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原発事故をメディアはどう伝えたかー講座Ⅱに750名余

2011年09月02日 | 信州岩波講座
 

 鳥越俊太郎さんの講演、2部は桂敬一さんとの対談で行われた第Ⅱ講座は、およそ男女半数の参加のようでした。鳥越さんは、楽しく勉強してもらいますと前置きしながら、民謡を1曲歌ったり、自身の癌治療の話、イギリスの暴動などに時間を割いて本論「原発事故と報道」へ。
 「自民党が原子力発電を進めてきた、民主党がその尻拭いをしている。ノーと言っているのは社民党と共産党だ。原発はひとたび事故になると国民に大きな被害を及ぼすものだ。原子炉は厚い鋼鉄で覆われて安全のように見えるが、実は配管だらけで危険だ。」「私は、事故後4月4日に、福島原発の正門まで行って取材した。メデイアは(例えばNHK)、福島原発の20,30キロメートル圏内の状況を報道できなかった。何故報道しないのか。それをするのがメディアの使命ではないか。」と講演しました。
 メセナジュニアオーケストラ演奏に続いて、対談は、元東大新聞研究所教授の桂敬一さんの進行で行われ「メデイアは、被災地の内部被ばくまで取扱ってこなかった」「広島・長崎原爆で(米国ABCCがデータを持っていたのだが)1970年代に結婚した女性から生まれた子供に障害があったり、被爆で染色体に異常をきたし不妊なども生じていた。子供だけでも内部被ばくを避けるため疎開を考えたらどうか」「福島県で妊婦と子供にガイガーカウンターを持たせたが、自己責任と言わんばかりだ、これをメデイアが批判しないのはどうか」「今後、原発をどう扱うか、朝日・毎日・東京新聞は反原発で読売・産経・日経は必要だと言っている。これは日米安保と同じ図式だ。メデイアのとらえ方が国民を動かしている」と鋭く質問を浴びせ、会場から拍手が沸き起こる場面もありました。(ishiki)

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