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ブログはじめました/2011/12/10

網状星雲 と ひまわりの天の川   2020年8月16日

2020-08-16 01:43:10 | 星空

先週の8月7日、月遅れの七夕にツバメのヒナが巣立ちし始め、2日間ですべて離陸、そしてもうお盆が終わりです。。夏の移ろいは早いな。。 北信濃といえど、さすがに今週は昼間非常に暑いので、屋外活動はもっぱら早朝か夕方以降です。
やっと安定した夜空が拝めるようになってきたので、14日夜から15日早朝にかけて、星空を撮影しました。場所はいつもの庭先です。撮影対象は、真夏の天頂を渡る はくちょう座の翼にある「網状星雲 NGC6992」、以前にも撮っていますが、再挑戦。 今回使用したカメラの撮像素子は大きさが半分なのでその分、詳細がよく分かる(はず)です。 この星雲は、数万年前に爆発した超新星の残骸と言われ、今も高速ガスが周囲の空間に広がっているそうです。

DATA   2020/08/14  23h11m - 25h03m JST   Vixen R200SS + PH ( 760mm F3.8 )  ZWO ASI294MC PRO  60sec (Cooling -16.1deg )  Filter:Astronomik CLS    flame:94 total exp 5640sec

追記:最初にUPした写真が、あまりにも色温度が高過ぎだったので、少しまとも?な処理をして入れ替えました。 2020/08/16 11h08m

撮影に使用したのは、天体用の冷却CMOSカメラです。 他の機材を整理して導入してみました。 天体撮影機材にあまり詳しくない方に説明させていただくと、なぜ「カメラを冷やす」かというと、それはノイズを減らすためなのです。 正確には冷やすのはカメラ本体ではなく撮像素子です。 天体の撮影では、微かな光を積算して捉えるために長時間露光をしますが、ノイズが多いとこれも積算されてしまい、観測や鑑賞が難しくなります。 そこで冷却して熱雑音を減らします。 プロの天文台では、液体窒素を使ってマイナス100度以下まで冷やすこともありますが、アマチュアのものは、ペルチェ素子という半導体エレメントを使い、外気温マイナス30~40度程度が一般的です。今回の撮影では、外気温22度に対して冷却能力100%出力で、マイナス16度でした。 使い方はこの製品に関しては難しくありませんが、(取説は基本的に英語ですが、私のpoorな語学力でも何とか大丈夫でした(汗) 画像処理も含めて通常のカメラと勝手が違うため、これから少しづつ覚えていきます。特にカラーバランス調整は課題です。 撮像能力に関してはまだ未知数ですが、網状星雲の描写からすると相当高いと推測しています。 価格は、以前はとんでもなく高価でしたが、現在は通常の一眼レフカメラ(普及版)とあまり変わらなくなっています。(撮像素子が大きなものは、今も高価)
今回は、スタック処理用のライトフレームとダーク減算用フレーム、計116枚撮影しましたが(1枚60秒、計2時間弱)、カメラの制御器(AIR PROというもの)とタブレットがWi-Fiで通信をしながら勝手に撮ってくれるので、その間に下の写真を撮りました。 「ひまわりの天の川」 です。

 
夏の太陽に向かって咲き、香りもお日さまのひまわりは夜何をしているのかというと、さすがに天の川を見ているということはなく、ぐっすり眠っていました。 花びらの隣にアンドロメダ銀河が見えています。 虫の声も星空もそろそろ秋ですね。

 アンドロメダ銀河の場所(白い矢印)

DATA  2020/08/14  24h50m  JST  PENTAX16-85mm F3.5-4.5(16mmF3.5) SOFTON-A   KP  50sec ISO4000  O-GPS1

 

撮影の時の様子です。カメラ以外は、いつもと変わりありません。 昼間は30度を超えていても、夜はだいたい21~22度です

 今回ニヤミスが2つ。
1. 天体導入のために赤道儀が高速モードで動いたときに、試写用のカメラのストラップがシャフトに引っ掛かって、危うくカメラか赤道儀のステッピングモータを破損するところだった。
2.乾燥空気供給装置(自作)の電源用インバータが、高温の長時間運転に耐えれられず、突然警告音を鳴らして停止した。
どちらも、未然防止が出来るものです。夜は眠気もあり判断力が鈍るため、動作は単純にしているつもりですが、何かしらやらかします。特にカメラのストラップは便利ですが、何かに引っ掛かかり落下させそうになったことは、皆さまも1度はあるのではないでしょうか。 要注意です。特に私の場合。。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あぴ)
2021-10-10 16:10:58
すごいですね!宇宙にはこんなにたくさん星があるんすね。
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Unknown (usagi-hoshi)
2021-10-10 22:28:36
ご訪問くださり、またコメントありがとうございます。
カメラ、特に天体用のもので撮影すると、人の眼には見えない暗い星や特殊な波長を放つ天体も写るのですか、人口光の
少ない山の中などでは肉眼でも特に夏の天の川などはとても綺麗に見えます。その美しさは、どのような写真でも叶わ
ないと思います。 街灯など無かった奈良や平安の時代は、きっと信じられないような美しい星空が例え都でも見えて
いたと思います。
返信する
Unknown (あぴ)
2021-10-11 07:19:57
そうですね。星の瞬きですかね。一度だけすごい天の川を見たことがあります。かなり田舎にいた時ですが、日頃はそんなに綺麗に思ったことなかったのですが、冬の雪が降ってめずらしく雪雲が消えて空気が澄み渡りとても大量の星空を見ました。ほんとうに1回だけ。⭐️
今はやや都会にいるので主要な星座しか見えません😅
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