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ブログはじめました/2011/12/10

至上の印象派展とプラド美術館展 2018年4月8日

2018-04-08 20:33:27 | 音楽 絵画 芸術

4月4日、2箇所の展覧会作品を見るために東京へ行ってきました。当日の都内は最高気温24度、国立新美術館のアトリウムから見える桜は、花がほんの僅か
残っているだけで既に葉桜でした。 早朝に北信濃を出発し、午前10時半過ぎに入場した「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」、
最大のお目当ては、《 イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》、驚くべき繊細で豊かな髪、いまそこにいる姿をキャンバス
にそっと載せたかのような生き生きとした表情、暖かい手、 東京まで来た甲斐は、この1枚の作品だけでも十分なほどです。
美しさに魅了されるのは勿論のこと、イレーヌがその後辿った運命が作品と重なり、この少女を翻弄した戦の愚かさを感じずにはいられませんでした。
他にもモネ、マネ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなど、気が付いたら2時間以上が過ぎていました。 日帰り故、これ以上は諦め、昼食を挟んで
(国立新美術館のレストランもカフェも物凄く混んでいて、ここでも1時間ほど消費)、初めて行く国立西洋美術館へ移動。

プラド美術館展のことは、今年1月に兵庫県立美術館に行った際のパンフレットで知ったのですが、ここも見ごたえ十分です。、特に印象に残っているのが、
「磔刑のキリストと画家」 /フランシスコ・デ・スルバラン
「アンドロメダを救うペルセウス」/ルーベンス、ヨルダーンス (秋の夜空、北東の空でいつも拝見しているお二方(星座)
「女の戦い」/ジュゼペ・デ・リベーラ  
「犬と肉の寓話」/パウル・デ・フォス (他人の物まで取ろうとしてはいけない、という戒め)

もっとゆっくり見ていたかったのですが、既に4時近くのため、そのまま常設展会場へ。

「悲しみの聖母」/カルロ・ドルチ
この作品は、暫く展示されていなかったのですが、最近再び常設されるようになったことを3月に知りました。 どうしても見たかった作品。
ラピスラズリの青のマントをまとった聖母のとても美しくも悲痛な表情は、なぜか深い安らぎを与えてくれます。 出逢えて本当に良かった。

2箇所の美術館で3つの展覧会を1日で回るのは時間的に少々無理があり、常設展は、全体の4割くらいしか見ることができませんでした。
国立西洋美術館は建物の構造も独特で、それを見るのも楽しみです。いつかまたゆっくりと。
東京近郊の方は、こういった美術作品を手軽に見ることが出来て良いですね。

コメント
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