お弁当は食べるのは楽しいですが、作るのは大変です。
だから昼食はつなぎの食事と考え、できるだけシンプルにしましょう。
たまに幕の内弁当のように、見た目もきれいにするのはいいけれど、毎日は大変です。それに飾り付けばかり凝って出来合の加工品ばかり入れるのは単なる見栄で、本当に愛情のこもったお弁当とはいえないのではないでしょうか。
ほうれん草のおひたしに卵焼き、海苔、しらす、これだけでも栄養は充分です。ロールパンに上質のハムやチーズを挟み、サラダをタッパーに入れれば良いではありませんか。
夕食の煮物を多めに作り、翌々日の朝、汁気を飛ばしてお弁当の一品にしたり、残り物の野菜たっぷりの炊き込みご飯を作れば、おかずはいりません。
ここのところの餃子騒動で、料理を手作りする人が増えているそうです。
そうはいっても子育て中の家庭は大変・・でも少し考えてみて下さい。
子供は成長期だからこそ脳や身体に良質な食べ物で栄養を与えなければなりません。そして、子供たちにも料理や家事をする習慣をつけさせるよい機会でもあります。自立とは、経済的なことだけではなく、生活そのものの自立も必要です。それは子供のためでもあります。料理は脳も手先も使うので、成長期にも老年期にも良いことばかりですし、お手伝いをさせれば、だらだら過ごさず、時間を合理的に使うようになるでしょう。親も、作業をしながら、それとなく学校の様子を聞いたりも出来ます。
「混ぜてしまえばわからない」という迷言を残した人もいましたが、確かに混ぜ物の多い料理ほど、自分で作るのが一番安全ですし、沢山作って冷凍しておけば、お料理お休みの日もできます。
もちろん無理は禁物。疲れたら、外食もいいですし、一日くらいご飯と味噌汁納豆、漬け物、とかパスタにサラダ、と簡単にすませましょう。日本のお母さんはすこし頑張りすぎで、何品もそろえなくてはという罪悪感からそろそろ解放されてもいいのではないでしょうか。それより、安全な食べ物で皆が楽しい会話が弾む食卓が大切です。
毎日の献立を考え、準備するのは大変、面倒、と思われ、今や加工食品が当たり前の時代になっています。でも、面倒だから、食事はインスタントや加工食品で安く簡単に済ませ、甘いものは食べ放題、そして、エステや高い化粧品を買い、運動不足をジムに通って気休めし、脳を鍛えるために脳トレゲームに精を出す、というのは無駄や出費が多く身体にも悪いですね。
まず掃除は、大いにエネルギーを消費します。規則的な運動と思って取り組むとそれほど苦痛ではありません。ご褒美に美味しいスイーツを用意し、カロリー消費した分、ダイエットへの罪悪感なく綺麗な部屋で気持ちよく食べられます。
料理は何を作るか考え、右脳を働かせ、必要なものを考えるのに左脳を使い、買い物でエネルギーを消費し、手先を使うので、脳の運動機能の刺激にもなります。良い素材を食べれば、加齢を防ぎ、エステも高い化粧品も必要ありません。ジムや脳トレゲーム、エステに高い化粧品の代金は、本をや服を買ったり、旅行や、レジャー、本当においしいレストランで楽しむために使えます。
ノーサイドは一言でいえばLOHAS &SLOW (ロハス & スロー)な宿です。これは健康で持続可能な生活スタイルをいいます。ここでの「健康」は健康が生活の目的ではなく、楽しく生きるための健康を意味し、具体的には、良質の食品をバランスよく、適量摂取し、加工食品やサプリメントに頼らず、よく働き、よく遊び、体調の自己管理ができることです。次に「持続可能」とは、環境に配慮し、自分だけでなく、「皆も一緒に幸福になる」ことを考えて行動することで、例えば、物を買うときに、値段だけでなく、品質とのバランス、さらには生産者、流通ルートまで思いを巡らせることです。そして、スローとはFAST(ファスト)に対する言葉で、どこでどのように作られたか不明で、均質な加工食品をせわしなく流し込むのではなく、地域固有の料理を親しい人々と卓を囲み、分かち合いながら、ゆっくりと「食事を楽しむ」ことや、異なる価値観や文化を互いに認め合うこと</span>です。
LOHAS & SLOW 双方に共通するのは、「ねばならない」「してはいけない」とは考えず、できるだけ「良質な生活スタイル」を心がけていこう、という知的で遊び心のある考え方です。