ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

夢見:競馬場の盗人(後編)

2022年09月02日 | 浅き夢見し

なぜ高齢の男たちはカネを盗
む少女
を見逃し責めないのか
「私」には衝撃の展開でした。


子どもに善悪を教えるのは大
人の務めではないのか。これ
では悪を助長してしまうだけ


その一般的な社会通念はここ
では通じなそうでした。道徳
より貧困が優先されるのか。


しかし、そんなに単純な話で
もなさそうです。衣食足りて
も礼節を知るとは限らないの
もまた周知の事実でしょう。


詳細は忘れましたが、「私」
は競馬場に留まり、少女と1
日一緒に過ごし自分の疑問の
答えを見つけようとします。


最初こそ警戒していた少女も
「私」が怪しい者ではないと
判ると心を開いてきました。


その辺の機微は成人と同じで
少女は「小さな大人」です。


会話に敬語はなく、男性とも
「私」とも対等に話し、内容
もいっぱしの大人並でした。


夕方になると少女は唐突に、
「じゃ帰るから」
と言いあっさり帰りました。


「帰るところがあるの
驚いて男たちに聞くと難なく
「そりゃあるさ」
という答えでした。盗みをは
たらくぐらいなので、家のな
いストリートチルドレンだと
勝手に思い込んでいました。


人工知能がインプットされた
情報を急速に学習していくよ
うに、「私」の脳と感情は今
日1日見聞したことを、フル
回転で復習していました。


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80年代前半らしい私が慣れ親
しんだアジアの空気、陽射し


香港、マレーシア、タイ、フ
ィリピンを足しただけで割ら
ないような設定でした。私た
ちは夢特有の共通の言語で会
話をしているものの、男たち
が少女にかけた言葉は、私に
はわからない外国語でした。


質素で正直で、ゆったりと温
かみのあったあの頃のアジア


外国といえばまだまだ欧米に
限定されていた時代に、そう
いう場所があるのを知ったこ
とは、私を本気で海外に向か
わせる原動力になりました。


夢の解説はまた改めて




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