安 曇 野 天 然 温 泉 宿   心やすらぐ森の宿・ノーサイド  

天然温泉付きの宿を営みながら、田園生活・スローライフを満喫する私達

安曇野の宿から・エッセイで綴る安曇野

2010-03-30 21:06:59 | 食・レシピ

Dsc01206 安曇野の雨は山と里の季節を紡ぐ。
 ぼったりと重く湿った「上雪」が冬の終わりを告げると、繭玉から引かれる絹糸のように、春雨が音も立てずに舞い降りて、木々の冬芽を揺り起こし、山葵の花の芽を覚ます。
 初夏の雨は種まき雨。若葉が弾くきらびやかな陽光の合間に降る雨は、黒々と耕された田畑をしっとりと潤す。里人は、蓮華の花絨毯の彼方に山々を仰ぎ、種のまきどきを伝える「種まき爺」や「代掻き馬」の雪形が、残り雪を抱く山肌に現れる日を心待ちにする。
 6月、白く可憐な「えごの花」から清楚な香りが漂い梅雨を呼ぶ。さわさわと衣ずれにも聞こえる音を軽やかに奏で、細い雨が萌葱色の田に畑に惜しみなく降り注ぐ。「天水」と拝まれる水の恵みを、土は黙々と蓄える。
 森や林の夏葉は雨と戯れ、飽くことなく楽しげに踊り続ける。明け方、気まぐれな太陽が強烈な陽射を注ぐと、踊り疲れて寝過ごした水の精霊が、慌てて土に還っていくように、青葉に連なる雨滴が我先に去っていく。絶え間のない雫が放つ一瞬のきらめきに、永遠の別れを想う。
 「ひと雨欲しいねぇ」この挨拶が交わされると、雷雨の出番。夏空の紺碧がみるみるうちに墨色に覆われ、山々とともに稲妻に鋭く切り裂かれると、地響きをたてて大粒の雨が激しく大地を叩く。雨を疎んじる者の身勝手に怒りをぶつけているかにみえる、すさまじい勢いは、乾ききった土の匂いをかきたて、地に根を張るもの達がつく安堵のため息と混じり合う。翌朝、からりと晴れた空の下「いいお湿りで」とあちらこちらで笑顔がほころぶ。2つの挨拶が交互に繰り返される年は、秋の実りに心が弾む。
 肩をかすめる風が涼を帯びると、厳しい日照りに意地を張りながら大地をつかんでいた薄が、いつしか優しい佇まいとなり、雨は絵を描き始める。楓の紅色、夏はぜの赤紫、落葉松の黄金色。風に宿る温もりを秋の色に移し、雨は柔らかな絵筆となって樹木を染め上げる。
 里人は、豊かにたなびく稲穂の波を刈り取りはぜをかけ、手塩にかけた輝く果実を、我が子の如く慈しんで掌に抱く。ひと雨ごとに山々の錦は模様を変え、収穫の明け暮れを癒し、冬支度を急がせる。
 やがて山から駆け下りた木枯らしが朽葉を吹き散らし、冬越しの白鳥が湖に羽を休める頃、雨は雪に包まれ、すっかり葉を落とした裸木とともにしばし眠りに就く。瑠璃色の空に凛と稜線を描く純白の冬山に見守られ、人々が知る由もない巡り来る季節の夢をみながら、雨はひっそりと安曇野の冬を眠る。

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寒いですね

2010-03-28 13:58:06 | 食・レシピ

Photo 3月なのに寒い日が続きます。桜の開花ももう少し先のようです。でも動物たちは少しずつ活発になってきています。写真はお庭の日本リス。鎌倉あたりでは台湾リスに席巻されているようですが、ここにはまだ沢山の日本リスがいます。木の枝と枝の間をムササビのように飛び回るようすはまるで忍者です。

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安曇野の宿から・菜の花オイル

2010-03-20 09:45:16 | 食・レシピ

Photo 大町市に菜の花オイルの研究会に行ってきました。オリーブオイル協会http://www.oliveoil.or.jp/ の方が講師としていろいろ興味深いお話しをしてくださいました。
大町ではスキー場の跡地がゴルフ場開発になりかけ、その後蕎麦を植えたら菜の花もでてきて、現在菜の花オイルを作っています。安曇野でも作っていますが地域によって味が違います。

オリーブオイルもそのようです。やはり食は地域に根ざすものですね。写真は4月中旬の安曇野の菜の花。待ち遠しいです。

http://www.no-side.com

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安曇野の宿から・春の流れ

2010-03-15 19:26:19 | 食・レシピ

外は荒れ模様です。年度末お忙しいみなさんにしばしの休息をどうぞ。
安曇野の川も春の流れです。

http://www.youtube.com/watch?v=yBcGAt3pSNY

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安曇野の宿から・カキフライ

2010-03-08 13:36:40 | 食・レシピ

お友達のブログでカキフライが食べたいという記事をみて、今年はカキフライ
を食べていなかったことを思い出しました。早くしないとシーズンは終わり。慌ててカキフライを作りました。揚げ物は家で良い油で揚げるのが理想ですが、外で食べるなら信頼出来るお店で食べましょう。古く酸化した油は老化の原因にもなります。
フライは作るのが面倒ですが家で作ると衣が薄くておいしいです。余ったパン粉や卵は混ぜて冷凍しておき、後日ハンバーグを作る時に使います。
 揚げたてをつまみ食いするのは最高で、このために作るのかもしれません。カキフライのお供は、白菜とえのきと蟹の煮付け、蕪の漬け物、納豆でした。

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