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ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

思い込みはスパイシー

2024-05-22 09:33:58 | 気になる

てっきり、太ったインド人が出て来ると思っていた。
だが、目の前には、
タトゥーの彫り師みたいな店主がいて、
「1人?」と聞かれた。

その瞳は、グレーに透けていて、
外国人かと思っていたが、
後に、日本人だと知る。

無愛想だと書かれていたが、
テキパキやってるだけで、
放っておかれたい私には、問題無し。
タメ口で辛さの説明も、噂通り。

この店は、日本人に寄せていない。
私は、まず、「マイルド」にした。

豆とシーフードのセットに、ナンをチョイス。
いつもなら、「ドリンクは後で。」と言うのだが、
マンゴーラッシーを飲みながらの方がいいかと、
そのまま任せた。

ランチタイムも、ピークをはずしたので、
客はそこそこで、落ち着ける。
やがて、私1人になった。

とっつきにくい方が、興味がわく。
分かりやすい見た目から、人生を勝手に想像する。

「日本語、上手いね。」「どちらの国の方ですか?」
死ぬほど、言われてきただろう。

今まで、瞳の色など、気にした事がなかったが、
透けたグレーを、初めて美しいと思った。
しかし、それを褒めてはいけない。

「種類がたくさんあるから、又来てくださいね。」
確かに、帰りだけ愛想がいい。

なるほど、他のも食べてみたくなった。

翌月、ドアを押しても開かず、
引き戸だったかと、初めて気づいた。

店主の顔を、全て見ていた気がしたが、
この日は、ベージュのマスクをしていた。

私は、一番高いスペシャルセットに、
マンゴーラッシーのサイズをアップした。

若い男性が、目をキラキラさせて、
元車屋の店主に、話しかけている。

「妻子とスーパーに行くと、派手な車が目立って恥ずかしい。
もう少し、おとなしめのにしようと思うが、何がいいか。
しかし、乗り心地がいいので、本当は変えたくない。」

この男性は、車の話をしたいが為に、
この店に来ているのではないか?
レジで精算しても、なかなか帰ろうとしなかった。
店主は、ほとんどしゃべっていなかったが、
表情は見ていない。

後から、黒いトレンチコートの綺麗な女性が来て、
ナンもライスも抜きで注文していたので、衝撃を受けた。

黒いトレンチコートの女性と、
ジャンパーの年配女性と、
私だけになった。

私の柄Gジャンにドン引きしたのか、
はたまた、女性客だけになったせいか、
シャイな?店主は、奥の席に行ってしまい、
PCを見ながら、マスクをずらした。

遠目に見たそれは、
イメージと、少し違っていた。

リピーターがいるのは、味のせいかと思っていたが、
店主の無愛想と、BARのような店内が、
落ち着くからではないか。

そして、透けたグレーの瞳と。

脳は、思い込みが激しい。
味も顔も、変わる。

先日、食べ物フェスタと酒フェスタを、
ハシゴした。

炎天下、薔薇の公園、
ギャル曽根のような腹だったら、
もっと食べるのにと思った。

酔うと、知らない人とでも、
気さくに話せるのが楽しい。
あの地域だからか。

インポートの、ジャラジャラしたイルカのネックレス、
三度目に行ったら、
「今さっき、売れた。」と言われた。

合金は変色すると、二度目の時に聞き、
止めてしまった私が悪い。
何も考えず、「あら、ステキ。」と買っていった、
その人の勝ちなのだ。

テンション下がって、涙が出た。

身内が、買ってくれると言うので、
嬉しくて、買う気満々だった。

お金も無い。
楽しい事など、何も無い。
でも、美味しい物は食べたい。

人生には、スパイスが必要だ。


ユーチューブチュードク

2024-04-17 09:26:54 | Weblog

契約GBが少ないので、パケ食う動画は、
低速化してから、見るようにしている。

元々、スマホで、何か見るのに興味は無かったが、
たまに、主題歌で気に入ったのがあると、聴いたりしていた。

画像が、時々止まったり、
ザラザラしたりするが、それでもよかった。

ひどく落ち込んだ時、あるブログで、
空港のライブ配信があるのを知り、
旅行気分になる事で、現実逃避した。

管制官のやり取りも、
意味が分からなくて、聞き取れないところが、
かえって、カッコいいBGMのようで良かった。

しかし、海保機の事故以来、聞かなくなった。

基本的に、しゃべりがウザいユーチューブは苦手だ。

以前、やりたくてできなかった、
焚き火のパチパチ音に、癒された。

関連するものが、どんどん出てきた。

焚き火→キャンプ

文字と手元だけの、ソロキャンプ飯が気に入り、
その人のを、一通り見たら、キャンプに行った気になった。

今度は、分かりやすく、
キャンプ道具の比較説明している人がいて、
楽しくなってきた。

家でも使える安いのを買ってきて、
斜めに焼き目がついた、プレスサンドを作ったり、
炊飯器で炊いた飯と、コンロで焼いたリブ肉を、
メスティンに入れて、なんちゃってキャンプ飯にした。

キャンプ→ホームレス

野宿つながりか、
ホームレスを、取材しているのが出てきた。

最初は、それなりの事情がある、
真面目な話に聴き入っていたのだが、
だんだん、興味本位になってきた。

ホームレス自身を、ユーチューバーにさせたり、
雑な企画を、押し付けているようなのもあって、
利用する方も、される方も、
それでいいのか?と思ったりした。

歌舞伎町のAさんを見て、
横浜のメリーさんを思い出した。
(メリーさんの方が、品があって、ミステリアスだけど。)

立ちんぼ、統失、ウソツキとか、
クズみたいな人達を見て、周りは、
「自分の人生の方がマシ。」と思いながら、
応援、同情、批判してるんだろう。

ホームレス→病気・障害

自分の辛さを、ユーチューブで語る人が、
こんなにいるとは思わなかった。

顔だけが奇形の女性は、綺麗なロングヘアーと、
スレンダーなスタイルの方が気になった。

乙武さんの場合は、顔や頭がいい。

見た目は、回を重ねれば慣れていくもので、
やがて、本質しか見えなくなる。

確かに、「人は見た目」かもしれないが、
整っているものの中に、つまらなさを感じたり、
人当たりの良さの裏に、嫌悪を感じたりもする。

→波瀾の人生

最近、上祐さんが人気らしい。

あの組織の中で、自分の考えを持ち、
内なる正義・純粋を守ったから、今があるのだろう。
責任転嫁せず、「自立」という方向性も、良いと思う。

Q&Aで、若い女の子が、彼に憧れ、
「ひかりの輪に入ろうか。」と書いたところ、
「ファンてことで良くないですか?
ひかりの輪に入ったら、上祐さんは、
遠くなっちゃうんじゃないでしょうか。」と、
はやる気持ちを、優しくたしなめる人がいた。

入会するなと言うのではなく、近づくより、
その気持ちを大切にしてほしいという事だ。
全く、同感。

大川隆法の長男は、
本だけでなく、しゃべっても面白い。

若くして、がんになってしまった人は、
本当に、キツいと思う。

しかし私は、「両親が死んで辛い。」という人や、
路上演奏を聴いて、友人の死を浮かべて涙する人を見て、
シンプルに泣けた。

気づくと、テレビより、
ユーチューブを見るようになっていた。

他人の不幸を見て、落ち着くなんて、
不謹慎じゃないか?

ドライアイが、ますますドライになってしまう。
目だけでなく、頭も疲れる。

見ているものに飽きるのも、すごく早い。
それでも、何かを、ずっと探している。

「脳」が、全てを支配するなら、
イカれないように、コントロールできるのは、
「自分」しかいない。

取材する人、される人、見る人、みな中毒である。

ユーチューブを見るのは、
バーチャルの世界に入るのと似ている。

その人の人生に、参加している。
見るのを止めると、現実に戻る。

話しかけてくる相手がいなくなり、
私1人になる。
以前の孤独より、もっと孤独になる。

人は一人、一人で生きて、一人で死ぬ。
全てを受け容れて、生きて行かねばならない。

誰かが、誰かの寂しさに、ハマる。
ユーチューブ中毒、ヤバい。

 

 


恋するカコ

2024-02-21 09:56:05 | ドラマ

光る君へ

和歌で、気持ちを伝えるなんて、ステキ。
文章は、悪口でなく、美しく使うものだ。

道長とまひろの恋、いいな。
身分違い、それぞれの事情。
それでも、あなたが好き。

「セクシー田中さん」で好演した毎熊さんが、
オリジナルキャラで、good。

はんにゃの金田さん、久しぶり。
相変わらず、美しい!!
あの透明感が、いいんだよねー。

恋と言えば、
バラエティ番組でデートしてた、
黒谷さんと塚地さん、上手くいくといいな。
結婚にこだわらず、
パートナーとしてでも、付き合ってほしいよ。

お別れホスピタル

暗い…。

疲れた看護士は、患者の気持ちに、寄り添えなくなる。
こんなところに、身内を、送り込みたくないし、
自分も、入りたくない。

最期を、穏やかに過ごしたいのに、
頭がイカれた人がいて、
うるさかったら、イライラするよ。

岸井ゆきのの、「つべこべ言わずに、生きろよ!!」
全く、そのとーり。

泉ピン子のたたずまいは、やはり大女優。
(今って、大俳優って言わなきゃならないの?)

ジャンヌ・デュ・バリー

ジョニデが出るから、観に行った。

「ゴールデンカムイ」と迷ったが、
アクションより、古典の気分だったので、
こっちにした。

マイウェンは、知らなかったが、
監督、脚本、主演、全てやったと言う。
史実にこだわったジョニデと、
意見を戦わせた事もあったらしい。

ジョニデ色を抑えた、静かな国王だった。

若い頃は、コケティッシュな感じのマイウェンも、
国王に、見初められるほど美人ではないと、
皆が言っているが、私も、そう思う。

しかし、貧相だからこそ、
伯爵家を後にする時の薄笑いが、
数奇な運命を悲しくさせて、泣けた。

「ベルサイユのばら」では、
悪役だったデュ・バリー夫人も、マリー・アントワネットも、
周りから、やらされてた感がある。

映像の評価が高い作品だが、
私は、音楽も素晴らしかったと思うがな。

昔は、どこの国でも、
女は、男の出世や政治の道具に過ぎず、
高貴であればあるほど、自由が無い。
人間扱いしてよー。

オギヤハギのキャンプ番組で、
オカリナが、焚き火してるのを見て、癒されたので、
今、焚き火の動画にハマっている。

やはり私は、
まだ、焚き火に未練があるようだ…。





狂ったミライ

2024-02-21 09:28:42 | Weblog

世の中、何でこんなに、
極端になっちゃったの?

クドカンも、頭に来て、
あーいうドラマ、作ったんだろう。

人によって、基準が違うから。
自分の頭で考えないバカが多いから。

もう、何も言えないし、何もできないね。
恋さえも、セクハラ。

「寄り添い」と言っておいて、
AI化して、会話無し。

何でも、スマホで、やらすんじゃねーよ。
紙や窓口の処理だと、手数料かかるって?
ふざけんな。

メール送信したら、全部伝わってると思うなよ。
見てねーし。

デリケートな人は、SNSに、
書いたり、読んだりしない方がいい。

綺麗事も、ウソくさいが、
驚くほど、文句ばかりのコメント読むと、
こんな人とは、絶対に関わりたくないと思う。

心の中では、誰だって「差別」してる。
でも、それは、単に「好みの違い」でもある。
黙って、自由に、生きてればいい。

権力とか、お金がある人は、
近づいて来る人が多いから、
いい気になってると、因果応報な結果になる。

無名の私でさえ、いつも嫌な気分。
通勤中でも、ムカつく事あり。
仕事の前に、疲れている。

こういうストレスが、高血圧の原因だろう。
でも、むやみに、健康になろうとする気は無い。

未来に行きたくない。
執着すると、しんどい。

美味しい物を食べて、綺麗な景色を見て、
自然に死ぬ。
ただ、それだけ。

 

 


ハードボイルドモーニング

2024-01-31 10:11:06 | おでかけ

晴れた窓から見える、
ヨットハーバーの向こうに、富士山。
平日の早朝から予約した客は、私1人。

和食モーニングは、見た目も綺麗で、
ヘルシーでオイシー。

ゆっくり外を見ながら、
食べたり、写真を撮ったり、
ダラダラして自由で、行儀の悪い食事は、
私を、リラックスさせた。

遠くにヨットを見つけ、
「やってる人いるんだー。
でも、ここでモーニングなんてしないよねー。」と思う。

30分後くらいに、
乳児を連れたカップルが来たが、目もくれず。
どうせ、有名プリン屋に、
わざわざ、モーニングを食べに来た、
みぃはぁなヤツと思われてるし、
関係ねーし、という対抗意識か。

テーブル1つ隔てたその家族から、
何度もシャッター音がするので、チラ見すると、
サンドイッチのモーニングがあった。

それからは、彼らを、一切見ていない。
又、自分モードに戻る。

私は、自分と身内と友人にプリン、
紫色の革に、プリンを型押ししたキーホルダーを購入。

スタッフが、モーニングを2090円と言いながら、レジ打ちした。
「モーニング、1760円ですよね?」
慌ててメニューを見る彼女に、
「ドリンク、付けてないですよ。」と、たたみかける。

ネット上で、価格が表示されていなかったので、
わざわざ、電話して確認したのだ。
間違うわけない。
たいてい、ドリンク付けると、思い込んでるんだろ。

しかし、そのレジミスを差し引いても、
ロケーションのいい空いた店内で、のんびり過ごせたのは、
まさに、goodモーニング!!

問合せ時から、スタッフは、
そこそこ感じ良かったし。
今度は、秋谷本店でディナーして、
夕焼けの富士山が見たいものだ。

オープン前に、早めに来て写真を撮ったのも、
美術館に向かうバスに乗るタイミングも、
自分の段取りの良さには、感心する。

美術館で、友人と合流。
誘ったら、「行きたい。」と言った彼女だったが、
私が促した企画展のチラシを、
ろくに見もせず、4つ折りにした。
やはり、1人で来るべきだったかと、チラと思った。

館内で、遅めのランチをした後、
外に出て、海岸近くの東屋で、
一休みしようとしたら、
砂浜に、動かない仔牛のような黒い物体が。

「あれ、何?」と見ていると、
いきなり立ち上がり、黒い服の人間になった。
2人で大笑い。

その人は、少し行くと、カニ脚でしゃがみ、
石でも拾っているのか、
又、動かぬ黒い仔牛になった。

意味不明なオブジェのタイトルを、当てながら歩く。
この遊びは、彼女としかできない。

寒いはずなのに、日差しが暖かく、
外で過ごすのが気持ちいいくらい、晴れた日だった。

次の日、私の精神状態は、
すこぶる良かった。



 


紅白と生死と

2024-01-31 09:26:58 | Weblog

一昨年、出ていた藤井風に、
「花」を歌って欲しかったが、出演ならず。

橋本環奈が、あんなに司会が上手いとは思わなかった。

ゴンドラで降りて来るなんて、
恐くて、よけい緊張しそうだが、
オープニングは、楽しそうで良かった。

これが、一日ずれていたら、
どうなっていただろうか。

坂本冬美を囲んでいる若い男子の中に、
歌いながら踊っている子がいて、好感持った。
あのぐらいの演出が、ちょうどよい。

失敗して、ドッチラケになる企画などいらない。
ケン玉なんて必要ないし、
ドミノに気を取られて、
水森Adoの歌が、入ってこない。

ディズニーも、ミュージカルも、もうたくさん。

Yoshikiが、サビを、オクターブ下げて歌わねばならないほど、
Toshlと、確執があんのか?

フミヤが、有吉に、
「大きな雲になったなぁ。」と言ったのに、感動した。
その有吉が、緊張して、
真面目に司会してるのも良かった。

有名人が、どんどん死んでいく。
原因も年令も違うのに。

職場に、電話のしゃべり方が雑で、
もっさりした中年男性がいて、
しばらく見かけないので、
クビにでもなったのかと思い、SVに聞いたら、

「〇〇さんは、辞めたのでも何でもなくて
バイク事故で、亡くなったんです。」

もう、一年近くたっていた。

全く親しくなかったが、
声だけは、いつも聞いていた。
ショックで、泣いてしまった。

職場から、いなくなるどころか、
この世から、消えてしまったのだ。

いつどこで、何が起こるか分からない。

海保機と衝突した日航機が、
脱出後に、丸焼けになったのを見て、ゾッとした。

能登の地震で、
住民の人数が、確認できない地域があり、
ある番組が、取材に行ったら、
家の前にいたおばあさんが、

「消防の人が来ました。3人無事です。
食べ物はあります。
干して食べてます。
水もあります。湧き水が出ます。

家の中が寒いので、外で雪かきしたら、あったまるかと思って…。」

普段から、自給自足に近い生活をしているのだろうか。
特に、最後の一言には、感動した。
すごいメンタルだ。

まだ、死ねない。
まだ、死ねないのだ。




〇〇周年記念のイジワル

2023-12-13 09:55:50 | Weblog

海外在住の友人とは、
去年と同じ街で、会う事にした。

私は、まるで彼氏のように、
ランチする店を調べた。
そうさせる雰囲気を持っているから、
彼女は、モテたのだろう。

下見をしなかったので、
思ったより、ビルは古くなっていて、
内装は、ネットの写真ほど、オシャレでもなかった。

味は、まあまあだったが、
口コミ通りの客層で、
よりによって、簾ごしに隣にいたオバサマ達が、
ものすごく、うるさかった。

空いていたので、長居はできたが、
スマホで注文なのが、嫌だったので、
もう行かない。

私は、後日、
記念日のディナーを、予約していた。

それを、彼女に話したのは、
10年前の話を、蒸し返す為だ。

そう、10年前、私は、やはり記念日で、
HホテルOノ森で、ディナーする事にしたと、
彼女に話したのだ。

すると彼女は、
「あのホテル、まだあったの!!」と、驚くように言った。

おそらく彼女は、若い時に、
デートで行った事があったのだろう。

ただ懐かしくて、そう言ったのかもしれないが、
私は、あまりいい気がしなかった。
彼女の中で、このホテルは、
「もう終わっている」という感じがしたからだ。

彼女は、10年前の会話を覚えていて、
私の指摘に、とても驚いていた。
「ホテルが長く続くって、すごい事だからだよ。」

しかし、箱根の富士屋ホテルや、
日光の金谷ホテルであれば、
「まだ、あったの?」とは、言わないのではないだろうか。

私は、当時も今も、何を言われようと、
考えに考え、調べに調べて選択したのだから、
ブレたりはしない。

実際、Oノ森に行ってみたら、
バスを降りて迷う私達を、
スタッフが、道路まで探しに来てくれたり、
最初の1時間は、貸し切り状態だったので、
ゆったりした時を過ごせて良かった。

私が言いたいのは、彼女の真意よりも、
言葉の選び方一つで、失礼に聞こえると言う事だ。

「懐かしい。」とか、
「行った事あるけど、良かったよ。」ならまだしも、
年取ってから、高額なディナーに、
初めて行こうとしている者に、
「まだ、あったの?」は、テンション下がる。

私は、親友とも言える彼女に、
今更どうでもいい事を言い、
少し、イジワルしたかったのだろう。

そして私が、今年の記念日に選んだのは、
老舗のK軒の中華ディナーだった。

普通に美味しければ、それでいいと思っていたが、
前菜の右端にあったチャーシューと、
最後のデザート以外は、
とても高級レストランの味とは言えず、
連れに、「ごめんなさい。」と謝ったくらい、
イマイチだった。

特にひどかったのは、北京ダック。
最初から、皮にくるまれていて、
ダックは欠片ほど。
ネギとキュウリだけの、
ベタッとした春巻きのようだった。

給仕の女性は、落ち着いていて良かったが、
電話口のオッサンは、早口でイラッとしたし、
売店の若い子は、愛想なし。

駅の売り場の店員は、元気ある人が多いのに、
本店ともなると、ブランド名に乗っかって、
味もサービスも、変えようとしないのだろうか。

美味しいのは、
シウマイと、シウマイ弁当だけなのか。

友人は、私と会った後、
自身が記念日に買って、
長年、着けていたブレスレットを無くした。
そのデザインは、私も気に入っていたので、
彼女以上に残念だった。

オシャレな彼女のマネをして、
私も、ブレスレットを買ってみた。

記念日のネタで、色々あったものの、
彼女とランチした後に入ったドトールは、
レストラン仕様で、すごく良かった。

K軒で、一番高いコース料理より、
ドトールの、フレンチトーストの方が、
記憶に残る嬉しさよ。


 

 


フマンはノロイ

2023-12-13 09:28:02 | Weblog

「途中で投げ出したら、自分がカッコ悪くて、ムカつく。」
「相手の為じゃない。自分の為。」

ゆりあ先生のセリフ、そのまんま、私。

できない事はできないって言うし、
やれるところまではやるっていう意味だけど。

それを続けてると、正直しんどい。

何十年、お弁当作ればいいんだよ。
このお弁当作るのに、
いくらかかってると思ってるんだよ。

仕事して、家事も支払いも、全部、私。
自分が休みの日でも、
相手が早出なら、先に起きて、支度する。

世の中、ワンオぺで寝不足なんて、
私だけじゃないだろう。

しかし、ほとんど金を入れないヤツは、
「会話」だけの価値しかないのに、
それすら無いと、腹も立つ。
寿命も縮まる。

ああ、そうだよ。
これは、修行なんだ。
分かってるさ!!

ゆりあ先生の主題歌、矢井田瞳の「アイノロイ」。
相変わらずの、サンタフェ風なサウンドは、
荒涼とした、どうしようもなさを感じさせる。

ドラマじたいは、
「いちばんすきな花」と「セクシー田中さん」が良い。
他人にとっては、面倒くさい本音が、いちいち頷ける。

先日、渋谷龍太が、
「長い間」をカバーしたのを聴いたが、とても良かった。
彼、バラードの方が、いいんじゃないか。

彼のノーブルノーズは、あの人を思い出させる。

 


ようこそ、ウチへ

2023-10-25 09:41:59 | Weblog

北海道物産展で、木彫りのお地蔵様と出会った。
シンプルな形に、可愛らしいお顔。
10㎝くらいと小さいが、8800円。

他にも、リアルな生き物やアクセサリーが、たくさんあったが、
どれもすごくて、どれも高くて、
写真を撮るだけで、我慢しようと思っていた。

でも今、
私は、辛かった。

他の人なら何でもない事が、すごく気になる。
管理される、監視される、みんな敵に思えてくる。

周りに人はいても、
身内がいても、
メールをしても、

私は、誰ともしゃべっていない。

かと言って、一方的に好き勝手な事を言う人や、
私の話に全く興味が無い人とは、しゃべりたくない。

知らない人と、何かのテーマで盛り上がっても、
生活サイクルを乱してまで、
お茶に付き合ってくれたりはしない。
いつも、振られてしまう。

だから寂しくて、後日、又行って、
私と、一番仲良くしてくれそうな顔立ちの、
お地蔵様を選んだ。

執着するとよくないので、名前はつけない。

私が買わなければ、他の仲間達と一緒に、
北海道のアトリエに戻れたのに。
ごめんね。
ありがとう。

flightradar

「孤独」で検索したら、精神を病んでいる人の、
ゆったりするブログをみつけ、ハマっている。

「デイケア」という言葉があったので、
最初は、老人なのかと思ったが、そうではなかった。
(「デイサービス」とは異なる。)

「しゃべる人がいない」という共通点、
ポエムのような、弱音のくり返し。
夜間飛行や近所の静かな風景に、見入ってしまう。

空港の生ライブ配信がある事も、このブログで知った。

旋回する飛行機が、カッコいい。
車輪が格納されると、
まるで、イルカが飛んで行くみたいだ。
ずっと見ていても、飽きない。

絶望しているのに、
デイケアのハヤシライスや、近所の寿司を、
楽しみにしているところが、ちょっと笑える。

でも、そんなものなのだ。
食べられるから、生きている。
死にたいのではない。
ただ、しんどいのだ。

私も、辛い。

通勤電車に早くから並び、ギリギリ座れているが、
最近、新しく早く来る人がいて、
更に早く、家を出なければならない。
眠くてしかたない。

親の体調も、急に悪くなってきた。

どうしようもない。
考えたくない。
でもせめて、痛みをどうにかしてあげたい。

他人の辛さで、
自分の辛さを、紛らわせているのかもしれない。

お守り代わりに持っていたはずの「救心」が、
いつのまにか、空になっていた。

 

 

 

 


楽しいえのすい

2023-09-20 10:10:10 | おでかけ

湘南モノレールは、
遊園地のアトラクションみたいに、
ガタゴト揺れて、楽しい。

えのすい+1日フリー乗車券で行く、
朝一の水族館。
2つ目の駅で、一気に通勤客が降り、
やっと平日の休みを、実感できた。

カフェの入口にある、大きなテディベアの頭をポンポンして、
店内に入って行くサラリーマンを目で追いながら、
シャッターが閉まった通りを行く。

濃紺の富士山につられて、
入館が遅くなった。

入ってすぐのフォトスポットで、スタッフから、
「無料のポストカードを差し上げています。」と呼びかけられ、
青いヒトデを持って、精一杯のスマイル。
以前は、個人のスマホで撮ってくれたのだが、
今回は、ダメらしい。

まず、見せられたのが、
えのすいのイラストフレームに入った写真。
「これが、無料なの!?」と、手を伸ばすと、
「違います。こちらは、1300円です。」と、引っ込められた。(笑)

代わりに差し出されたのは、
私が、小さくレイアウトされたポストカード。

ディズニーランド商法か。
滅多に来ない記念に、私はまんまと、
1300円の写真も、買ってしまった。
振り返ると、誰も買っていなかった。(笑)

ゆっくり回ろうと思っていたが、
イルカショーの時間が気になり、
早めに、前の方の席に着いた。
平日でも、家族連れが、どんどんやってくる。

ショーが始まって、
私は、ある異変に気づいた。

以前は、エサをもらわずに、
連続で演技ができるのが売りのショーだったのに、
今回、前半は、イルカとトレーナーの訓練の解説。
たまにジャンプ。
後半は、パンパパンの手拍子の合いの手に、
イルカが、一斉に「ピューッ!!」と鳴くだけ。
最後に、3匹が同時に、空中回転して終わり。

何かおかしいと思い、後日調べたら、
ショーに対するキツい文句と同時に、
ある記述をみつけた。

法改正により、今後、
イルカの飼育やショーは、廃止になるらしい。
欧米での、イルカショー廃止の流れ、
太地町の追い込み漁で、捕獲されたイルカの一部が、
水族館に売られている事、
イルカが、高等動物だからとか、
色々な理由が重なっているようだ。

「なぜ、イルカだけ?」という思いはあるが、
えのすいのイルカショーの変化も、
その影響かもしれない。

いずれにせよ、私達の「楽しい」「悲しい」の基準は、
人間が勝手にそうしている、そう思っているだけの事なのだ。

でも、それに抗えないまま、
えのすいに、癒やしを求めにやって来てしまっている私がいる。

飲食持ち込みOKなので、目立たぬ場所に移動して、
自作おにぎりとウィンナを食べていたら、
2回目のショーが、始まってしまった。

タッチコーナーでは、
久しぶりに、大好きなタツナミガイに会えた。
この日は、大小2匹のみ。
相変わらず、プニプニして可愛い。

子供嫌いな私が、小さい男の子と意気投合。
父親は、息子が、
知らないババァとタツナミガイと一緒に、
スタッフに写真を撮ってもらっていても、
全く、介入せず。(笑)

以前、飲みそびれた「光るカクテル」は、
あるはずもなかったが、何か記念にと思った。

「スターライトパルフェ」には、行列ができていたが、
売り場別で、付いてくるキーホルダーが違う
「ブルーソーダ」は、すぐに買えた。

イルカのキーホルダーは可愛くて、
中に入っているカラフルなツブツブは、
真上から撮ると、思いのほか美しかった。

ギャン泣きしている女児が、目の前を通っても、
江ノ島を背に自撮りしたら、イライラする事もなかった。

大水槽の最前列で、体育座りし、
「フィンズ」が始まるのを待つ。

左側の幼児が、落ち着きなく寄って来るので、
足先で押し戻す。
運が悪い事に、右側には、
さっきギャン泣きしていた女児がいて、
又、泣き始めた。
この日、一番うるさい子だった。

水族館は、子供向けの施設なのか。
そう信じている母親が、
6年前の週末、えのすいに来て、
文句を書き込んでいるのを読んだ。

そもそも週末は、どこも混雑するものなのに、
自分の子優先の母親の言い分に呆れ果て、
薄笑いさえ、浮かべてしまった。

「リピートしないでしょう。」
「二度と来んな。」

クラゲコーナーは、美しい。
水中でヒラヒラする姿を、いつまでも見ていたい。

再入場できる事だし、
ドラマの中で、友人と話題になった、
ハワイアンジュエリーの店に寄る為に、
いったん、外に出た。

興味があるのは、私ではなく友人なのだが、
店の人に、ドラマの話をすると、
2軒とも、ホエールテールは売れているとの事だった。

歩いている方向を考えたら、
もう、再入場する気にはなれなかった。

ここで、夕食を取りたかった私は、
サラリーマンが、頭をポンポンしていたカフェに入った。

冷蔵庫のように冷えた店の2階席は、
閉店したスタバの代わりにでもなったかのように、
仕事や勉強する人で、一杯だった。

私は、タラコスパゲティを食べながら、
こじんまりした「えのすい」に、
満足した自分を反芻していた。

高い入館料も、騒がしい子供達も、
損した気分にはさせず、
帰りのモノレールはガタゴトと、
行きにも増して、私を楽しくさせた。