きつねの戯言

銀狐です。不定期で趣味の小説・楽描きイラストなど描いています。日常垢「次郎丸かなみの有味湿潤な日常生活」ではエッセイも。

Real Long Tweet...in other words ”ヒトリゴト”

2012-05-14 01:53:23 | 日記
 自己免疫疾患…アレルギー。現代病。例えば花粉なんて昔からある。自然な状態でなく植林で杉が増えすぎたとは言ってもただそれだけではないはずだ。雑草だって、埃だって昔からある。ハウスダストだというが、埃の組成が違えども、大河ドラマで「埃っぽ過ぎる」といわれるくらい昔はもっと埃っぽい。ただ、アスファルト舗装でない道の土埃ではなく、今は色んな化学物質や人造繊維に囲まれて人工的に温度や湿度を調節するためにダニとかが増えてアレルゲンになっているということなのだろう。化粧品にしたって昔は有毒な金属が含まれていたりもしたが、今は人工的な物質でアレルギーが起こる。どちらがいいのかわからない。

 アレルギーマーチというように、症状は一つではなく、並行して起こったり、順次移り変わっていったり、とらえどころがなく、遺伝的素質もあり、完治・根絶はほとんど不可能といわれている。例え全身の血液を総入れ替えするような画期的な治療があったとしても、最大のネックは「心」の問題だからだ。いわゆるストレス、精神的影響。ある心療内科医を訪れた患者の重症のアトピー皮膚炎症状の出ている手を診察時に見た医師が言った。「アトピー患者は硝子のハートだからね。」

 喘息だの鼻炎だの皮膚炎だのに形を変えて現れてはいるが、全ては自分自身を敵とみなすことからアレルギーは起こる。
「私は私が嫌い。こんな奴死ねばいいのに。」
そして免疫細胞は攻撃を始める。細胞レベルでの自傷行為だ。
 痛みや出血は心の傷の代償行為。心が痛いのは嫌だから、身体の傷や炎症にすりかえる。違和感やかゆみは炎症が起こるから。それを乗り越えられたら、炎症が治まれば、症状は治まるはず。でも、無意識に掻いて潰して壊して血を流して傷つけて…。治ってしまったら困るんだ。心の傷をごまかすために身体が必死にかばっているのに。身体が治ってしまったら、どうしてこの痛みに耐えたらいいかわからない。とても耐えられない。だから、いつまでも治らないでいて。

 そして、病気という自分に逃げる道を失いたくない。
「かわいそうでしょ、私。こんなに酷い病気なの。心配してよ。同情してよ。構ってよ。」
「仕方ないじゃないか。私は病気なんだ。だからちゃんとできなくても仕方ないんだ。もしも完全に病気が治ったら、きっとちゃんとできるんだ。でも、この病気は治らないんだ。だから仕方ないんだ。出来なくても責めないで。病気のせいなんだ。私のせいじゃないんだ。」

 人が怖いけど、見捨てられたくない不安。自分が嫌いだけど、人に何と思われているかいつも気にしている。ほんっとにちっちゃい、ちっちゃい自分。言い訳が必要ですがりつこうとしている。それはもう刷り込まれ染み付いた悪癖。制御も矯正もできないほど、骨の髄まで浸透している。自己価値が低いが、自己愛は実は反比例して強い。嫌いだ、死んじゃえ、は反語。自尊心は虚勢。愛に飢え、求めるけど臆病。人肌のぬくもりを知らなくて求めるけど得られない。そもそも求め方も知らないし、得られる訳はないと頭から諦めている。自分には望む価値がないからと決めつけて。だから些細なことで過剰反応する。誰も気にしないような小さいことの一つ一つが鋭利な刃物となり、切りつけてくる。鋭い針となって貫いてくる。深い思い傷を負って逆に安心する。いつの間にかその方がむしろ普通になってしまっている。

 ストレスは自分を蝕む。ストレスはバネだから、それがない人生は困るけど、多すぎて重すぎて押し潰されてしまう。他人にはストレスにすらならないことまでが襲いかかってくる。もはや、押し戻すことも、払いのけることも、まして正面切って闘うことなどできないし、逃げることすらできはしない。
 気がつくと闘いながら走り過ぎて疲れ果て、燃え尽きて、心がダークサイドに堕ちていた…。

 そんな人生を生きて来ました。

 自分自身に無抵抗で無条件降伏のままでいいのかと思い始めたものの、アレルギーとは別の自己免疫疾患も見つかって、体質改善の治療も行いつつ、根本的に心の問題に向き合うべきではないかというところに行きつきました。
 自分自身の深層心理にダイブしたり、過去の自分と向き合ったり、歪な育ち方をしてしまった自分をもう一度一から育て直そうとすることはとてもエネルギーの要ることです。
 自分だけでなく、現実に周りに居る誰かであったり、仮想世界で感情移入したり共感を覚えたりした人物だったりについて考える時、自然と言葉が紡ぎだされて来ます。
 
 そんな溢れだす言葉達を集めて書き記してみたいと思います。

 今日は「中の人」の独り言にお付き合い下さりありがとうございました。

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