ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

夢の中で過去を生き直す

2021年10月15日 | 夢の周辺

昨日の離婚の夢。設定は衝撃
的ながら核心は別の所にあり
目覚めた瞬間にそれが判るよ
うになったのは長年の夢日記
の効用だと思っています。


離婚された「私」も8歳の里
子も自分だったと気づいたの
は、前日に引っ越し荷物を片
づけながら、シートン動物記
を手にしていたからでした。



折に触れて語っていますが、
私の子ども時代は母から訳な
く疎まれる(その後理由判明)
という非常に辛く、寂しいも
ので、2~4歳ぐらいまでは
トイレや押し入れへの閉じ込
め、それ以降は縁側に出され
家に入れないという躾という
名の虐待に遭ってきました。


それでも母の怒りが収まらな
ければ「出て行け出て行け」
と詰め寄られ、里子に出され
る自分というものを漠然と心
に描きながら、動物たちが主
人公の物語にのめり込んでい
ったのがちょうど小学校3年
生、8歳の時だったのです。


今思えば人間不信の反動だっ
たのでしょう。今でも私は人
付き合いより動物好きです。

(※猫飼い歴はかれこれ30年)


両親の関係は子どもの目から
も冷え切っていて、離婚しな
かったのはひとえに母の世間
体と父の沈黙の結果でした。


夢の中の「私」は離婚に直面
しても、それが正しい選択だ
と思えばとっとと受け入れ、
里子に出された8歳の自分の
分身の手を引いて新しい生活
に挑んでいこうとします。


夢の中で両親ができなかった
離婚を実現し、自分にはなか
った親への信頼や追い出され
る不安のない子ども時代を保
証することで、養母と里子と
いう血縁ではない親子の可能
性に賭けようとしています。


半世紀も前の自分の子ども時
代を夢の中で懸命に生き直そ
うとしているのを感じます。


それが自身への癒しであり、
過去への許し、未来への希望
となって、いつか人生を終え
るまでに、心の中に溜まった
積年の澱を掻き出し決着をつ
けようとしているようです。


コロナの直前に片づけをし、
「もう2度と来なくていい」
と思ったら、力が抜けるよう
な安堵と達成感を感じた実家
に、夢とはいえ行こうとし、

そこが空き家であったことに
深い意味を感じ、決着が進ん
できていることを感じます。


父は昨年他界し、母は特養に
おり実家は売却されました。


コメント
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