ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

洗脳につける薬は無い

2014-09-18 09:32:26 | 

ごめん、Toshl。
面白かったよ、「洗脳」本。

深刻な話なのに、随所で笑えた。
トシは本当に、真面目なんだねぇ。

思えば「X」が、年末に新人賞を取った時、
トシが、あまりに丁寧にお礼を言うのを見て、
ビジュアルとのギャップを感じたのを、よく覚えてる。

この本、前半は、「ど~しちゃったの、トシ~。」って感じだけど、
後半は、サスペンスドラマみたいで、マジ怖い。

トシが、家族を信じられなくなって、
ヨシキの厳しい要求にも応えられなくて、
追いつめられていたのは分かる。

でも、自己啓発セミナーを受ける受けないは、自分で決める事。
だから、単純に「だまされた。」と言っていいものか。
良い悪いは別にして、
どんな団体でも、ブレずに満足している人もいるだろうし。

そもそも最初から、守谷さんは、イッちゃってる感がある。

俳句を書いた短冊を、100枚も渡されたら引く。
なのにトシは、その中の、
「死ぬ時は手と手をつなぎ逝きましょう」に、感動したと言うのだから、
そうとう病んでたんだろう。

セミナーのトレーニングで、罵倒されるのならまだしも、
普段から、「アゴ男」だの言われて、
(彼女は、なだめる時でさえ、「アゴさん」と呼んでいた。)
暴力ふるわれて、いつまでガマンしてんだ!!(笑)

もしかして、トシって、少しドM? (変な言い方。)
戻るところが無いと、こうなっちゃうのかなぁ。

トシと守谷さんが、「マシャマシャが…。」とか、
「化け物アゴ男って言われてる。」とか、
2人で仲良さそうに話してるのを、TVで見た事がある。

でも、それを見ていて、
「洗脳されやがって、このバカ!」とは思わなかった。
「トシがいいなら、いいんじゃないの。」って思った。
あの時も、脅されていたのか。

エリートだった次兄は、
会社を辞めてまで、社長になったんだから、悪くないと思うが。
トシが、マシャマシャにお金を貢ぐのを、
止めさせたかっただけでしょ。

P27 
YOSHIKIはネイティブな発音にこだわった。
が、僕は発音以前のYOSHIKIの要求にも応えられないのに、
さらに英語の発音をパーフェクトにすることなんて
到底無理だと思っていた。


何て、スナオなの!
スターなのに、ヘタレな事を平気で言う。!(笑)

英語と言えば、全米オープンで準優勝もすごいけど、
錦織選手の英語力は、すごいなぁ。
やっぱり、生活してないと、ネイティブな発音は難しいよなぁ。

P33  
「またトシくんかよ!」

ヒデ、言いそう。(笑)
(私、ヒデの事、よく知らないけど。)
このページの会話は、目に浮かぶようだ。

P100
YOSHIKIとの厳しいレコーディング中に
時折スタジオに顔を出し、

暗く沈む僕を励ましてくれたHIDE

ヒデは、ハッキリもの言う分、優しいんだろうね。

そりゃー、ヨシキは、クラッシックやってて、
ドラムもピアノもできて、
最初から、ワールドワイドな人なんだから、厳しいよね。

仲の良いガクトでさえ、
ヨシキのキレっぷりには、タジタジみたいだったし。

でも、X JAPANをデカくしたのは、ヨシキの才能だろうし、
小学生の頃から、―ウソがつけない頃からの友人で、
トシの事、一番分かってるのも、ヨシキなんだろうけどね。

P99
他のヴォーカル見つからなかったのかなぁ。

って、トシ、そりゃーないよ。
ヴォーカルが変わったら、もう別なバンドだよ。
オメガトライブじゃあるまいし…。(笑)

トシの、「のんびりさん」は続く…。

マシャマシャは、自分の方から条件をつけて、
「X JAPANを再結成してもいいって言え。」と、トシに命令する。

P161
「再結成してもいい」と言っても、
こちらはすでに契約金ともいえるお金の一部をもらってしまっている。
積極的にやりたいのはMASAYAサイドであって、
受け身のヨシキにこちらから条件を出すのはどうなのか?

そこまで、おかしいと思っているのに、なぜ言いなりに!(笑)

それにさー、守谷さんをオフィーリアに推した竹田って人、
最初から、ホームオブハートとツルんでたんじゃないの?
契約金が、マシャマシャに行くの分かってて、
トシの前で、マシャマシャと面識無いフリしてたんじゃないのかなぁ。
「ヨシキがX JAPANをやりたいと言ってる。」なんて、ウソついてたしさー。
マシャマシャより、竹田の方が怪しいよ。

ヨシキから、新曲を渡された時は、

P168
歌詞は全編英語で …果たしてそんな歌を
十年間、
癒し系の楽曲しか歌ってこなかった僕に歌えるのか?


この素朴な疑問、可愛い。(笑)
トシ、今度は大丈夫だったのか?

P184 
超メジャーなX JAPANの活動に対し、
その前後でも相変わらずショッピングセンターの
催物会場でのドサ回りをやっているという状況にも、
やはりどうしても疑念を感じてしまう。

そりゃ、そーだろ!!(笑)
トシは、天然なのか?

スーパー信者

しかし、トシはすごい!

X JAPAN辞めても、マシャマシャのCDを、
ドサ回りして、売り上げるのだから。

「X JAPANのトシ」というネームバリューはあっても、
売れる理由は、それだけじゃなかろう。

だいたい普通の一般人なら、
その存在だけで、利権が発生する事なんて無い。
周りが、取り合いになるぐらい、稼げるのが、すごい。

皮肉にも、その為に、
ホームオブハートが、存続してしまったが…。

しかし、癒しのCD、聴いてみたい気もする…。

カリスマよりカリスマ

それに、洗脳されている人なんて、
普通は、近づきたくないものなのに、
社長さん達が、お小遣いをくれたり、食事させてくれたり、
助けてくれる仲間もいたりして、すごい。

特に三上さんは、個人的に、トシのファンだろう。(笑)
じゃなかったら、入院費やら隠れ家やら、用意するなんてとても…。

小泉元総理が、X JAPANのファンだっていうのも大きいだろう。
政財界の人とも、つながるだろうし。

図書館で借りる事の多い私でさえ、
こうして、この本を買っている。
本屋でみつけて、
「そう言えば、トシどーした?」って、気になってたからだ。

音楽に興味の無い家族まで、「読みたい。」と言い、
「才能ある人は、…洗脳されてもしかたないんだよ。」と、
トシの立場を理解した様子。

トシは、ヘタレが魅力になっている稀な人だ。(笑)
自分では、誰か他のカリスマにすがっていたいと思うのだろうけど、
自分も、カリスマなんだよね。
ヴォーカリストとしてだけじゃなく、心配されるカリスマ。(笑)

トシの、そのスナオさ、その純粋さが、
トラブルに巻き込まれる原因だとしても、
そのもろさ、その感受性が、
周りには、ちゃんと伝わるんだろう。

私は、「ENDLESS RAIN」が好きで、CD持ってる。
「ジパング」という映画の主題歌で、
高嶋政宏が、地獄極楽丸を演じた。

映画の内容は忘れたが、
壮大で美しい歌は、忘れられなかった。

再結成のキッカケが、周りの金めあてだったとしても、
トシが、X JAPANに戻った事は、本当に良かったと思う。

ウルフルズが、ドラマ「アオイホノオ」の主題歌の中で、
「バカにつける薬は、どこにも無いんだ。」って、歌ってるんだけど、
元々誰が言ったのか、よく言ったもんだ。
私は今、このフレーズが、とても気に入ってる。(笑)

結果が出るまで、突き進めばいい。
恋も同じだ。
バカになろう。

振り幅の大きい人間は、周りの言う事なんか聞かない。
だから、孤独になる。
そして又、孤独につける薬も無い。
誰かに頼ろうったってムリ。
完全な人間なんて、いないんだから。

謎の中の謎

マシャマシャが、ムシャムシャ食べて、
ブクブク太ってる様子とか、
守谷さんと2人して、悪の権化のような行動が、
これでもかってくらい描写されているが、
果たして、ここまで書いて、今後、
マシャマシャと守谷さんを受け入れる社会は、あるのだろうか。
特に、守谷さんは怖過ぎる…。(笑)

P150
「トシも香さんも自殺寸前の状況で私のところにきたものですから…。」

マシャマシャのこの言葉は、本当な気がする。
そして、彼自身も、エゴ人間達から、逃げ出して来た人なのだろう。
確かに世の中、アゴ…、いや、エゴ人間の吹き溜まりだ。

ところで、トシを匿ってくれた家の主、
トシが、「お父様」と呼ぶ老紳士は、いったい誰なのか?

「…清廉に生きていくことじゃな。」って、
ドラマみたいなセリフ言ってるが。
ホームオブハートより、そっちの方が謎だよ。(笑)

この本には、トシも気づいてないような、
もっと怖い事が、隠されているような気がする…。(笑)

 


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