ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

官製バブル?!

2012-07-30 | 経済・政治・社会
オークランドがスーパー・シティーと呼ばれる広域自治体に統一されて、
もうすぐ2年。


とうとう、各自治体でバラバラに徴収されていたレーツ(固定資産税)の計算式が統一されて、今週から来週にかけて不動産を持つ市民のもとに新レーツの通知が送られてきます。


(レーツは1軒1軒違いますが、こんなに似てたら一緒なの?)



西蘭家がある地区は今回の見直しで、最もレーツが値上がりした場所の一つで、我が家もレーツ算出の基になるCV(Capital Value)が17%も値上がりしてしまいました


市の財政はレーツで支えられているので、足りなくなればレーツを値上げします。レーツの基になるCVも市が決めるので、まぁ、はっきり言って、



やりたい放題┐(  ̄ー ̄)┌




レーツにはGST(消費税)がかかるので、レーツが上がれば、国の税収も増えるってもんで、国は一切不干渉
(そもそも地方交付税がないので、自治体は基本的に自給自足なのです)


NZには地方税というものがなく、不動産を持つ人が自治体財政の大半を支えていることになりますが、賃貸業をしている人はレーツ分を賃貸料に上乗せするので、けっきょくはみんなで痛み分け、なんですけどね。


その結果、CVがどんどん上がって、それを指標とする住宅価格もどんどん値上がりして、賃貸料もそれを追いかけて、
「このままじゃ、家が買えなくなる~」
と買い急ぐ人がさらに価格を押し上げ、それを全面的にバックアップする、



今の低金利~





これじゃ、
官製バブルじゃないですか
市は新たな宅地供給も渋ってるし~



長らく続いた低金利局面の中、今や半数以上の住宅ローンが変動金利なんだそうで、何らかの事情でちょっとでも金利が反転したら、みんなが一斉に固定金利に走り、固定金利が跳ね上がるのでは






それに官製バブルは耐えられるのか?







・・・ということなど、つらつら考えながら、問題の根の深さを思っています。

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