のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

スケール号の冒険34

2008-06-26 | 童話 スケール号の冒険(第3話)
ピピはぴょんたの立っていたあたりに駆け寄った。そこにはぴょんたの姿はなく、ただ耳だけが落ちて海に漂っているばかりだった。 「ウサギちゃん、ピピのために・・・」ピピは泣きながらぴょんたの耳を拾いあげた。 「ピピのせいなのね。」  ピピはぴょんたの耳にほおずりして胸に抱き締めた。 ぴょんたの耳はピピの胸の中でしおれて今にも溶けてしまいそうだった。  「ごめんね・・・」  そうつぶやくと、 . . . 本文を読む
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