岩千晶のつれづれ日記

教育工学を専門とし,高等教育における学習環境デザインに取り組むママ研究者の岩千晶が気の向くままに書いている日記

関西教育メディア研究協議会に参加

2005年06月24日 | Weblog
今日は嵐山付近で開催された関西教育メディア研究協議会に参加.おもしろかったのはワークショップである.私は木原先生のワークショップに参加した.ワークショップでは午前中に見た小学校での公開授業を元に,各授業のよかった点,悪かった点についてまずは自分で表に書きこむ.その後3人一組になって,自分の書いたことを発表しあい,話し合う.その後,グループで話し合ったことを模造紙に書き込み,それをもとに発表して,さらに全体で議論をしあう.

これまでの公開授業というのは,授業後に話し合う場が用意されているが,突っ込んで,またざっくばらんに話し合うという感じではなかった.(私が出たこれまでのものは)けれど,今回のようにワークショップ形式にすると,実践した先生も,授業を見た先生も,思い通りの意見を交わすことができる.堅苦しくない雰囲気で肩を張らずに話し合いをできたことがとてもよかった.満足.

また,そのとき,系統的にカリキュラムを考えることはとても大事だなと再認識した.以前,黒上科研でオーストラリアの小学校で高次思考能力を身につけることを目標としている学校の紹介を聞いた.この学校では,学期の最初に全学年の教員が集まって,科目の横のつながり(クロスカリキュラム)縦のつながり(学年ごとの発達に合わせたカリキュラム)を意識しつつ,1週間か2週間かけてカリキュラムや教材を作りこむと話されていた.

なかなかそういう時間をとることは難しいかもしれないが,そういう時間を持つのと持たないのでは大きな差が空いてしまうと思う.日本では滋賀大付属中学がこういうカリキュラムづくりがしっかりしていると聞いた.今後,この学校にお邪魔する機会が増えそうなので,こういう中学校の話を参考にして,一般に普及していくための方法を見つけ出していければと思う.

で,協議会が終わり,タクシーで黒上先生,木原先生,まこ,私で京都駅まで向かったが,このときの車内TALKがおもしろかった.木原先生と黒上先生は普通に話しておられるだけであった・・・と思うが,私から見たら完全に漫才だった.大満足の1日であった.