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誰かの黒字は、誰かの赤字、合計は、0(ゼロ)。資金(お金)計算の説明 あか~ん チン No58

2024-04-28 09:21:50 | 会計



 「誰かの黒字は、誰かの赤字、合計は0(ゼロ)になる」という意見に関する私の考え方の説明編、今回は、資金(お金)に関してです。
 黒字、赤字は、損益計算において利益が出ているか、利益がマイナス、つまり、損失が出ているかをいう場合と、資金計算、つまり、お金の計算が、プラスになる(資金余剰)か、マイナスになる(資金不足)かをいう場合の2つがあります。
 前回、損益計算において、必ずしも、「誰かの黒字は、誰かの赤字、合計は0(ゼロ)にならない」ということを説明しました。

 今回、資金計算(お金計算)について、説明してみます。
 問題提起のときの図です。

 少し変えています。
 矢印の方向が、お金が流れる方向になっています。



 このような場合は、A社が、プラス20、B社が、プラス20、C社が、マイナス40で、合計は、0(ゼロ)となります。
 しかし、次のような場合を考えてみました。




 新たに、銀行が登場します。
 これは、お金(銀行券)を発行できる発券銀行です。
 資金(お金)は、A社、プラス20 B社、プラス20、C社、0(ゼロ)、銀行、0(ゼロ)です。
 合計は、プラス40となり、0(ゼロ)には、なりません。

 資金計算(お金計算)においても、必ずしも、「誰かの黒字は、誰かの赤字、合計は0(ゼロ)にならない」ということです。
 借りたお金は、いずれ返さないといけないから、最終的には、「誰かの黒字は、誰かの赤字、合計は0(ゼロ)になる」が成立するんじゃないかと言われる方もいると思います。
 経済活動が続く限り、最終的は、訪れないのです。
 加えて、前回の損益計算で説明しましたが、すべての会社で、利益を計上することが可能でした。利益を計上することができるということは、いずれ、利益分のお金が入って来るということです。
 ということは、会社にとっては、借入金をうまく活用しながら、社会全体にとっては、発券銀行が、うまく、お金(銀行券)を発行することにより、皆が、お金を増やしていけることは、あり得ると考えられるのです。
 ただ、会社においても、個人においても、黒字が出たり、赤字が出たりするのは、経済の仕組みではなく、別な理由があるからだというのが、私の考えです。




 散歩の途中で見つけた花です。
 私の住む大分は、朝夕、まだ寒いのですが、花、小鳥、虫等が、「暖かくなりますよ。だから、元気出して行きましょう」と告げてくれているようです。
 ありがとうね。

 会計、財務、監査、金融に関連した私の考えについて、書こうと思います。
 できるだけ分かり易く書きたいのですが、難しくなるときもあるかもしれません。
 会計、財務、監査、金融は分からないけど興味がある方、会計、財務、監査、金融を勉強したいと思っている方、会計、財務、監査、金融に携わっている方、何かのご縁で私のブログを読んでいただいた方、皆さんのお役に立てれば幸いです。
 皆さんに、神さまのご加護がありますように。
 62歳のオッサン公認会計士でした。
 では、また。



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