infinity

サン・マロ→モン・サン・ミッシェル→サン・マロ

2005-11-25 23:57:20 | trip
■サン・マロ
 起きてみると、あられが降っていた。大西洋を望みながら、まだ薄暗い中あられが降っている。寒さを除けば幻想的な感じすらする。私の体は相変わらず目覚ましいらずで、こちらでもほとんど5時には起きていた。何時に寝てもだ(爆)。朝食は簡素だったが、クロワッサンは相変わらず美味しい。もともと、欧州の人は朝食に卵や肉、ハムなどを食べる習慣がないらしい。甘いパンと、カフェオレ程度でさっさと済ますそうだ。非常に俺向き。誰が何といっても、朝ご飯を食べると気持ち悪くなる。というか、体が重い。僕の朝食もほとんどがコーヒーとクッキーみたいな感じだ。

■モン・サン・ミッシェル
 雪の中、モン・サン・ミッシェルへ向かう。もともとフランスには全然興味のない僕もモン・サン・ミッシェルくらいは知っている。雪に包まれたモン・サン・ミッシェルの景色はとても美しかった。あまりの美しさに感動。ただでさえ美しく、荘厳なこの修道院を、自然で一番美しい装飾であろう雪が覆う。モン・サン・ミッシェル全体を眺められる位置で車をとめてくれた。そこから見る奇跡の修道院を忘れることはないだろう。
 しかし、いざ行って見ると非常に大変だ。美しいものは、その分厳しい(爆)。雪でつるつる滑るし、道も非常に狭い。観光客が少ないのが救いかな。ロマネスクとゴシックの教会、雪に包まれた回廊、食堂、お金持ち・貴族の接待の間、労働の部屋などを見た。これだけ覚えているのも、添乗員さんが現地ガイドの通訳をしてくれて説明してくれたからだ。添乗員さんのいる旅行も悪くないと感じ始める。昼食は名物のオムレツ。相手は自分だけ半熟じゃないと激怒していたが、私はその分トロトロだった(爆)。ジローラモに似たお兄ちゃんが焼いてくれた。美味しいというよりは、修道院の名物らしい。行った人はぜひ食べてみてください。帰りに、この修道院が一番綺麗に見えるベストスポットを発見した。相手もここが一番綺麗だと言っていた。死ぬ前にもう一度訪れてみたいと思った。

■→サンマロへ
 修道院からサンマロへ戻る。サンマロの城壁の上を歩く。ここから見える大西洋は非常に綺麗だ。もう少しいけばイギリスなのだ。なんと、ここは海賊が公認だったらしい。フランスの要塞であっただろうこの街に歴史を感じる。全ての街並みが美しい。新しいビルなど必要ないんだよと思わず思う。しかし、あまりにも寒く、夕食まで時間があったため一度ホテルに戻ることになる。年配の方は寒い、寒いって言ってるもんな~(爆)

■夕食(クレープ)
 再び夕食のためサンマロへ。ホテルからはバスでわずか5分なのだ。多分、ここで暮らしていたに違いない僕は(爆)、もうこの街の全容をほぼ把握した。何故か旅行者全員を引き連れて先頭で歩いていた。このサンマロという街では。もちろん、夕食の店もばっちり覚えていて、迷う添乗員さんを引き連れて、みんなを連れて行った(爆)。ってか、勝手に先頭を歩いていたんだけどね。クレープは塩味の蕎麦のクレープと、デザートの甘いクレープだった。まずかった。

■バー
 ホテルのバーで軽く飲むことにする。酒の話題が無いので飲んでないと思うあなた、甘い。ほとんどの食事で、グラスワインを飲んでいる。そして、食後にはエスプレッソを。それがフランス流?(爆)。このバーでカルバドスという名産といわれたお酒を飲んだ。アルコール50%を超えてるのか???ってくらい熱かった。後ろでは、だんなの浮気で怒って参加した一人おばちゃんが、役人夫婦の奥さんを捕まえて愚痴っている。おいおい、欧州で愚痴るなよ。奥さんだけ捕まえてとか思う。「私はこんなに頑張ってきたのに・・・・」みたいな愚痴をまさかフランスで聞くとは思わなかった。カルバドスに頭くらくらしながら、まあ、大変だな~とか思う。悔しい思いはあるだろう。俺には事情が分からないけど、旅行で元気になるといいね くらい思った。日本なら、間違いなく「死ね、このくそばばあ!」とか1%くらい思っちゃいそうですが(爆)。
 ここで初めてフランス人とフランス語の会話をした。アメリカではほとんど俺がしゃべっていたので、フランスでは相手に任すことにしていたのだ。「セコンビヤン」(爆)。たったこの一言だが、通じてうれしかった。「いくら?」という意味らしい。フランス語はここまでが限界なので、後は英語で会話していた。(爆)。まあ、こんなもんでしょ。
 あ、書いてるそばから間違っていた。前日、相手がブーツを買ったときに、フランス人のすごい綺麗なおねえちゃんと会話したんだ。でもね、俺が買うんじゃないのに、俺に話しかけられてすげえ困った。全部フランス語なんだもん。分かるはずない。相手は相手で、なんで靴買う私に話しかけないの?って怒ってるし、俺はそんなんしらんっちゅうねんって感じだし。

やりとりはこんな感じだった。

 「この靴はフィットしてるのか?」とフランス語でたずねる店員。
 「どうなの?」と相手に聞く俺。
 「ちょっと大きい」と答える相手。
 「ちょっと大きいからもっと小さいサイズを」と英語で店員に話す俺。
 「今のサイズはいくつなの?」とフランス語でたずねる店員。
 「靴の裏みせて、サイズが知りたいらしい」と相手に頼む俺。
 靴のサイズを見せる相手。
 店員はそのサイズを見て、新しいサイズを持ってくる。
 再び試着する相手。
 「こんどはどう?」とフランス語でたずねる店員。
 「どう?」と相手に聞く俺。
 「う~ん、どう?いい?」と俺に聞く相手。
 「いいんじゃない」と答える俺。
 店員はその光景を見ている。
 相手は店員にこれください と言っていたような、言わなかったような。
 相手と店員はお互い笑いあっている。

 店員は結局これにするの?とフランス語で俺に聞く。
 「この靴が気に入ったらしい。これください。」と英語で答える俺。

 非常にめんどくさかった(爆)。結局、最後は俺と店員が英語で話して、すべてやりとりが収まったんだった。靴を買ったことには満足したようだったが、何であいつは私に直接話しかけないの?とずっと言っていた。俺にも謎だった。ただこれがあったため、フランスでも多分大丈夫だと思った。

このやりとりのおかげで、一番最初の集合時間に早くも遅刻したんだった・・・。しかもでっかいブーツもってさ・・・・。
 


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