ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

10代からのマイホーム計画

2016-07-23 | 海外子育て
生きている限り、日々小さな感動はあるものですが

(※こんな夕焼けひとつでも得した気分


今になって知った、善(19歳)の小さな努力に感動


NZには国民と永住者のために国主導の個人年金があります。
キウイセーバーと呼ばれ、任意加入のいわばNZ版401Kです。


これが始まった2007年当初は目をむくような特典のテンコ盛り
NZにいかに貯蓄文化がないかを如実に示すようなアメにアメ(笑)
当時は住宅ブームのピークでもあり、
貯金より借金
というムードが全国津々浦々蔓延している時期でもありました。


その後、制度の定着とともに特典は徐々に剥落していきましたが
今でも加入者が年間1042.86ドルを積み立てると、国が報奨金として
年間521.43ドルくれる
という利回り50%保証の夢のような制度があります。
(※つい最近までこの利回りが100%でした


521.43ドルと言えば約4万円。これが国から毎年もらえるのです!
ただし、それには条件が2つ。
①加入者が18歳以上であること
②加入者が年間1042.86ドル以上を積み立てること


善は昨年3月の18歳の誕生日に加入して口座を開設。
当時は口座開設だけで1000ドルの報奨金がもらえました
しっかりもらったものの、口座開設報奨金制度は5月に廃止
なかなかラッキーなヤツでした(笑)
(※もちろん親はとっくにもらってるケド)


その後、バイト代から積み立てを始め、加入が丸々1年となった今年
1042.86ドルの積み立てを達成し、国から521.43ドルをゲット
でかした善


本人会計士になろうというぐらいなので、この手の話には詳しく
さらに親があれこれ入れ知恵するので18歳になる日を待っていた上
その後もコツコツコツコツ積み立てていたようです。


キウイセーバーはこうして積み立てを続けていれば、加入後5年で
最初の住宅購入に対して、さらに国から5,000ドルの報奨金が出ます!
これには住宅価格などいろいろ条件がありますが、一番大事なことは
きちんと積み立てていること


ここが見落とされ、
「口座を開いて5年経てば、家を買うときに5,000ドル
と勘違いされているケースもけっこうあるようです。


善はもちろん、そこまで見越しており20代でのマイホーム取得
意欲満々
そのときにパートナーがいて2人で買えば特典も2倍ですからね。


「カードの人もみんな20代で家買ってるし、ボクも買えると思う。」
と本人淡々

マジック・ザ・ギャザリングのカード仲間は固い仕事のオタクが多く
善の知恵袋集団


延々と一緒にカードをしながら、あーだのこーだのと
知識のインプットがハンパないみたいです(笑)
高校の先生、会社経営者、会計士、ITエンジニアとまぁ
そうそうたる顔ぶれだし。


こうやってみんなに、社会に育てて導いてもらいながら、
10代はマイホーム計画を着々と進め、大人になっていきます。
そしてさらに若い世代の育成にも意欲的です。


かくいう今日も小さい大会があったそうで、4位で賞金50ドル(笑)
1位は500ドルだったそうですが、参加費がカバーできてまぁOK
でも夜はしっかり帰ってきて、家で晩ご飯


遣うときは遣い、締めるときはしっかり締めつつがんばってる様子。
この分だと母の弁当作りもまだまだ続きそう(笑)


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