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民間プールを活用した水泳授業を調査-草加市立新田小学校

2023年10月11日 | 子育て・教育

今年度、草加市立新田小学校が近隣の民間プールを活用した水泳授業をおこなっています。草加市では初の試みです。

9月6日に、水泳授業の様子や実施状況について受け入れ先の草加スイミングスクール(シンコースポーツ株式会社、以下草加スイミング)さんと校長先生から伺いました。

 

■きっかけは老朽プールの故障

4月に、新田小学校のプール床に亀裂が入り水が漏れていることが発覚。5月に緊急修繕が実施されました。しかし、6月にプールに水を入れたところ、水が溜まらず原因を調査。亀裂はありませんでしたが、2~3年前に修繕した排水口周りの部分が再度破断していたため、再塗装の修繕をおこなったものの再び隆起・破損してしまったとのことです。

施設も老朽化し、完全に修復するためには相当な費用や時間を要するため、別の策を検討することになりました。

既にプールの時期が迫っていましたが、学校からの直線距離が150m位の近隣にある草加スイミングに相談したところ快く応じてくださり、試験的に民間プール活用に至ったとのことです。

 

■授業の流れと効果・課題

草加スイミングは、営業前の朝9時から10時までの時間を学校に開放してくださっています。子どもたちは登校後、みんなで歩いて草加スイミングまで移動して水泳授業をおこなっているとのことです。水泳授業は学校の先生だけでなく、草加スイミングのインストラクターも一緒に教えていました。学年まるごとスイミングに通っているようなイメージでした。

民間プールを活用してどうだったか学校現場のご意見を伺いました。

  • 水泳授業の日は学校プールの水質検査などために通常より早く出勤しなければいけなかったが、それが無くなった。
  • 老朽化による毎年の維持・修繕費用や水道使用量などがかからず、それら業務が減った。
  • 専門のインストラクターが一緒に教えてくださるため、大人の目も増えて水泳授業の安全面も質も向上した。
  • 泳いだ後の着替えなども、すべて冷暖房が完備された屋内空間でできる。
  • 学校の屋外プールは夏季限定で猛暑や雨天などに左右されるが、屋内の温水プールのため一年中天候にも左右されずに予定通り水泳授業を実施できる。
  • 新田小学校は民間プールが近隣にある好条件だったが、離れた学校では移動方法や時間などの課題がある。

などの感想を伺いました。

今後の可能性については、民間プール側も本業の業務時間との調整や受け入れできる学校数や児童生徒数、地域的な条件などクリアすべき課題が多々ありました。条件が合う学校で可能性を検討できるかどうか、と言った印象を受けました。

 

■水泳授業の在り方の検討を

水泳授業は、着衣泳など命を守る大切な授業でもあります。しかし、近年は夏の猛暑でプールの授業をおこなうことすらできない状況にあり、費用と負担だけがかさんでいます。また、草加市内の小中学校は多くが老朽化し、毎年夏の前になるとあちこちの学校でプールの修繕・改修工事がおこなわれて多額の費用が費やされています。各家庭も、1・2回入れれば良い水泳授業のために授業でしかつかえないゼッケン付きの水着を購入し、翌年度にはサイズが合わない!を繰り返しています。

今回の試みも含めて、様々な視点から今後の水泳授業の在り方について検討していく時期にあります。

 

写真は、草加スイミングスクール(9月6日、佐藤撮影)


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