ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

夢見:昔の友情

2019年02月23日 | 浅き夢見し

「私」は馴染みのカフェでまったりしていました。
古い校舎の1室のような店で、古さと殺風景さを
素人が塗った真っ白な分厚いペンキで胡麻化した
なんとも素朴な空間でした。


古道具のような大きな古いテーブルも真っ白で、
ガラス瓶に庭で摘んだような花が活けてありました。


「私」はボランティアに行く途中でそこに立ち寄り、
ヒゲの若いオーナーと他愛もない話をしていました。
他の客もみな顔見知りで場所は間違いなくNZでした。


そこに、突然3、4人の若い男たちが現れました。
1人は「私」の高校時代の友人だった小平君です。
あとの2、3人は小平君の友だちのキウイです。


お互い意外な場所での予期せぬ再会に言葉を失います。
「私たち、同じ高校だったのよ。」
オーナーや店の客にそう言って、せめてもの
感動を分かち合うのが精いっぱいでした。


小平君は大学生らしく、仲間が引っ越すのにクルマがない
と言います。気が付けば「私」も学生のような若さでした。


「私のクルマを使っていいわよ。」
たった今再会したばかりなのに、そう申し出ていました。


「いいのか?」
「いいわよ。ボランティアに行くだけだったから。」
「けっこう時間かかるかもよ。」
「大丈夫。ここで待ってるから終わったら戻ってきて。」


そう日本語で話している私たちを、小平君の友人が二コニコ
見守っています。彼らの誰かが引っ越すのでしょう。



半日ほどして、
「あれから5時間も経ってるけど、大丈夫か?」
ヒゲのオーナーが心配そうに声をかけてきました。
「大丈夫よ。いろいろ大変なんじゃない?」
「私」は彼らを微塵も疑っていませんでした。


さらに数時間が過ぎ、とうとう彼らが戻ってきました。
「ごめん、ごめん、遅くなっちゃって。」
小平君が頭をかいて恐縮そうです。


「私」は何十年ぶりかの友情がしっかり試された気がして、
待った長さは問題ではなく、互いの信頼を嬉しく思いました。



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同級生とか同僚とか一定期間同じ目的にあった人たちとの
友情はなんと明解でわかりすく、単純で真っすぐだったのか
と、ふと思ってしまった目覚めでした。


ということは、今の友情はそうではない、と(笑)
年々友人を作るということに難しさを感じ、
その必要性も感じなくなっているようです。


友人は作るものではなく、授かるもの。
とも思いますが、となるとなかなか授かりません。
それもまた良きかな。

コメント
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