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ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

ナイスミドルの黄昏

2008-10-25 15:32:14 | 音楽


職場の関係者が、バンドのベーシストで、
素人音楽祭の決勝大会に残ったと言うので、見に行った。

ナイスミドルと冠しているだけに、
その演奏は、昔の焼き直しのサウンドや、ファッションだったりもするが、
そのユルさを、年配者の誰もが楽しんでいるようだった。

私には、それが少し不満だったが、
もっとも彼らの今の感性で、
オリジナリティのあるものを作る事じたい難しいだろう。

各賞とも、場慣れしたバンドではなく、
素人としてうまい、という基準で選考されたように思う。
受賞したあるバンドでは、、次の日の仕事に差し支えるからと、
発表時には、すでに帰ってしまったメンバーがいた、というから笑えた。

いかにも本業の片手間にバンドやってる、という抜け感が、
オヤジ達には心地良いのだろう。
もはや、ムキになる体力など無いのだ。

もうこれ以上、戦えない

三浦和義氏が、留置所で自殺したのには驚いた。
事件の真相はどうだったかと言うよりも、単純に暗い気持ちになった。

夏目雅子の病死と、時期を重ねて報道された、逮捕時は30代、
十数年拘置された後、無罪判決。

見た目やパフォーマンスが、派手で強気な三浦氏ではあっても、
60代ともなると、今更な逮捕で、しんどかったはずである。
帽子のロゴが「バイバイ」の意味であったかどうかはともかく、
もう一度、良枝さんを待たせたり、
裁判で争ったりする気力は、実際、残っていなかったのではないか。

ミドルに残された時間は、わずかなのだ。
やり直しはできない。

取材に訪れたカメラに写し出された、
「フルハムロード ヨシエ アゲイン」の窓の、
「ミラクルジーンズ」の文字に、なぜか興味を引かれた。

タテタカコの「卑怯者」

2008-09-18 14:19:20 | 音楽


ただ自分が 倒れないように

ただ自分が 立って歩くの

ただ自分が ひかれないように

ただ自分に なってゆくの


この「卑怯者」って歌の最後で、泣いてしまった。
前半は、「他人など助けられない」心の闇を語るが、
それは、自分の事で精一杯だからっていう事か。

ピアノありきの歌。
ピアノの音に、詩がのっかってる感じ。
まさに音大卒の人が作った楽曲、という感じがする。

でも、私は何もできない訳じゃない。
他人に対して、やれるところまではやる。

だから、タカコさんみたいに、心の闇を歌っても、
澄んだ目をしていられない。

私は羊じゃない。
いつも狼だよ。(笑)

スケアクロウマン と タテタカコ

2008-09-07 14:20:38 | 音楽


案山子マンという意味である。
案山子マンじゃマヌケだから、
スケアクロウなんて、耳慣れない英語を使ってるのか。

アニメ好きの家族が見始めた。
エンディングの、不思議な歌が気になるそうで、
歌っているタテタカコを調べたら、他の歌も聴きたくなった。

ちなみに「みすぼらしい人」という意味もあるようだ。
「スケアクロウな私」に、ならないようにしなければ。(笑)

遠距離ソングの王道は「そばにいるね」より「案山子」

2008-04-03 13:06:53 | 音楽


青山テルマの「そばにいるね」は良い。
何度もCMで聴いていて、たった1つのフレーズが、心地よく耳に残った。

Baby boy  あたしは ここにいるよ

何という、美しく優しい語りかけだろう。
私はCDを買うまで、「レイジーボーイ」と歌っていた。(恥)

歌じたいはユルいのに、全てのメロディが、サビであるかのように印象に残る。
普通、CMで「いいな。」と感じても、サビ以外を聴くと、
つまらなかったりするのに、この歌はそうではない。

でも実は、私がこの歌を好きなのは、テルマの声と曲の雰囲気なのであって、
肝心な遠距離恋愛の甘さには、ケッという感じなのである。(笑)

この歌は、遠距離恋愛の辛さを歌ってはいるが、女はあくまで上目線である。

…心配しなくていいんだよ

男が自分の浮気を心配していると自負している。

…忙しく見せていた あたし逃げてたの

本当に好きなら、かまってやれよ。

あなたからの電話 待ち続けていた

自分から電話すればいいんじゃないのか?
つまり、辛いと言いながらも、自分からは何もしていないのである。

それより何より「変わらない心」など無いということだ。

「遠距離」において、「電話」というツールを、本当に心から歌うのであれば、
ぜひ聴いてほしい歌がある。

さだまさし 「案山子」

私は、この歌のサビを歌うたびに、必ず涙が出てしまう。

手紙が無理なら 電話でもいい
「金頼む」 の一言でもいい
お前の笑顔を 待ちわびる
おふくろに 聴かせてやってくれ

2番のサビでは、タイトルの意味がわかる。

お前も都会の 雪景色の中で
丁度 あの案山子の様に
寂しい思い してはいないか
体を こわしてはいないか

これこそが、遠くにいる大切な人を思う、寂しい気持ちの神髄である。

詳しくは青春音楽館 「案山子」
          ↑
最後の方に、全ての歌詞が出ています。
どっかを押せば、曲が流れます。
一緒に歌って、泣いてみてください。



優しさは「蕾」のように

2008-02-21 14:35:13 | 音楽


消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も 僕を待ってる

コブクロの「蕾]のサビはいいよね。
心が洗われるよ。
でっかい方の人が、黒田さんだっけ?
彼の声が、力強くてステキ。

ここのところ、好きな人とは気まずく、お金もなく、
本意ではない仕事をして、心はすさみ辛いところに、
この歌のサビのメロディーが、すごくしみる。

今の私の「思い出の曲」になってしまう。

特に、

散り際に もう一度 開く花びらは あなたのように
聴こえない 頑張れを 握った両手に 何度もくれた

ここのフレーズは、私の事を歌ってるように思える。

私は「女」として散り際だから、
「頑張れ」をもらってるのも、私なの。

生意気だった本田美奈子

2005-11-17 11:42:38 | 音楽


若い頃は「生意気」で、死んだら「謙虚な人」って言われるんだから、
月日は人を変えるという事か。
でも、本田美奈子は最期まで自信家だったと思うよ。
だから努力もしたんだろう。

「殺意のバカンス」は、デビュー曲にしては大人っぽくて、いい楽曲だったので、よく覚えている。
その後のセクシー路線は、やせている彼女には痛々しいだけだったが、
「ミス・サイゴン」では逆に、その風貌がイメージに合っていたのではないだろうか。

「レ・ミゼラブル」は、ロビンちゃんの島田歌穂の方が良いが。

いずれにせよ、仕事がなくて舞台に立つのではなく、
実力があるから舞台で花開いた人だと言えるだろう。

骨髄移植をした知り合いがいた

自分の骨髄を「0」にして、新しい骨髄が立ち上がるのを待つ間、
体中の粘膜が、はがれるような感じになるらしい。
無事退院した後、絶対に治ると予感したので、思いきりケンカし、
それ以来、会っていない。(笑)


蓮音、まだ死にたくないね。

Jazzyな笑顔の綾戸智絵

2005-10-12 18:37:52 | 音楽


「メントレスーパーG」のゲストで、綾戸智絵が出ていた。

見た目もしゃべり方もおばちゃんで、以前は抵抗があったのだけど、
ジャズのような即興性のある会話に、本気で笑えた。

生活保護を受けていた時期もあったという綾戸さん。
いくら今、お金があっても、ケータリングの残りを持ち帰る彼女の気持ちはよくわかる。

普段のノリと、日本人離れ、女性離れした演奏とのギャップがウケているのだろう。

綾戸さんの笑顔に、人生の光と陰を感じた。

蓮音、歌って。

リュックサックに子猫を詰めて

2005-06-30 12:10:24 | 音楽


「筋肉少女帯」を聴きたいと言う人がいたので、今度CDを貸す事にした。
ついでに久々に聴いてみた。
あの頃を思い出す。

筋少は、面白いだけだろうと思われがちだが、実は、けっこうクォリティーが高いバンドなのだ。
大槻さんの詩は一見おかしいが、心理学や文学作品をパロっているものが多くて、
ハッとさせられる事がある。

最近、「大槻さんの歌は聴いた事がないが、エッセイは読んだ。」
と書かれたブログが目についたので、
マーブルが、20代後半の頃の話を書こうと思う。

ラジオから流れてきた「日本の米」と言う歌が、筋少との出会いだった。
変な歌、何だかいやらしいバンド名。
しかしその後、「元祖高木ブー伝説」で、あえて高木ブーに注目した大槻ケンヂが気になった。

あるバラエティ番組で、前髪をたらしていた大槻さんが、
「学校の先生に、『おまえは腐った魚のような目をしている』と言われた事がある。」と話したら、
丹波哲郎氏に、「見せてみろ! …綺麗な目してるじゃないかぁ!」と大声で言われ、
テレていた大槻さんが好きになった。

「笑っていいとも」では、「俺の事なんか誰も知らないでしょ?」と言いながら、謙虚に登場した。

歌を聴いてみたくなったので、一番おどろおどろしいジャケットのCDを借りてきたら、
激しくウケてしまい、アルバムを全部、買いそろえた。
皮肉やブラックユーモアが好きなマーブルは、大槻さんの、
おもしろ悲しい「破滅の美学」にハマってしまったのだった。

早朝から、上野の本屋に並んで、サインをもらった事もある。
当時、大槻さんより年上のファンは少なかった。
「もうすぐ30才になるんですけど、これからも応援しますから。」頑張るつもりで言ったのに、
「筋少のメンバーも年とってきてるので、そのうち速い曲なくなりますから。」と、
逆に慰められてしまった。(笑)

階段に並んで、順番を待つファンを見上げていた大槻さんの目は、とても澄んでいた。
あんなにゆっくりしたサイン会は、他にないだろう。
大槻さんは1冊1冊、とても丁寧にサインしてくれたので、ちゃんと会話もできた。
大槻さんの顔は土気色で、握手した手は汗ばんでいた。
その時、マーブルは、FCに入ろうと決めた。

当時、大槻さんがパーソナリティーをつとめていたオールナイト・ニッポンは、
カセットに録音して聴いていた。
深夜のせいか、くだらぬコーナーも、テンションが高くて笑えた。
大槻さんが、ずっと憧れていたインドに旅行した時の話は、とても面白かった。

大槻さんは、小さい一言がすごくおかしい。

部屋を出て行く女友達に、「あんたは、本人より作品の方が出来がいいんだから。」
と辛らつな言葉を吐かれた、とか。(笑)
又、年功序列を気にするらしく、年上のマネージャーが辞めた時、
「チョコレート買ってきて!」と命令した事を、後から気にしていた。(笑)
マーブルも何度か出した事があったが、もらったファンレターは大事にしていたらしい。

ずっと後になって、雑誌のインタビューで、忙しかった時の大槻さんが、
精神科で薬をもらうほど、情緒不安定だった事を知った。

私が最後に買ったアルバムは「エリーゼのために」。
初期の作品もとんがっていていいが、このアルパムは、とても洗練されていて、
大槻さんも、若い人を諭すような大人になっている。

当時、筋少のライブは、ゴスロリの少女達でいっぱいで恐かった。(笑)
普通の格好で、1人紛れ込むマーブルは、かえって目立ってしまっている気がした。

野音のライブで、やはり1人で来ていた同年代の女性が隣に座った。
嬉しくて思わず住所を聞き、しばらく文通した。
彼女は少し年上で、虚弱体質で就職もできないと言う。
ライブで踊る彼女は、病気とは思えないほど元気に見えた。

文通が途切れて数年後。年末に喪中のハガキが届いた。
気になって電話してみたら、亡くなっていたのは、彼女自身だった。33才という若さだった。
しばらく聴いていなかった「エリーゼのために」の中の「悲しくて御免なさい」を聴いて泣いた。

他のアーチストよりも、筋少のFCに入っていた2年間は、とても思い出深い。

マーブルは、「キノコパワー」と「サンフランシスコ」が好きだ。
この2曲は、今のバンドで、又一緒にやっている三柴さんが作曲している。
三柴さんは、クラッシックをやっていた人だから、メロディーラインやアレンジが、とても綺麗だ。

大槻さんのエッセイや小説もいいけれど、若い人には、「筋肉少女帯」をぜひ聴いてほしい。
特に「戦え!何を!?人生を!」を聴くと、すごく元気が出る!!

蓮音に聴かせたかったよ、「キノコパワー」。今なら、ゴスロリしてもいいかな。(爆笑)

「純愛」を思わせる池田聡のストレートな歌声

2005-05-12 14:55:00 | 音楽


ブログ初心者のマーブルとしては、共通の話題を探すのも一苦労。
偶然、池田聡ファン mnene さんのブログ「SWEET SWEET SWEET」をみつけた。
なつかしくて思わず、初めてのトラックバックに挑戦。

マーブルは20代の頃、池田聡のデビュー曲「モノクローム・ヴィーナス」を聴いて
「これは!」と思い、同年である彼に親しみを感じたせいもあって、
以来2年間、FCに入っていた。

他の追随を許さない歌声で、当時彼は、
AOR(大人の為のロック)の旗手と言われていたのだ。

夏の苗場で行われた1泊2日のファンの集いにも出かけた。
その時、「一眼レフのカメラがあれば、、池田さんのアップが撮れたのに!」と切に思い、
後日、素人には贅沢な「キヤノンEOS10」を購入。
だが残念な事に、その後、撮影する機会に恵まれなかった。

時は過ぎ、山下公園のイベントで、無料野外ライブのアーチストの一人として
池田さんが出演する事を知る。

行ってもみると、大半が単にイベントに集まってきただけの客ばかり。
池田さんの番になると、「眠くなる。」と言い出すカップルや、
「誰?ユースケ・サンタマリア?」などと母親に確認している子供がいて(爆笑)
複雑な気分になった。

マーブルが席から離れて、最前列の通路でカメラを構えても、誰にも止められなかったさ。
10年以上たって、やっと目的を達成した瞬間、ある意味で感無量だった。

アルバムは「ミッシング」から「a Love Supreme」まで持っている。久しぶりに聴いてみた。
初期のシングルは、アレンジにもインパクトがあり、本当に名曲ぞろい。
アルバム収録曲の「倉庫Barにて」「Kの手帖」もいい。

今の純愛ブーム、彼の歌は主題歌に最適だと思うんだけど。

マーブルには現在、特に好きなミュージシャンはいないが、それぞれ2年間FCに
入っていた事があるのは、池田聡→筋肉少女帯(大槻ケンヂ)→シャ乱Q(つんく)。

ずっと後になってからは、ザ・イエロー・モンキーも聴いた。
ストレートでなつかしい感じのするロックが好きなのかも。

全く違うタイプでは、初期~中期のユーミンも好き。「DESTINY」は秀逸。
癒されるなら、平井堅の「Ken's Bar」より「THE ROSE」。
映画のサントラなら「パイレーツ・オブ・カリビアン」がお気に入り。

でも、実はマーブルが一番気分がいいのは、「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマ、
「残酷な天使のテーゼ」をミサトの目線で歌う事。
あの作品は、辛いけど燃える。

蓮音、共感できるのは「エヴァ」の話ぐらいだったね…。