面倒になる瞬間

知り合いの子供が、受験らしい。
いつもは、恋愛話がメインのメールに、
「次女がセンター試験を受ける。」と書いてきた。

私は、本人以外の、まして子供の話など興味無いので、
返信メールでは、それについてスルーした。

彼女の次のメールは、とても寒い日だった。
「次女がセンター試験を受けた。」

雪で、送り迎えが大変だったらしいが、
2回目の「センター試験」という言葉に、
イライラしてしまった。

お宅の娘さんが、頭が良くて、
国立大学を受けるという事は、よくわかりました。
あなた自身が、頭が良い事も、わかっています。

でも私は、あなたが、
「私からの賞賛の言葉を期待している」と思っただけで、
無視したくなるのです。

そういう私って、イジワル?

そういう思惑じたいを、面倒くさく感じて、
メールさえ、送りたくなくなってしまった事を、
彼女は知らない。