「食品の安全性」という言葉が、毎日のようにメディアに氾濫していますが、ひとつゆっくり整理して考えてみたいと思います。
食の安全は大きく2つに分かれています。
ひとつには、「腐敗・細菌感染」です。現在大騒ぎしているのは主にこの問題です。保存食品の賞味期限とはあくまでおいしく食べられる保証期限であって、刺身と違い、翌日突然、腐敗するという訳ではありません。しかし、風味は確実に落ちてきますので、せっかくの食べ物はできるだけおいしいうちにいただいたほうが良いのは言うまでもありません。
いくら日持ちがするからといって、風味の落ちた物の期限を偽装するのは論外です。それをするくらいなら、製造販売する人が自分たちで、期限切れ食品の風味をチェックするべきでしょう。
しかし、世の中には「江戸時代からのおでんつゆ・鰻のたれ」などを売り物にするお店もあります。つまり正しく加工していれば、古いほうが価値のある食品にもなるのです。
もう一つの問題は、これだけ賞味期限の問題が大きくなると、廃棄コストのリスクを避けるため、保存料を添加して、日持ちを良くするという動きが強まる傾向がでてくる可能性があります。
こちらは別の意味で、私たちの身体の安全を脅かすことになります。添加物は人によってはアレルギーを引き起こしたり、病気の時、抗生物質が効きにくくなったりする作用が働くことがあります。
この問題は、単に製造者をバッシングするだけでなく、消費者と生産者が交流を持ち、それぞれの事情とニーズを率直に話し合い、接点を求めるべきではないでしょうか?
最新の画像[もっと見る]
- 安曇野の宿から・さわやかな一日 2週間前
- 安曇野の宿から・さわやかな一日 2週間前
- 安曇野の宿から・さわやかな一日 2週間前
- 安曇野の宿から・さわやかな一日 2週間前
- 安曇野の宿から・お客様は神様ですか? 2週間前
- 安曇野の宿から・初夏の花便り 3週間前
- 安曇野の宿から・初夏の花便り 3週間前
- 安曇野の宿から・悪は存在しない 1ヶ月前
- 安曇野の宿から・ケーク・サレ 2ヶ月前
- 安曇野の宿から・ケーク・サレ 2ヶ月前