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明日へ続く道

110330 震災後の様子を見ながら、クラスづくりを考える

2011-03-30 | 教師力
震災に関する報道につい見入ってしまっている。
これ、よく見るとどの局もいつも決まった一部の地域の報道ばかりである。
あまりあちらの地理には詳しくないが、あれだけ広い範囲の災害なのだから、被災地は映し出される地域ばかりではないのだろう。
千葉や、北関東も、あまり報道はされないがすごく大変な状況にある。
なのに、テレビに出てくる著名人も「東北のみなさん」って言っている時もある。
テレビ中継がしやすい環境というのがあるのだろうか。
そして、当然テレビ中継に向いている被災状況というのもあるのかもしれない。本当に大変なところなんて画面に流せるものではない。職場の仲間が聞いた津波被害の現場もとても映像に出せるような様子ではなかった。

報道される地域がいつも決まっているなってことを学校現場と重ね合わせてみて、いろいろと考えてしまった。

クラスの中にいる気になる子も、支援がされやすい子と見逃されがちな子がいる。
どの「個」も大事にしてあげなければいけないんだって改めて考える。

「個」と「集団」ということが今でも聞こえてくるし、自分でもつい口にしてしまう。
どちらが大事かというと、今は当然「個」だと言う。
でも特に気になる「個」だけではなくて、どの「個」も大事に思える教師でありたい。
だからたくさんの「個」を「集団」としてとらえることが必要なことも多い。
また気になる「個」にかかわるためには、安定した「集団」が必要である。
更に、気になる「個」への最大の支援は、まわりの「個」だったり、「集団」であったりすると思っている。

そして、気になる「個」だけにしかかかわれない教師は、他の「個」を助けてあげられない。

「集団」を意識できる教師ではないと、「個」に目を向けることはできない。
30人を受け持つ学級担任であっても、たった一人の「個」に目を向けられる教師でありたいと思う。そして、クラスの子どもたち一人一人も、一人の「個」を大事にできる人になってほしい。
そのためにも「クラス」という「集団」がどんなものであるのかが、ものすごく大事になるのだと思う。
コメント
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