、「企業」というもの、まだ見ぬ「社会」の中に存在する「大人の世界」に強い興味を持つようになった。

そして、成人式を迎えた年、ハチセに就職することになる。

就職活動をしていたある日、当時小林住宅の営業をしていた女性と出会う。
そして3冊の本を頂いた。
1冊はインテリアコーディネーターの資格対策テキスト
あとの2冊はOLの心得のようなものであった。

それまで、マニュアル本的なものを手に取ることがなかったので、少し驚いた。
なぜなら、私から見てあまりに完成された人(年齢も1まわり以上離れていたのだから当然でもあるが。)だったからだ。
彼女とそのような本が結びつかなかった。

インテリアコーディネーターの資格対策テキストは、当時受験資格に年齢制限があったこともあり、必要となる頃にはすっかり古くなってしまっていたので活用されることはなかったが、他の2冊は今でもすぐに手の届く自宅の本棚に納まっている。

タイトルは定かではないが「気立ての良いOLの電話術」と「気立ての良いOLの接客術」とかそんなようなものだったと思う。

ハチセに入社する日を目前に控えた日、その2冊を読んだ。

20歳で入社する私は、当時一番若かった。今から考えれば年齢だけの問題ではないようにも思うが、とにかく最低限のマナーだけは知っておかなければ。とある種の脅迫観念にも似た想いで本のページをめくっていたように思う。

このことがきっかけで、「マナー」に関するテーマを扱った書籍を読む機会が増え始めた。「敬語の使い方」「食事の作法」「ビジネス文書」「手紙の書き方」など、その手のものは一通り読みあさった。
近年話題になった「頭のいい人、悪い人の話し方」といった類の書籍も世間の話題に乗じて手にした。
それでもできないことの方が多いのが現実なのだが・・・。

1999年1月に発売され、現在では160万部の発行部数を超えるベストセラーになった「日本語練習帳」を読むころには、少しずつ読書の機会が増えていたように思う。

そして同時に、いろいろな種類の書籍に触れるようになっていた。

みなさんは、本を選ぶとき何を基準にされているだろうか。

私は、読書の習慣が復活してしばらく、無差別に書籍に触れた時期を経て、「天国までの100マイル」に出会った。
以来、3本の柱を基準に購入している。

小説やエッセイは、すっかりファンになった浅田次郎さんのものが中心。本屋さんで新刊を見つけると必ず購入している。
だから、自宅の本棚の一角は「浅田次郎コーナー」ができている。

マナー系のものは、なんとなく時間のあるとき、目にとまったものを購入する。
特に女性向けに書かれたものを選ぶことの方が多い。

それから、その後の私の人格構成に強烈な影響を与えた短大時代に学んだ「経営学」に関連する書籍。

「企業寿命30年説」さらにその年数は年々短くなっているとも言われている。
その短命さに一瞬驚くが、従来の常識では、つぶれるという認識がなかった銀行でさえ、めまぐるしく統合されて新たな看板を掲げているのであるから、納得できる。
だからこそ、成功している企業をとりあげたものは興味深い。
「企業」は、そこで働く「人」を映し出す鏡のようなものかも知れない。

昨日新しく一冊の本を購入した。

我ながら実に影響を受けやすい、単純な人間だと思う。