のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

スケール号の冒険33

2008-06-25 | 童話 スケール号の冒険(第3話)
「ウサギちゃーん」ピピが叫んだ。 その一瞬だった。  ムカエルがピピの心の中に飛び込んだ。  やがてどす黒いピピの体が、少しずつ白い光に包まれ始めた。  光が次第に増して行き、温かい光の繊維で紡がれたような、輝くまゆのようになってピピの姿を包み込んでしまった。 まゆは揺りかごのように揺れながらエネルギーの海の上に浮かんでいた。 静かないやしの時間があった。  スケール号ではぴょんたの死を悲 . . . 本文を読む
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