リビア西部で民兵衝突、20人超死亡 部族対立続く
写真:3日、武装勢力同士の衝突を止めるためにリビア西部ズワラに到着した国軍=ロイター
図:リビア・ズワラの地図拡大リビア・ズワラの地図
リビア西部ズワラ周辺で3日、アラブ系の民兵と少数民族アマジグ系の民兵が武力衝突し、AP通信のまとめでは双方で22人が死亡した。リビアではカダフィ政権の崩壊後、政権を倒すために各地にできた民兵団がそのまま勢力を維持し、相互に対立を繰り返す状況に陥っている。暫定政府が発足したが求心力が弱く、対立を解消できていない。
ズワラは首都トリポリの西約100キロ。ベルベルとも呼ばれる少数民族アマジグ人の多い都市。アマジグ人はカダフィ政権下で独自の言語の使用を禁止されるなど差別され、昨年8月にはアマジグの民兵部隊がトリポリ攻略の主力となり、政権崩壊後には地位の向上を求めてきた。一方、近隣にはカダフィ政権時代に優遇されていたアラブ系部族が主体の都市ラグダレインがあり、以前から対立を深めていたという。
暫定政府は2日、警察を派遣したが、双方の民兵部隊の武装に劣り、仲介できなかったという。キーブ首相は3日、ズワラの長老と会談した。ラグダレイン側とも会談し、仲介にあたるという。
写真:3日、武装勢力同士の衝突を止めるためにリビア西部ズワラに到着した国軍=ロイター
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リビア西部ズワラ周辺で3日、アラブ系の民兵と少数民族アマジグ系の民兵が武力衝突し、AP通信のまとめでは双方で22人が死亡した。リビアではカダフィ政権の崩壊後、政権を倒すために各地にできた民兵団がそのまま勢力を維持し、相互に対立を繰り返す状況に陥っている。暫定政府が発足したが求心力が弱く、対立を解消できていない。
ズワラは首都トリポリの西約100キロ。ベルベルとも呼ばれる少数民族アマジグ人の多い都市。アマジグ人はカダフィ政権下で独自の言語の使用を禁止されるなど差別され、昨年8月にはアマジグの民兵部隊がトリポリ攻略の主力となり、政権崩壊後には地位の向上を求めてきた。一方、近隣にはカダフィ政権時代に優遇されていたアラブ系部族が主体の都市ラグダレインがあり、以前から対立を深めていたという。
暫定政府は2日、警察を派遣したが、双方の民兵部隊の武装に劣り、仲介できなかったという。キーブ首相は3日、ズワラの長老と会談した。ラグダレイン側とも会談し、仲介にあたるという。