ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

NZ船、山に登る

2007-12-11 | 経済・政治・社会
昨日の続きっぽいですが、
「そんなに勢いよく銀行に乗り込んで、何を?」

と聞かれたら、答えてあげるが世の情け~♪♪♪
(ってポケモンのパクリ。今でもやってます?ロケット団の2人´m`)
ズバリ! 借金の相談です><;
何をするにしても、金利はもろ、コストですから低く抑えるに越したことはありませんからねぇ。

だってぇ、見てくださいよ~、コレっTT↓↓↓

主要通貨の政策金利
NZドル     8.25%    (8.25%)
豪ドル     6.75%    (6.50%)
英ポンド    5.50%    (5.75%)
米ドル     4.50%    (5.25%)
加ドル     4.25%    (4.50%)
ユーロ     4.00%    (4.00%)
スイスフラン  2.75%    (2.50%)
日本円     0.50%    (0.50%)
(左は今日現在、( )内は8月のサブプライム・ショック以前)

NZの金利って経済先進国では断トツで、
すっとこどっこいな高さ! 
つまり、事業でも投資でも何かのために借金をしようと思ったら、この8.25%にいくらか上乗せした金利を払わなくてはならないんです。固定金利の住宅ローンが9.4~9.6%だったりするように。高っ!

単純な話、借金をしてビジネスをして、利益率20%だったら、儲けの約半分は金利に消えてしまうってこと!「それじゃ!」とばかりに利益率30%を目指せば、値段が高いか中身がお粗末かで、今度は
「うっ、売れない><!」
ということにもなりかねません。キビシ~イっ ̄~ ̄!

しかも、8月に世界を震撼させたアメリカのサブプライム問題(平たく言えば、金融機関の過剰融資で大勢の人が住宅ローンの返済に一斉に行き詰った構造的問題)以降も、NZドル金利はガンとして下がってないし;_; イギリスもカナダも下がったのにぃ。

(まっ、オーストラリアは上がってますが。ここもしぶとい!)

(←あの時のあまりに見事なNZドル急落に、思わずパチリ!米ドルで80セント超から67セントへまっ逆さま~) 

NZの問題は絶対的な金利の高さに加えて、相対的な高さも。これが曲者なんです。どういうことかというと、日本円や米ドルとの金利格差です。円だと1年間預金しても受け取り金利などスズメの涙。
それに比べたらNZドル金利のなんと高いこと!

「よっしゃ、NZドルで高利回り運用だっ♪」
となる日本人がいるのもよーくわかります。金利差8%ですからね!
こっちだって、できるものなら円建てで借金したいですよ。
金利4、5%だって、バンバンザイ?!
(まっ、為替リスク←これも曲者、がなければの話ですが)

サブプライム問題の震源、アメリカでは問題拡大以降、とっとこ金利が下がってきており、今夜にも一段の利下げがありそうです。
となると、NZドルと米ドルとの金利格差は拡大の一途。
豪ドルも含め、高金利の南半球通貨はやっぱ人気ぃ
となり、海外から資金が流入して、物価が上がり、金利は高止まり・・・

カネ多くして船、山に登る・・・
ってことに。しかし、山に登った船って*▽*?

最初は眺めがよくても、居心地悪そうだし、どこにも行けないし・・・
カネという水が引いていったらどうなるか、は明らかですよね?
いつ、どう引いていくか自分では予見できないものに浮いてるって、
不安じゃないですか?

・・・と思うのは、私くらいなのか、キウイの皆さん、今年も行けドンで
クリスマス・ショッピングの真っ盛り~´ー`ゞ
(さすがに2004年の勢いはなさそうですが。あの年はスゴかった)
ともあれ、しばらく為替をガン見する日が続きそうです ̄、 ̄

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