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学校の感染調査等ガイドラインの内容どうなる? 学校医の負担重く

2021年08月31日 | 子育て・教育
文部科学省が8月27日に、「学校で児童生徒等や教職員の新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドライン(第1版)」を示しました。
各自治体の教育委員会では、このガイドラインをもとに「感染の疑いが高い者(PCR検査受検対象者)」の判断などの独自基準の作成作業を進めています。草加市教育委員会も現在、文科省のガイドラインに沿ったかたちで市独自のガイドラインを作成しているとのことです。


■適切なマスクをしていれば「濃厚接触者なし」なのか…
文科省のガイドラインでは、濃厚接触者の候補として「感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば等)に直接触れた可能性の高い者(1メートル以内の距離で互いにマスクなしで会話が交わされた場合は、時間の長さを問わずに濃厚接触者に該当する場合がある)」や、「手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なし(※)で、感染者と 15 分以上の接触があった者(例えば、感染者と会話していた者)」などとされています。
➡下線部からすると、マスクなしでも1m以上離れていれば濃厚接触者等ではない。適切にマスクをしていれば1m以内でも濃厚接触者等ではない。となることが読み取れます

また、(※)注記として「必要な感染予防策については、マスクを着用していたかのみならず、いわゆる鼻出しマスクや顎マスク等、マスクの着用が不適切な状態ではなかったかについても確認する」と書かれています。
➡児童生徒に「あの時、鼻出しマスクじゃなかった?」などの聞き取りをしたとして、どこまで適正な判断ができるのでしょうか…

子どもたちを守るためのガイドラインが必要です。


■学校医など地域医療機関の責任重く
学校の臨時休業の範囲や条件として、「学校内で感染が広がっている可能性が考えられる場合には、当該感染者等を出席停止とするとともに、学校医等と相談」した上で臨時休業を検討することと記載されています。
➡つまり、学校医が臨時休業の判断の重要な役割を担うことになるようです。県の積極的疫学調査が縮小されたことで、教育委員会から「感染の疑いが高い者(PCR検査受検対象者)」に特定された児童生徒は、かかりつけ病院学校医(かかりつけ医が無い場合)で受診することになりました。

学校医をはじめとする地域医療機関は日々、地域の医療を守る役割を果たしながら、新型コロナ対応として地域住民のワクチン接種やPCR検査などを担っています。加えて、保健所が対応するまでの感染者の健康観察や電話診療、そして今回の臨時休校の検討などなど…ありとあらゆる役割が地域医療機関に重くのしかかってきています。果たして、これだけの業務に必要な支援や研修、対応マニュアルなどは手当てされているのでしょうか。
医療現場の実態に即した政策を!


●参考資料「学校で児童生徒等や教職員の新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドライン(第1版)」

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