草加市議会9月定例会で、2024年度後半分の学校給食費補助を継続するための補正予算7524万円が提案され、8月29日の開会日に全会一致で可決。2024年10月からの給食費も現行通りとなりました。
草加市では、国の補助金等を活用して小中学校の給食食材費の補助をおこなっています。2024年度も前半分のみ補助が継続されたものの、年度後半分は予算がつきませんでした。予算議会では、多くの議員が補助金を継続するよう指摘しました。
その後、草加市教育委員会は物価高騰への対応として、10月から給食費を小学校で月5000円(700円値上げ)、中学で5900円(800円値上げ)にすることを決めました。
これら情勢を踏まえて、8月に市議会全5会派団長で協議を実施。今年度分については保護者負担が増えないよう補助の継続を求めることで一致し、即日、山川百合子市長に申し入れを行いました。市長は「申し入れを重く受け止めます」と返答し、今回の補正予算提出に至りました。ただし、来年度以降については未定です。
経緯
- 物価高騰による給食費値上げ:教育委員会が、10月から小学校で月5000円、中学校で5900円に値上げを決定。値上げ幅は各700円と800円。
- 市議会での議論:多くの議員が年度後半も補助金を継続するよう主張。
- 5会派団長の申し入れ:保護者負担増を避けるため、年度後半の補助継続を市長に要望。
- 補正予算可決:市長は申し入れを受け、補正予算を提案し、全会一致で可決。
市長の考え方
- 保護者の負担軽減:年度途中の急激な負担増を緩和するため、補助を継続。
- 財政状況の厳しさ:財源を慎重に検討。
- 市議会の要望:市議会の意見を尊重し、補助継続を決定。
■山川市長の提案理由の概要
学校給食費が令和6年10月1日から増額改定となることに伴い、年度途中の保護者の急激な負担増を勘案する他、緩和するため行うものです。補正予算の提出に当たっては、教育委員会の議決結果を受け、財源等を慎重に検討してまいりました。また、議会の5会派の団長の皆様から、草加市の財政状況が非常に厳しいというご認識のもと、令和6年度中においては、学校給食の増額分が全額保護者負担になることがないよう、公費での補助を求めるとのご要望もいただく中で、本年度においては、学校給食費の食材費の補助を継続して行うことといたしました。