きつねの戯言

銀狐です。不定期で趣味の小説・楽描きイラストなど描いています。日常垢「次郎丸かなみの有味湿潤な日常生活」ではエッセイも。

続・ネタの種 人形についての考察 2017.05.23

2017-05-23 23:39:25 | 日記
先日降臨したネタの種。

『心を持たないはずの人形が人形遣いという人間と触れ合うことによって徐々に心を持つようになる』、ということは少なくとも『喋ったり動いたりできる人形』ということになるが、果たしてそれは如何なるものなのか、と考えてみた。

ドラマや映画に出て来る、所謂『人造人間』の類は以前の作品で書いたことがある。
『クローンのような技術によって卵子のみから産み出された一種の人造人間』という設定だった。

『自らの血肉を核として、妖術によって人形に命を与える』という、所謂『生き人形』という設定もあった。

『人間ではあるが、自らの意思を持たず、他者の恣意によって操られる』という、所謂『比喩としての人形』という設定もあった。

厳密に言って生命と言えるかどうかは別として、とある作品のおまけ的なエンディングで、初期化されたはずのアンドロイドのメモリーに何故か残っていた所謂『前世の記憶』、とでもいうようなパターンもあり、広い意味では学習機能のあるAIロボットのようなものも一種の人形と言えるかも知れない。

では、一体、今回のネタの種でいうところの人形は如何なるものなのか。

それを考えるヒントとなるものはやはり、人形そのものではなく、人形遣いの方にあるのではないか。

人造人間であれ、生き人形であれ、ロボットであれ、『人形』即ち『人に非ざる存在』に影響を与え、「人間のことを知りたいと思い、人間に憧れ、人間に近づきたい、人間になりたい」と願うようになるのは、人形遣いから受ける影響に起因する訳であるから、寧ろ人形遣いとは如何なる人物であるのか、が問題である。

元ネタの少女漫画に沿って『人形遣い』と言ってはいるが、ぶっちゃけて言ってしまえば、『人形遣い然とした人形遣い』でなくても良い訳で、例えて言うなら『人形の庇護者』のようなもの。

言うなれば『人に非ざる存在を庇護せざるを得ない立場にあるもの』。

漠然とではあるが、それは産みの親ではなく育ての親的な存在だと思っている。

『人形』が産み出された時に意図されていた『存在意義や存在価値、目的や使命のようなもの』とは全く違う価値観で接する『人形遣い』に、『人形』は最初は混乱させられるが、次第に『人間とはどんなものか』、『心とは何か』、『自分は何者なのか』などと考え始めるというような大まかな流れ。

まだ双葉も出ていない、発芽すらしていないネタの種ではあるが、次に雷に撃たれたような閃きがあれば、或いは物語が動き始めるのかも知れない。

ネタの種 2017.05.20

2017-05-20 19:58:02 | 日記
 去年の4月に作った別垢の方にメールで「1年前のブログ」のお知らせが届くようになった。
今日ふと見たら、5/19付で書かれたブログに小説のネタに関するツイートが載っていた。

 すっかり忘れてしまっていたが、その時考えていたネタは、以前とある有名漫画家さんの過去の短編漫画のようなものを読んだ物語にヒントを得たのだったか、ヒロインが人形で、人形遣いと一緒に過ごすうちに段々と人間の心を持つようになる、みたいな話だったような気がする。

 その時はやたらにツイッターでアイディアを呟いて、今にも入稿しそうなところまで行っていた気がするが、結局それだと前のペンネーム、即ちこの『銀狐』の筆名で書いて来たダークファンタジー路線の継承になるから、ということで、別垢の方では、「等身大の働く女性が独りで強く逞しく生き抜くと決めた物語」を書くことにして、その原稿を書き始めたのが去年の5月下旬頃だった。
 まもなく入稿から1年が経つが、その原稿は未だに未完成のままではあるのだが。

 そして今、1年前のネタの種を思い出した時、それならこのネタの種は『銀狐』の物語として育てていくのも良いのかも知れない、と思った。

 最近家人が見ているTVドラマが主人公が人造人間で、人間の世界で、人間の心に触れ、人間と一緒に生きて行こうとするというようなストーリーのようだで、哀調を帯びたエンディングの歌詞が印象的なのと、人造人間が自分を生み出した博士と暮らしていた山の中の研究所のセットが、ティム・バートンの『シザーハンズ』で、人造人間の主人公が自分を作った博士と暮らしていた山の中の屋敷を連想させるのとで、ちょっと興味を持ったのも偶然とはいえ、これはもしかしたら、小説の大天使ウリエルのお導きではないかという気がした。

 別垢のブログの下書きとして保存されている物語はそれとして、こちらのネタの種もまた、そう遠くない未来のいつか、芽吹いて茎を伸ばし葉を広げ、美しい花を咲かせて豊かな実を結ぶと良いなと思っている。

ただいま 2017-05-08

2017-05-08 14:21:50 | 日記
ただいま戻りました。銀狐です。

昨夜約1年間ぶりにログインしてみたところ、今朝メールでアクセスの情報が送られて来ました。
巣に籠っていた間にもたくさんの方に閲覧して頂いたのを知り、今猛烈に感動しております。

別名で書くつもりでいた小説が間もなく完成する予定ですが、銀狐を創作垢として従来通りに自作小説を銀狐の作品として投稿するのもありかと考えているところです。

1年間のブランクを経て、今回は従来のダークファンタジーとは少々毛色の変わった作風ではありますが、今回の作品の登場人物と過去作品の登場人物との間に何らかの共通点を見出だせるという意味では紛れもなく繋がっていると言えるかもしれません。

今後創作活動を再開して、作風が再びダークファンタジーに戻るか、別の路線を進むのかはわかりませんが、どんな作品を書いたとしても、その中には間違いなく同じDNAが脈々と受け継がれて行くでしょうから、作風云々は些事に過ぎないのかもしれません。

不思議なもので、もう遥か長い年月が過ぎて、何もかもがすっかり変わってしまったかのように思われても、実際にはたった1年間しか経っていないのですね。

永遠の別れのようなつもりでいたのに、こうして再びログインしてみると、ほんの少し長くログアウトしていただけのようにしか思えません。

諸事情あり、ユーザー登録アドレスなどを変更する必要があったのですが、なかなかログインできないまま放置することになってしまい、気づけば1年経ってしまっていました。

初めましての方も、お久し振りの方も、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。