「合格させるための審査」=専門家ら、規制委を批判-東京
原子力規制委員会が九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働の前提となる審査書案をまとめたことを受け、審査会合の傍聴を続けてきた市民団体や専門家らが16日、東京都内で記者会見し、「合格させるための審査でしかない」と批判した。
川内原発1号機は運転開始から30年を超えている。井野博満東京大教授(金属材料学)は「審査書案では触れられていないが、老朽化とセットで考えないといけない」と問題視した。
NPO法人「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表は、規制基準で定められている航空機衝突などのテロ対策に関し「実際に想定したら、大規模な放射能放出は目に見えている。机上の空論のような対策で審査を合格させている」と指摘した。
環境NGOの満田夏花理事は、規制委が30日間行う意見募集が科学的・技術的なものに限定されたことに触れ、「一般国民の意見を求めていない」と憤った。(2014/07/16-18:09)
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