のんびり食堂

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井上雄彦 最後のマンガ展

2008-07-05 22:17:39 | 日々のこと
平日のある日、有休をとって「上野の森美術館」で開催中の「井上雄彦 最後のマンガ展」を
見て来た。

ネットで、平日とはいえ、混んでいるという情報を得ていたので、前売り券を買って、
当日は開場10時の15分前には美術館に着いた。既に当日券の列は長蛇の列で、
前売り券を買っておいてホントに良かったと思った。

美術館内の入場は人数制限をしており、入場する列も長かったが、私が並んだときは、
30分から40分位で入場できた。
(ただ、当日券を並んで買った人がその後徐々に入場する列に並びだすと、最後尾が全く
見えない程の長蛇の列になった。)

実は、井上雄彦氏の作品は「スラムダンク」を学生時代大好きで、最近、通っている
整体に「バカボンド」が置いてあり、再び氏の作品を読んでいる。
ちょうど、今回のマンガ展は「バカボンド」の世界を美術館という空間を使って
体験するといったもので、自分にとって、とてもタイムリーだった。

美術館という建物を上手く利用した絵と物語の見せ方にはホントに感嘆した。
そして、綺麗な生原稿を間近で見ることが出来て、とても嬉しかった。
細かい所まで本当によく描かれているなあと、時間を忘れてずっと
見てしまった。
あまりにも展示の絵に夢中で、壁の鏡に気づかず、隣の人にぶつかったと思って、
「すみません」と鏡の向こうの自分に言ってしまったりして、恥ずかしい思いもした…。

井上氏のマンガは勿論、彼のマンガを超えた活動には本当に驚かされる。
4年前の神奈川の廃校になった高校での「スラムダンク」のイベントや広告、
NYの書店の壁画(?)等。
マンガの才能だけでなく、世の中のアンテナを捉える才能もあり、
とても羨ましい限り。
3時間余り、会場で作品に浸り、、とても良い気持ちになったところで、
帰り途中、本屋で続きの「バカボンド」を買い求め、その日は一日「バカボンド」の日となりました。

(ちょいと余談だけど、マンガ展に見に来ていた人達はやはり少年・青年誌で
井上氏のマンガが連載されていたこともあり、男性の方が多かったような気も
するのだけど(勿論女性も多かったけど)、彼のファンは何気にイケメンな若者が多くて、
夢中で作品を見る彼らの姿を眺めるのも一興でした…。)