のんびり食堂

日々のことをちょいと書いております。お気軽にお立寄り下さいませ。

最近見た映画

2008-03-18 18:33:50 | 映画
毎日何かしら映画を見てる気がする。
ちょいと最近見た映画(DVDも含めて)の一部を雑記してみます。


●「キャンディ」(2006/豪)出演:ヒース・レジャー、アビー・コーニッシュ
ヒースを偲ぶ会(参加者:1人…)の際にDVD鑑賞。ドラッグと恋人達のストーリー。ドラッグ関係のストーリーは結構苦手な方なのだけど、詩人のダン(ヒース)が恋人キャンディを思いやる姿がとても良い。うむむ、惜しい人を亡くしてしまった…(泣)。

■「ジャンパー」(2008/米)出演:ヘイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン
映画館にて鑑賞。自由に移動できる「ジャンパー」という能力を持った少年をめぐるストーリー。米ドラマ「The O.C.」サマー役レイチェル・ビルソンも出演。主人公は一日楽しく暮らせば良いというお気楽な感じなのに、急に「オレは特別なんだ」と言い出したり、ちょいとよく分からなかった。映像はスゴかったけど、ストーリーは結局謎だらけ。アクションとか苦手な方なので、もし続編ができたとしても、おそらく見ないかも…。

●「ハサミを持って突っ走る」(2006/米)出演:ジョセフ・クロス、アネット・ベニング、アレック・ボールドウィン
タイトルに惹かれてDVDレンタル。詩人の母と大学教授の父親を持つ少年が離婚によって、変わった家族に預けられてしまうという話。性格が変わっているという家族かと思ったら、そうでもない。ちょいとお近づきになりたくない人たちばかりが出てくるが、少年は逞しく成長し、最後、見終わった感は何気に良かった。

■「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」(2007/米)出演:アニー・リーボヴィッツ、オノ・ヨーコ、デミ・ムーア、ミック・ジャガー 他
映画館にて鑑賞。女性写真家アニー・リーボヴィッツに焦点を当てたドキュメンタリー。ローリング・ストーン誌の写真家として活躍し、プライベートでは、ロックスターに密着しすぎて麻薬中毒に陥ったり、同性である恋人の死を乗り越えたり、50歳を過ぎて子供を持ったりと、スゴイ人生である。インタビューや写真、撮影風景を織り交ぜた内容で、中々面白かった。
 
●「風と共に去りぬ」(1939/米)出演:ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル
アカデミー賞特集の映像を見て久し振りに見たくなりDVDレンタル。ジョージア州タラの大地主の娘スカーレットの話。物心ついた頃に(5、6歳)親と一緒にテレビで見たのが最初だと思う。今大人になって改めてみると、この映画ホントにスゴイね。登場人物が多いのだけど、キチンと描かれてるし。クラーク・ゲーブルの渋さが素敵だなあと自分も思うようになったのも歳を重ねた所為なのかな。

たゆ たう -GOOD TIME MUSIC of clammbon-

2008-03-06 11:36:17 | 映画
学生時代、色んなアーティストのライブをよく見に行っていた。そんな中、一度しか行かないアーティストのライブもあれば、足繁く通ったアーティストも居る。自分にとってクラムボンは後者のアーティストだった。

そして、社会人になってライブ自体に行くことが少なくなり、最近は彼らのライブも行ってない。

私がクラムボン好きということを知っている友人が、「クラムボンのライブツアーを追ったドキュメンタリー映画をやっているよ」と教えてくれた。
上映は渋谷の映画館(レイトショー)オンリーと知って、いつか行かねばと思いつつも、2月中は仕事が忙しく行けず仕舞。ただ、3月に入り、吉祥寺で公開していると知り、近所なので、念願叶い、見に行くことが出来た。

今回の映画の監督は高木聡さんというクラムボンのPVを監督している人で、彼らとは旧知の仲である。
そういったこともあり、ライブ以外で見せるクラムボンのメンバーの表情はとてもリラックスしている。(とはいえ、彼らはライブでもリラックスした良い表情なような気もするのだけどね。)

去年の夏のツアー全国12公演、札幌から始まり、仙台のライブでは感極まり、メンバーが涙してしまう場面も。鹿児島では、台風の為、延期になるというハプニングもある。

今回の映画は、クラムボンというアーティスト知らない人に知ってもらうというよりも、前からのファン向けの映画だと思う。
ちょいと今回、何故わざわざ映画という形にこだわったのか、正直見るまでよく分からなかったけど、私みたいに以前は彼らのライブによく行っていたけれど、最近は忙しくて行けなかったという人には、彼らの密度の高いライブを垣間見ることができて、とても良い映画だったと思った。



潜水服は蝶の夢を見る

2008-02-12 01:06:00 | 映画
前にテレビで、今年公開される映画特集をやっていてこの映画が紹介されていた。
「ELLE」の編集長に実際に起きた話で、かれが左目の瞬きだけで綴った本がフランスやイギリスでベストセラーになったらしい。これだけで見に行こうという気になったのだけど、今年の米アカデミー賞の主要部門でノミネートされており、尚更見に行こうという気になった。

この作品は全編フランス語で、普通に見ればフランス映画なのかと思ってしまうけれど、監督はアメリカ人のジュリアン・シュナーベルである。彼は実際の人物を主人公にした映画「バスキア」や「夜になるまえに」という作品をを今まで撮っている。「バスキア」は見たことがあり、「夜になるまえに」はちょうど偶然にも見てみたいと思っていた映画である。その監督が作ったということを知り、公開日に真っ先に映画館へ足を運んだ。

映画が始まって、独特なカメラワークにかなり驚いた。
ほぼ、主人公の目線を通しての展開。主人公ジャン=ドーの左目を通して、彼の関わって来た人達や彼の気持ちを知る。
意識を失い、目を開けたら、左目しか動かず、体も動かず意思を伝えることができない。ただ、意識や記憶はハッキリとしている。もしそんなことに自分がなったらどうしようと思った。ずっと彼の視線や意識を通しての物語を見るうちに、自分が彼に同化していた。
当初は絶望に近い気持ちで居たが、その内に自分を憐れむのではなく、今の状況を受け入れようとして、想像力を使って色々なことに想いを馳せるシーンがとても印象的である。体が不自由になってからは点滴が彼の食事になるのだが、それを彼は「今日の夕食はシーフードにしよう」と想像し、彼のアシスタントと一緒に食事を取るシーンがある。とても素敵である。
そして、映画全体はかなりユーモアに溢れている。変わった友人が主人公に毛皮の帽子をあげるのだが、それをかぶった彼の姿がとても可笑しい。

監督の演出力もスゴいけれど、役者陣もとても良かった。主人公ジャン=ドー演じるマチュー・アマルリックは最初はあまり魅力的に思えなかったけど、徐々に彼の魅力にハマっていった。元々、ジョニー・デップが主人公を演じるはずだったらしいのだけど、スケジュールの都合で彼に変更したらしい。ただ、とてもそれがハマっていたので、彼以外でこの主人公を想像することが難しいくらい。

おすぎや映画を見た著名人達が映画が始まった瞬間から涙が止まらなかったという感想を言っていたが、自分はそんなことはなかった。あまりにも彼に同化してしまったので、映画見るというよりも今回は映画を体験するという感じだった。
二回目またこの映画を見る時にはもう味わえない体験かと思うけれど、その時には今度は何を思うのかちょいと楽しみな気がする。



ラスト・コーション

2008-02-04 13:55:10 | 映画
トニー・レオン主演、アン・リー監督作品と知り、台湾で知ってから日本の公開を楽しみにしていて、公開初日に映画館に行った。


1940年代の中国が舞台。
日本統治下の上海にて抗日勢力を排除する高官イー(トニー・レオン)と、彼の愛人となり、実は抗日勢力の一派として、暗殺の機会を窺っているワン(タン・ウェイ)を巡るストーリー。

ストーリーについて考えると正直な話、突っ込みたいところが数箇所あるのだけど、映画全体で見ると、アン・リーが作っただけあって、ホントに丁寧に作ってある。激しいラブシーンが話題にはなっているが、劇中ではそこを見せ場的な扱いにするのではなく、人の感情の流れを見せるには効果的なシーンという程度。

イー演じるトニー・レオンと愛人役のタン・ウェイの演技は秀逸だった。彼女を抗日活動に誘うクォン演じる人が和泉元彌に似ていて、彼が出てくると正直毎回そればかり考えてしまった。演じる人には罪はないのだけど、あまりにも似ていてねえ・・・。


好きな映画かどうか問われれば、微妙ではあるけれど、役者の演技、映画全体的に考えれば、さすがアン・リー監督作品、よく出来た作品であると思う。

今日も

2008-01-28 23:02:57 | 映画
最近、毎回ヒース・レジャーのことを書いている気がするけれど、今日もそう。

ヒース・レジャーを偲んで
米俳優組合(SAG)賞にて主演男優賞にダニエル・デイ・ルイスが選ばれた。私の英会話の先生が彼の大ファンで、先日「ダニエルはきっとアカデミー賞も穫るだろう」と言っていた。実はうちの母も好きで、私も以前から少なからずも彼の出演作をよく見ていた。その彼が「この賞を先日亡くなったヒース・レジャーに捧ぐ」とコメントしたそうだ。きっとヒース・レジャーが今後も生きていれば、ダニエル・デイ・ルイスや名優、名監督達と素晴らしい作品を作りあげただろう。彼を失って哀しみに暮れている映画界のことを想い、私も切なくなった。


さてさて、ヒースの話題に乗じて、今一番見たい映画は「I'm Not There」である。
ボブ・ディランを題材にした作品で、ヒース・レジャーは勿論、彼の元婚約者でもあるミシェル・ウィリアムズ、シャルロット・ゲンズブール、クリスチャン・ベール、「パフューム」のベン・ウィショー、リチャード・ギア、そしてアカデミー賞助演女優賞にもノミネートされているケイト・ブランジェットが出演している。
米国の公式サイトにて予告編を見る事が出来るのだけど、ケイト・ブランジェット演じるボブ・ディランがとてもスゴい!本人に一番よく似てる。彼女が演じていると知らなければ、本人の映像(?)って思ってしまうほど。ちなみに先日のゴールデングローブ賞でも最優秀助演女優賞に選ばれている。
日本では今年のGWに公開される予定だが、今一番見たい映画である。

ブロークバック・マウンテン

2008-01-27 17:56:43 | 映画
先日亡くなったヒース・レジャーの主演作。
以前、公開当時に見た事はあったのだけど、なんだかまた見たくなってTSUTAYAに行って借りた

1960年代のアメリカ、ワイオミング州のブロークバック・マウンテンで羊の世話をする仕事に就く若者イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)。
最初の2週間は二人は食事をする際も必要最低限にしか話さなかった。人里離れた場所で暮らしていく内に、徐々に心を通わせていき、心身共に掛け替えのない存在になる。しかし、仕事が終わり、彼らは別れる。その後、彼らは家庭を持つのだが、数年後また一枚の葉書によって、ブロークバック・マウンテンで逢瀬を繰り返す。

イニスは、見た目クールで世間体をかなり気にしつつも心の中はジャックへの想いで溢れている。ジャックは逆にイニスへの想いをあまり隠さずにいつも一緒に居たいと思っている。
二人とも思い合っているにも関わらず、一年に数回しか会えず20年もその関係が続いている。彼らの環境は徐々に変わりながらもやはりブロークバック・マウンテンでしか会えない。そしてある出来事が起きる。

最初に見たとき、イニスを演じるヒースの抑えた演技に圧倒されたことを覚えている。
今回改めて見て、ジャックの気持ちや後半のイニスの行動や最後の一言が客観的に見ることもできて、尚更彼らをとても切なく感じた。
クレジットロールに流れる曲の歌詞が胸をまた熱くさせた。

善き人のためのソナタ

2008-01-25 01:53:47 | 映画
去年のアカデミー外国賞受賞作品。
ネットでの口コミ評価も高く、見ようと見ようと思っていて結局未だに見ていなかった。
お正月、実家に帰った際に母が「良い映画だった」と言っていたこともあり、今日会社を早く出たので、TSUTAYAで借りてみた。

1984年の東ドイツ。国家保安省(シュタージ)によって、西側(西ドイツや民主国家)と関係のありそうな芸術家達は監視されていた。
任務に忠実なシュタージ局員のヴィースラーは劇作家のドライマンと彼の恋人である女優のクリスタを監視する。彼らの生活を監視するうちに、あまりにも人間的な行動や彼らの友人の死、音楽や文学に触れ、徐々にヴィースラも影響を受ける…。

見終わって涙が溢れた。
ドライマンの苦悩、ヴィースラの行動、東ドイツで暮らしてる人達の哀しみ、すべて淡々と丁寧に描かれているだけなのだけど、とても心を揺さぶられた。最後のシーンを見た瞬間に、「ああ、見て良かった」と思った。


演出も良かったけれど、演じている役者陣がホントに良かった。クリスタ役の女優さんをどこかで見たことがあると思ったら、「マーサの幸せレシピ」のマーサを演じていた人だった。髪の色が違ったので、「似てる人かな」と思ったら、同一人物だった。ただ全くの別人にもみえた。
去年のアカデミー賞の授賞式で外国賞を受賞した際に出演していた役者陣も会場に来ていて、受賞が決まった際に、彼らの笑顔がとても印象的だった。ヴィースラを演じた役者の方は、実はその4ヶ月後(去年の7月)に病気で亡くなったらしい。昨日のヒース・レジャーに続き、それを知りながらこの映画を見てとても切なくなった。


ヒース・レジャーが・・・

2008-01-23 11:38:49 | 映画
俳優のヒース・レジャーが亡くなってしまった・・・。

彼の凄いファンではないものの、「ブロークバックマウンテン」「チョコレート」等で良い俳優さんだなあと思っていただけに、今後新しい作品に彼は出ることがないんだなあ、と思うとかなり残念でならない。

毎年アカデミー賞で、その年亡くなった人を偲ぶメモリアル映像が流れる。
去年までプレゼンターやノミネート候補者として会場に居た彼が、今年は、その映像の中で見ることになるのは何とも切ないなあ・・・。

幸せのレシピ

2007-10-01 17:39:47 | 映画
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演の「幸せのレシピ」。「マーサの幸せレシピ」というドイツ映画の米リメイク版。

ドイツのオリジナルの映画が大好きで、かなりお気に入りなのだけれども、この映画も中々健闘していました。

オリジナルの良さはそのままであり、米映画らしく、もう少しシンプルなストーリーになっていて、主人公と周りの関係をもっと細かく描いている。

音楽もオリジナルで使用された曲も使われていて、ケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)と新入りシェフのニック(アーロン・エッカート)が出会う際にかかっているパヴァロッティのオペラも印象的だった(思わず、帰りにパヴァロッティのCDを探しにHMVへ寄ってしまったほど)。
ただ、ポップスやオペラ、ジャズなど色んな種類の音楽がたくさん使われていたので、音楽の統一感はあまりなかった。

「リトル・ミス・サンシャイン」の末娘役の子(アビゲイル・ブレスリン) が出ているのだけれども、「リトル・ミス・・・」の時は思わなかったけれども、今回は何だか彼女のお芝居がちょっと鼻につくように感じたのは、ワタシだけかしら???
(そういえば、彼女は今年のアカデミー賞での態度があまり印象良くなかったなあ・・・。)

とりあえず、この映画はキャサリン・ゼタ・ジョーンズが良かったです。

今回のアメリカ版も悪くなかったけど、音楽と映像の融合がとてもバランスの良い、オリジナルの方がやはり好きだなあ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版

2007-09-19 23:28:56 | 映画
公開前から気になっていたのだけれども、ようやく見に行く事が出来た。
放送終了後、そんなにアニメを見ない友人達の間で流行っていて自分もその流れで高校時代テレビ版を見た事がある。
その時、まだ主人公と同じく思春期ということもあり、結構感情移入しながら見る事が出来たと思う。

大人になり、改めてこの作品に触れてみると、主人公の碇シンジよりも葛城ミサトの方に感情移入してしまう。
仕事に就くようになって分かる責任感や、自分の感情よりも今やるべきことを優先せざる得ないところとか。

ストーリーは主人公がエヴァンゲリヲンに乗り、使徒を倒すようになる、そして綾波レイと出会うということが中心になっている。テレビ版の流れとそんなに変わりはないけれども、大きな違いは渚カヲルがもう登場してくる。

とりあえず次回作が気になる。アスカや加持リョウジも登場するようだ。

最後の宇多田ヒカルの曲は良かったけれども、ちょいと音響が良くないのが気になった。

キサラギ

2007-09-19 23:17:05 | 映画
水曜日、今話題になっている「エヴァンゲリヲン」を見に映画館へ行ったら、小栗旬主演の「キサラギ」がその週で公開が終了すると知る。思わず受付では「キサラギ1枚」と言ってしまっていた。
アイドル「キサラギ」が亡くなって1年経って、ファン5人がある部屋に集まる。
ストーリーはどんでん返しの連続ではあるのだけれども、なんだか密室劇ということもあって、舞台を見ているかのようだった。

感想は箇条書きで。
・小栗旬の話し方が誰かに似ているなあと思ったら、藤原竜也に似ている事に気づく。
・香川照之は独特の存在感が面白い。
・ユースケ・サンタマリアはこういう真面目な役も似合う。
・小出恵介はこれを見てそんなに嫌いでなくなった。
・塚地武雅はいるだけで面白い。
・最後の彼らの踊りはちょいと見ていて恥ずかしくなった。
・テレビでボーッとしながら見たい映画である。

とりあえず感想は以上。


天然コケッコー

2007-07-29 00:45:31 | 映画
小中学校合わせて6人しか居ない島根の学校に東京から転校生の男の子がやって来た。
山や海などに囲まれ、家族は農業などの仕事をしている人が多く、子供達が少ないので、小学校1年生から中学2年生まで、遊ぶときは皆一緒である。そんな彼らの日常を描いた映画である。

原作は、くらもちふさこのマンガであり、自分は連載当時からこの作品は読んでいた。実家に帰ると、眠る前に必ず読み返す程、大好きな作品である。「リンダ・リンダ・リンダ」の山下敦弘監督、「メゾン・ド・ヒミコ」の脚本家渡辺あやで、映画化されると知り、かなり期待が膨らんだ。心配なことといえば、役者の少年少女達が皆、東京出身の子が多く、あの原作の独特の方言や雰囲気がちゃんと再現されるかどうかだった。

今日映画の初日で、人から評判を聞く前に自分で確かめたかったので、昼間の用事を済ませた後、夕方、映画館へ向った。新宿武蔵野館の18時の回は、映画上映後に監督の挨拶も聞けるものであった。

さてさて、実際に映画を見てみたら、原作と映画を比べるというよりも、原作の世界観がそのまま映画化されていた。自分が想像した実写がそのまま画面に存在していた。主人公のそよ(夏帆)、大沢君(岡田将生)をはじめ、皆登場人物がとても良い。神社のキス、バレンタイン、修学旅行など、エピソードの選び方もかなりの好みで、映画オリジナルのものとかはないのだけれど、それが逆に好感を持った。原作同様に映画でも大沢君がとてもカッコ良く、島根での彼は中でも特別に見えるのだけど、修学旅行中、久しぶりに東京の友人達と会うとそこら辺に居る少年と同じように見えるあたりなど、とても面白い。

期待と心配も入り交じりながら最初見ていたので、純粋に映画を楽しめたかよくわからないけれども、監督が挨拶の際に言っていたように、「2、3回見てもらえるとこの映画の良さがより分かる」というので、また2、3回とまたこの映画を見返してみたいな、と思った。

ハイスクール・ミュージカル

2007-07-22 23:21:20 | 映画
去年、ケーブルテレビの「ディズニーチャンネル」でよく放映していた。
見てみたいと思いつつも今まで見る機会がなかった。今週末TSUTAYAで半額レンタルをやっていたので、DVDを借りて見た。

これは久しぶりに自分的にヒットの映画だった。
今年お正月にNHKで放送していたらしいのだけど、今まで見逃してきたことがとても悔しい…。

自分は海外ドラマの中でも、アメリカのハイスクールものとミュージカルみたいなのがかなり好きである。「天使にラブソングを2」もお気に入りである。
この作品も同様で、高校でバスケのキャプテンを務める主人公トロイは、勉強が得意な転校生のガブリエラが出会い、彼らはミュージカルのオーディションに挑戦するというストーリー。
ミュージカルを好きな人向けというよりも、普段あまりミュージカルを見ない人でも大丈夫なように作られており、音楽やダンスもPVを見ているかのようにカッコいい。中でも、主人公トロイの歌声がとても素敵で、聞いた瞬間に魅了されてしまう。
今秋ディズニーチャンネルで「ハイスクール・ミュージカル2」が放映されるみたい。
今度こそ見逃さずにちゃんとリアルタイムでチェックしようと思う。

めがね(試写会)

2007-07-03 11:57:34 | 映画
友人からお誘い頂いて、映画「めがね」の完成披露試写会に行ってきました。

会場はさほど大きくなく、普段は映画館というよりも試写会場等で使用されているホールだと思う。椅子がフワフワとして座り心地が良かった。

この試写会には出演者と監督による舞台挨拶もあり、主要な出演陣皆が揃って登場した。小林聡美ともたいまさこは不思議なオーラが漂っており、加瀬亮や市川実日子は顔が小さかった。光石研が想像以上にとてもスマートで若々しかったのがビックリした。もたいまさこは「ビリー」に入隊しているらしい・・・(笑)。

「めがね」は去年公開された「かもめ食堂」の出演者やスタッフが制作した映画で、主演は前作に続き小林聡美。春になるとフラリとやってくる不思議なおばさん役でもたいまさこ。その他、加瀬亮や市川実日子、光石研が出演している。携帯電話も通じない島が舞台になっているのだけれど、なんだかのどかで海もキレイ。撮影自体は春らしいのだけど、夏の風景もちょいと見てみたいなと思った。

映画は、のんびりとした感じで、さほどストーリーがあるわけではないけれど、ボーッと見てられる作品である。出てくる小物や衣装が可愛く、そして食べ物のシーンがよく有り、お腹を空かせて見に行くのは良くないと思った。自分もそうだったのだけど、周りの席では、かなりの人達が上映中お腹の音が鳴らないように押さえていたに違いない。(歌舞伎みたくお弁当つき映画上映とか良いかもしれないね。)

きっとこの映画公開時には、映画館近辺にあるビアガーデンやお洒落な定食屋がにぎわうだろう。


伊丹十三監督作品をみる。

2007-06-04 20:27:05 | 映画
日本映画専門チャンネル」にて、土日にかけて伊丹十三監督の特集をしていた。うちの親が彼の作品が大好きだったので、たまに見ていた記憶があるのだけれど、小さい頃は日本映画が何だか怖くて苦手だったので、実は最後までストーリーを覚えてなかったりもした。
ちょいとヒマだったりもしたので、この機会に立て続けに見ることにしてみた。

印象的な音楽の「マルサの女」「マルサの女2」や、「あげまん」「ミンボーの女」「マルタイの女」「など。宮本信子主演の映画を中心に見てみた(ホントは「タンポポ」も見たかったのだけど、それは見逃してしまったのだよね。)

起承転結があり、見終わるとどれも、スッキリした気分になる。「ミンボーの女」とかは、ホテルと暴力団の戦いを描いた作品ではあるのだけど、気弱なホテルマン達が自分達の正義を信じて、最後には立ち向かうというのが何とも見ていて清清しい。

俳優陣は、監督の奥方でもある宮本信子、津川雅彦、宝田明、大滝秀治などを始めとした同じ役者が何度も伊丹作品で登場するのも特徴的だ。
伊丹作品でおなじみの役者が登場すると、「あ、ここでも出てる」と、なんだか嬉しくなったりもする。
どちらかと言うと、美男美女という俳優よりも性格俳優的な人が多く出演しており、華が欠けてるように思えなくもないけど、それでも2時間ストーリーに毎回引き込まれるのは監督の演出力や脚本がホントにすごいからだと思う。

伊丹監督はもう亡くなってしまい、これ以上、監督の作品は生み出されないけれど、今回改めてちゃんと映画を見て、もしまだ監督が生きていたとしたら、監督の映画をもっと見てみたかったなあと思った。