Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

慣れてきたNYの算数

2013-12-18 | NYの育児・教育事情

最近ギャアギャア騒いでないでしょ?(苦笑)

NYコモンコア(学力基準)の算数の話です。

遂に親子でコツ掴んだって感じ…。

9月~11月半ばまで、私がかなり振り回されたけどね、もう大丈夫(だと思う…)。

というか算数に至っては、「なるほど、御主こう来るか…。」と意外と楽しめるようになっていて、どさくさ紛れに小学3年生の文章問題解いていってみたら(私がよ)、解けてね、それが嬉しくて好きになったパターンかも?1年生の算数問題の答え方に躓いたら、3年生くらいから見ていったほうが、問題のパターンが全体的に把握しやすいかもしれない。1年生も3年生も解き方、考え方は全く同じ。

ストレス感じなく算数に取り組んでいた12月頭、息子の学校で、人気の算数専門教師によるに説明会があって、張り切って行ってきたんですわ。それがいい先生でね、疑問が吹っ切れて益々取り組みやすくなったのも事実です。

息子はというと、すっかりNY式算数に慣れちゃってね、今じゃクラスで算数苦手な子の指導係を担っているらしいです。担任の先生にも「デヴィッドは算数が得意だから、将来は算数の先生になったらいいんじゃない?」と言われたと嬉しそうに帰宅しました(でも本人はちっともなりたくないようですが…)。おまけに、やっぱり算数ができるとモテるのか、女の子2人に「結婚して欲しい」と告白され、今日も算数問題を皆の前で解いて褒められた結果「僕がデヴィッドと入れ替わったらいいのに…。」とクラスメイトが言ったと、笑ってました。

とに角、算数の授業は毎日あるので、学校が楽しくてしょうがないみたいです。


さてさてNYの算数ですが、息子にとっては初めて聞く単語ばかりの「算数単語」。これを理解し、これらの単語を使って文章問題の回答をしていかなくてはいけないのですね。

例えば、「3+5+7=15。7+3+5も合計は15と、これらは数字を入れ換えても答えは同じです。何故ですか?」という、文章問題ってこんな問題なんですけど、それに対し私が「何故もへったくれもあるもんか!!そんなもん、数字入れ換えただけだもん答えは同じに決まってるじゃん!!」と言うと息子が、「それは、それらはcommunity identity propertyだからです。」と答え、思わず「不動産かっ?!」と突っ込みましたが、そういう小難しい、普段使わないであろう単語を使うんですわ。

「なんだ、この単語!!」と思いつつも、ざっと「算数単語」をリストアップして見てみたら、「算数用語」と構えなくても、この世的に使われる言葉が多いなと思ったわけです。まあ算数なんて、世の中の至る所に存在しているわけだから。なので、一般的な単語の意味と、この世的な解釈の仕方を教え、それから算数用語としての意味を教えたら、息子の頭にガチッと嵌るみたい。おまけに算数とは全く関係の無いWritingのときに、算数で習った単語を用いて書くことも出来るようになり、そうしたらなんか小難しい単語だから、変に大人びた高度なWritingに見えて、息子、変に自慢げ…(苦笑)。

こういう考え方に切り替えたら、「こんな単語1年生が分かる単語じゃない!!」と憤慨する気分も無くなって、教えるのも覚えるのも面白くなってきてね。
Attributionとか、Combineとか、Minuendとか、Remainderとか。

引き算のほうも、一見シンプルな単なる引き算ですが、4通りの考え方なんですよ。

①18-9=の計算は、「9を8と1に分け、18-8=10、とまず10の塊を作り、そこから残りの1を引いて9。」というのがNYで習うやり方(こんな計算の仕方、今までしたことがなかった私…)。

②これまで私が息子に教えていたやり方は「8-9はできないので、18の10の位を借りてきて、10ー9=1。そして残りの8を足して9。」

③もう一つ私が教えていたやり方が「8から9を引くにはいくつ足りないか逆算し、9-8=1と足りない数を出し、それから10-1を計算。」(NY算数はこういう逆算的な考え方をよくします)

④中東系のママ確認済み、彼女達の計算の仕方プラス息子にも教えているやり方が「18に2を足して20の塊にし、そこから9を引いて11。足した2を引き戻して9。」

結局、高々18-9=9という単純な引き算を、息子は4通りのやり方で計算します。

NYでは①のやり方を習っていますが、仮に②③④の方法で解いたとしても、図と説明文と計算式の3つで回答できればOKです。①のやり方も同様、常に図と説明文と計算式の3つで回答します。

この図と説明文を面倒がってギャアギャア言ってた息子ですが、今じゃ大好きになっちゃって、即図と説明文!いい癖が付いたと思います。宿題の問題でも、①の答え方(これはNY式だから必須)プラス②③④の答え方も記入しています。

周りをみると、やっぱり未だにギャアギャア騒いでいたり、頭を抱えているママ達も多いようで、その内の一人は自分のFacebookに算数問題をせたら、100を越える問題に対する非難のコメントが付いたと喜んでたし、今日はPTAの手伝いで学校にいたのですが、「算数どうしてる?」とこっそり相談されました。

まあ、学校の算数はそんな感じ。プラス息子は分数を習ってる様子。

で、分数なんて日本では小学校5年生で習うらしく、私もまさか1年生(日本では年長)の子に分数を教えるなんて思ってもいなかったので、日本語先生に相談してみました。すると、「折角算数が好きになったのに、いろいろ習って(日本語と英語とで)混乱してしまっては元も子もないので、どのくらい理解出来ているか確認してみて、理解できているようであれば日本語での分数も進めましょう。」ということだったんですけどね、先週「日本語で分数もちゃんと理解できてました。」と先生。

へぇ~。「何分の何」とか普段口では言ってても、説明したことないんだけどね。例えば4分の1を、英語では1over 4と言ったり、1out of 4と言ったり、one quartersと言ったりするから、絶対混乱するだろうと思っていたんだけど、そうでもない様子。

混乱しているのは私のほうで、子供ってきちんと教えれば混乱しないんだなぁと思います。

掛け算もだいぶいい感じになってきて、順序関係なくバラッバラに並んだ掛け算を、どこからでも解けれるようなになってきたし、好きになってきたので、そろそろ割り算へ進むことになっています。

小数点もアメリカでは分数とほぼ同時進行なようです。息子は空手の大会で出る得点が小数点なので、その点は勉強としてではなく、体験で学んでいるから、まあ大丈夫だろうと思っています。

このブログでも何度も書いてますけど、うちの息子は特別算数が得意な子じゃないんですね。活字のほうが好きです。数字は好きですが算数は嫌いでした。半年ほど前まで「I hate math!!」と叫んで面倒がって、この先どうなることかと思っていましたが、努力の甲斐あって大好きになってくれました。「苦手科目は最大の得意科目になり得る」という言葉、本当だったんだなと思いました。私もよく投げ出さなかったな…と思うけれど、息子もよく付いてきてくれたと思う。努力して成果が出ると、それは大きな自信になります。

この調子でいけば、後1年ほどで、日本の小学6年までの算数がざっくり終えられるんじゃないかと思います。まだ日本でいえば幼稚園の年長なのに、こんなことになるなんて考えてもいませんでした。

勉強だけじゃなくて、他の事もだけど、「努力を惜しまない才能」(誰が言った言葉だったっけ?イチローだっけ?松井だっけ?)を身につけた子に育って欲しいなと、いつも思います。

日本語勉強の様子はまた後ほど…。

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