2011年05月30日 (月)
被ばく検査 対象の40%以下
東京電力福島第一原子力発電所では、体の表面に受けた放射線量が100ミリシーベルトを超えた職員などを優先して、体内に入り込んだ放射性物質の量を計測し、全身の被ばく線量を調査していますが、計測装置が少ないうえに、検査に時間がかかり、検査を受けた人は対象の40%以下にとどまっています。
福島第一原発で、体の表面に受けた放射線量を示す「外部被ばく」で100ミリシーベルトを超えた職員は、30日までに30人に上ります。このうち3号機のタービン建屋の地下で高濃度の汚染水に足がつかった2人は、全身の被ばく線量が200ミリシーベルトを超え、最も多い人の被ばく量は240.8ミリシーベルトに達しています。東京電力は、外部被ばくで100ミリシーベルトを超えた職員や事故直後の3月に働いていた職員を優先して、体内に入り込んだ放射性物質の量を示す「内部被ばく」を計測する「ホールボディーカウンター」という装置4台を使って全身の被ばく線量を調査しています。しかし、この装置で検査を始めたのは3月22日になってからで、検査結果が出るまで1週間程度かかるうえ、検査場所も、福島第一原発では周辺の放射線量が高く計測できないため、職員は福島第二原発と小名浜コールセンターに移動して検査を受けています。このため、これまでに検査を受けたのは対象となるおよそ3700人のうち40%以下の1400人余りにとどまり、全身の被ばく線量の調査に時間がかかっているのが現状です。全身の被ばく線量が緊急時の限度の250ミリシーベルトを超える疑いのある2人も事故発生当初から業務に当たっていましたが、初めて内部被ばくの検査を受けたのは事故から1か月以上たった先月中旬でした。東京電力は内部被ばくの計測装置を、7月には5台増やすとしていますが、このほかにも内部被ばくの線量が高い職員がいるおそれがあるため、早急に検査体制を充実させることが求められます。
被ばく検査 対象の40%以下
東京電力福島第一原子力発電所では、体の表面に受けた放射線量が100ミリシーベルトを超えた職員などを優先して、体内に入り込んだ放射性物質の量を計測し、全身の被ばく線量を調査していますが、計測装置が少ないうえに、検査に時間がかかり、検査を受けた人は対象の40%以下にとどまっています。
福島第一原発で、体の表面に受けた放射線量を示す「外部被ばく」で100ミリシーベルトを超えた職員は、30日までに30人に上ります。このうち3号機のタービン建屋の地下で高濃度の汚染水に足がつかった2人は、全身の被ばく線量が200ミリシーベルトを超え、最も多い人の被ばく量は240.8ミリシーベルトに達しています。東京電力は、外部被ばくで100ミリシーベルトを超えた職員や事故直後の3月に働いていた職員を優先して、体内に入り込んだ放射性物質の量を示す「内部被ばく」を計測する「ホールボディーカウンター」という装置4台を使って全身の被ばく線量を調査しています。しかし、この装置で検査を始めたのは3月22日になってからで、検査結果が出るまで1週間程度かかるうえ、検査場所も、福島第一原発では周辺の放射線量が高く計測できないため、職員は福島第二原発と小名浜コールセンターに移動して検査を受けています。このため、これまでに検査を受けたのは対象となるおよそ3700人のうち40%以下の1400人余りにとどまり、全身の被ばく線量の調査に時間がかかっているのが現状です。全身の被ばく線量が緊急時の限度の250ミリシーベルトを超える疑いのある2人も事故発生当初から業務に当たっていましたが、初めて内部被ばくの検査を受けたのは事故から1か月以上たった先月中旬でした。東京電力は内部被ばくの計測装置を、7月には5台増やすとしていますが、このほかにも内部被ばくの線量が高い職員がいるおそれがあるため、早急に検査体制を充実させることが求められます。
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