コロナの前ぐらいからよく目
にするようになった、FIRE
Financial Independence
(経済的自立)
Retire Early
(早期リタイア)の頭文字
英語のfireは「クビ、解雇」の
意味もあり、自分で自分を解
雇するのがFIREなんだな、と
日本を出てNZに移住するま
で約20年間を過ごしたアジ
アは、まさにFIREのお手本
FIREのネーミングが生まれ
た1992年以前からずっとそ
うでした。特に英国植民地だ
った香港には年金制度がなか
ったので、老後の生活は100
%自己責任。働けるうちにな
んとか老後資金のメドをつけ
ておかないと、年々進む物価
上昇の中で大変な目に遭う
という訳で社会に出て働き始
めるのと同時に、猫も杓子も
当時は財テクと呼ばれた資産
運用を始めるのが常でした。
私も「自分には年金がない」
と覚悟し、同僚たちを見よう
見真似で資産形成に着手。で
もNZには年金制度があった
実際にFIREの最初の例になっ
たのがシンガポールと香港の
別々の職場で2回同僚になっ
た香港人で、彼が43歳のとき
「子育てに専念したい」
と、職を辞していきました。
それ以前にもリストラを機に
FIREに入っていく50代は見て
きましたが、彼は完全な自主
退職。天晴れな人生の選択
それまでにやるべき事をやっ
ていた結果だと感じました。
夫の友人のオーストラリア人
も40歳目前で子育てのために
香港でFIRE。今はNZに住み
子どもは大学生で子育て終了
ハワイで会ってきた夫の元同
僚夫妻は、家計や資産内容を
ファイナンシャルプランナー
にじっくり見てもらったら、
「92歳まで大丈夫」
という結果が出て、夫婦で即
辞表を出してもうすぐFIRE
ハワイでのリタイアはアメリ
カでも最も高くつくそうで、
2人でしっかり準備した結果
急がば回れで、資産形成こそ
若い時からじっくり腰を据え
て取り組むことなんだな~と