梅木よしてる徒然日記

人生60歳代からが黄金の時代だとか、我が家は黄金の人生??悪戦苦闘の人生ですが、黄金の人生を目指しています。

“性悪説”を信じて行動せよ(2)

2010-08-05 21:26:59 | Weblog
“性悪説”を信じて行動せよ(2)
人間関係というのは、私たちが考えている以上に、脆弱な基礎から成り立っている。
強固に見える信頼関係だって、見せかけの強さで成り立っている。

たとえ相手が「俺とお前は、本当の友達だよね」などと言ってきても、それを鵜呑みにせず、
せっせと相手に尽くそうとしたほうが、うまくいくことが多いのである。

スペインのことわざには、「仲直りした友人と、温めなおしたスープの肉には気をつけろ」という言葉があるが、
いったん関係が崩れると、なかなかもとの関係には戻れないものである。

だからこそ、一度でも、信頼を失わないようにするため、あれこれと気を配る必要があるのだ。

アメリカ人の夫婦は、しょっちゅうキスをしたり抱きしめあったりしているが、そうやって愛情をみせておかないと、
「浮気でもされてしまうかもしれない」と考える。

自分の配偶者のことを、初めから信頼していないのだ。

その点、日本人は、お人好しが多いというか、「甘え」ているというか、愛情表現などなくても大丈夫と考えてしまう。
どちらがいいというわけでもないが、愛情表現でも何でもして、相手に尽くす姿勢を見せて喜ばれたほうが(そして、自分自身も相手に喜ばせてもらったほうが)気持ちがいいだろうなと筆者は思っている。

そしてまた、こういう過剰なサービスは、人たらしのコツでもある。

ロンドン・ビジネス・スクールで組織論を教えるC・ハンディ教授によると、人にすかれるコツ。信頼されるコツは、「とにかくいろいろサービスを、何度でも繰り返してあげること」であるという。

一度くらい奉仕してあげても、相手に感謝の気持ちを持ってもらえるとは限らない。

性悪説の立場にたてば、人間というのは、生来、他人に感謝しない動物だからである。

だからこそ、繰り返し、何度でも繰り返し相手が喜ぶことをやり続けてあげるのがポイントなのである。
「これだけのことをしてやったんだから、大丈夫だろう」と思ってはいけない。

性悪説に立って、「これだけのことをしても、まだわからないぞ」と警戒するくらいでちょうどいいのだ。